話の前に一言
この作品は複数の作品設定、登場人物等を拝借している関係上、初めて読む方では分かりにくい表現だけでなく、未公開資料・設定を知っていないと分からない表現をも多数含まれていますので、ご容赦ください(汗)
……ジークがレイジと激しい戦闘を繰り広げている頃……
3機のPFが戦場を駆けていた。
一見して機体がまったく違うと判り、カラーリングなども統一されていないので、傭兵か何かの臨時混成小隊だと思われるような編成だが、実際はヴァリムの正式な小隊だった。
…彼らはその戦い方から「赤の小隊」…また「レッドフォース」という異名で呼ばれているらしい。
しかし、機体カラーリングは先頭が蒼、その後ろの機体が黒系色に一部赤と…緑系などのカラーリングが施されており、『赤』というイメージはそれほどない?
「隊長〜待ってください〜!」
やや遅れていた1機から先頭の機体…この小隊の隊長である人物へ通信が入る。
「ライ?」
小隊長は20歳前後と思われる女性だった。
遅れているのはライと呼ばれた…少年と言っても差し支えない容姿の男性であるらしい。
「どうしたぁ、もうダウンか?」
通信に割り込んできたのは、ライと呼ばれた男性よりも大人っぽい男性だ。
「違いますよ、さっきの戦闘でちょっと配線をやられたみたいで」
「…すぐ直せる?」
「……ヒューズ切れてるだけみたいですから、5分もあれば何とか!」
「…ちょっと待って」
小隊長は付近の地図を見る。
「10分ほど先に補給基地があるけど…そこまでは行けるかしら、ライ?」
「は、はい…や、やってみます!」
「がんばれよ、シミュレーション通りやればいいからな!」
「了解です!」
設定をいじって応急処置をしながら何とか追いていかれまいとしているライである。
一方、ライの前にいる2機は接触回線を開く。
「今日はやけに厳しいな?」
「あの子ももう一人前よ…あとは経験と自信を積む事」
「…ま、ちょっと前まではガキだガキだと思っていたが、いつの間にか使える程度にはなってきたからなぁ」
そんな事を話しながら3人は仮設補給基地に到着する。
「隊長、弾薬の補給は完了しました! 修理も間もなく終わります!」
「ご苦労様」
「…あれ、ゼノン先輩…?」
整備士に機体修理を依頼して来たライは待機室に戻るが、もう一人の…ゼノンという名らしい男性が部屋の隅で、携帯形通信機を使ってどこかと通信しているのに気が付き、覗き込む。
それによく見ると、小隊長である女性も地図を見ながら何かを考えているようだった。
「何してるんですか?」
「ん、あぁどうやらアルサレアが撤退中の部隊と補給基地の掃討作戦展開してるって話があって…俺らに、掃討部隊の逆掃討と撤退中の部隊を援護しろって言ってきやがった」
「すでに6つの中隊と2つの補給基地がやられているわ。…次はここかしらね?」
…一瞬、沈黙が流れる。
「え、ええっ…冗談…ですよね…隊長…」
「なら、良いのだけれど…」
…ライが地図を見ると…襲撃された補給基地からここが一番近かった(汗)
「どどど、どうしましょうっ!?」
慌てるライを落ち着かせるように小隊長は椅子に座らせる。
「今は休みなさい。相手が神出鬼没である以上、下手に動けば…逆に基地を脅威に晒す事になるわ」
「は、はい…すいません……」
「前言撤回…まーだまだガキだな、こいつ」
「…? なにか言いましたか先輩?」
「何でもないよ……」
そして…しばらく無線を注意しながら聞いていると、ここからそう離れていない場所で撤退中の部隊が襲われているという通信が入った。
『我、…中隊、撤退…に追撃……れる……数は、…Jファーカスタム30機…Jキャノン…およそ40! 至急…増援を…!』
「合計70機か…さっき襲われた基地は100機規模の戦力だって話だから…相手は最低100機…下手すりゃ170機ってとこかぁ?」
「ひゃ…170……」
血の気が引いていくライに苦笑しつつも表情が笑っていないゼノン…まあ、当然の反応だろうが。
「出撃します」
「「了解」…」
かなり気弱になっているライを励ますように…かといって甘やかさない程度に背中を押しながら機体に乗り込む3人は、基地の誘導にしたがって機体を移動させる。
『…その機体カラー…それに両手のレーザーマシンガン……あんた、『蒼紅の鷲』か?』
「ええ、そう呼ぶ人もいるわね」
…彼女の二つ名…そして彼女の小隊が「レッドフォース(赤熱の力)」という異名で呼ばれる所以となっている二丁のLMGを携え、各機体は出撃に備えて姿勢を低くする。
『そうか! しっかり頼むぜ!』
「了解……アイリス=シュタインベルガ−…赤の小隊、出る…!」
静かに…それでいて力強く叫ぶと小隊長…アイリスは部下であるゼノンとライ…ライナスを伴って発進する。
……ジークが戦っている戦場へと。
その赤の小隊…アイリスらが戦場に到着したのは、傭兵部隊が一斉射撃を行い、ジークが必殺技を使った直後だった。
「何だよ、あれはっ!!?」
「僕が聞きたいくらいです!」
「…………!」
ジークの必殺技に、少し驚いたアイリス達であったが、アイリスはすぐに気を取り直して二人を左右に展開させる。
「弾幕展開!」
「はい!」
「了〜解っ!」
ジークが見た、『赤い閃光と爆光』は、ギリギリで援護に駆けつけた、赤の小隊が放った攻撃だった。
いや、攻撃というより、防御と言った方がいいかもしれない。
ゼノンとライナスが放った攻撃…両手に構えたLMGによる弾幕は味方を守る防御壁のように機能し、ミサイルを次々と撃ち落していたからだ。
そしてアイリスは、その防御壁のような弾幕を突破してきたミサイルやキャノン、LMGを味方機に当たる直前に迎撃していた。
…しかも、彼女が放つLMGは、まるで敵味方識別機能があるかのように味方の隙間を擦り抜け、追尾機能をも備えているかのように、正確無比に敵の攻撃を迎撃していたのだ。
その神業の如き射撃は、ジークがいた方からでは状況が掴みにくかったが、それでも新たな増援が来て、その増援が放った攻撃が味方機を守ったことは分かった。
「……よし…!」
守る必要がなくなったと判断したジークは即座に転進して、敵部隊に向かった。
「…一機だけ敵に向かっていきますよ、隊長!?」
味方部隊を護衛するようについていたライナスがアイリスに報告する。
その報告を受けたアイリスは味方部隊に接触し、状況を確認する。
「…すると、殿にいた味方は貴官の部隊ではないと?」
『あ、ああ…貴方らが駆け付ける数刻前に救援に来てくれたんだ』
「……了解」
『ワシらがこんな事命令できる立場では無いが…彼を、助けてやってくれ!』
「…ええ、必ず」
ニコリと微笑むアイリスは味方部隊に補給基地の位置情報を教える。
あの後アイリスは、念のため補給基地に移動するよう頼んでおいたのだ。
これなら、先の補給基地襲撃で無事な補給基地の位置が漏洩していたとしても、少しは時間が稼げるだろう。
そして、伏兵の存在を警戒した為か、味方部隊のエスコートをゼノンとライナスに任せると、アイリスはジークの援護に向かった。
一方、アルサレア側では……
「…ちっ…よりにもよって黒狼とはな…それに後から来た奴は……」
傭兵部隊の後方で様子を窺っていたテミストは、黒狼…ジークの機体に次々と斬り倒される傭兵達を見て不機嫌そうに舌打ちすると、専用通信回線を開く。
「アカネ、今どこにいる?」
『…貴方から見て南西に5000くらい』
「……PFなら後1分強で到着か…数は?」
『……通常戦力50、特務戦力5』
(…後から来たのが俺の想像通りの奴なら……)
…すこし、黙考するテミスト……
(……一個大隊を撃破した戦果の比じゃない、か……よし…!)
「アカネ、通常戦力をそのまま前進、特務の方は予定通りに」
『了解』
「……これ以後の戦闘状況が流布しないよう、各機散開! …いいか、敵味方問わず、だ!」
『『『…イエッサーッ!』』』
アカネとの回線を切ると、今度は自らの後方にいた5機の部下…直属の特務小隊員達に指示を出すテミスト。
「…どうせ、廃棄予定の無登録機体だ……遠慮なく、使わさせてもらうぜっ!」
そして自らは、両肩にMLRS…腕にLMGとBサァイフを装備した…一見ヴァリム製とも思える紫の機体で前線に向かうのだった。
先程の攻撃でかなり減った傭兵部隊であるが、それでも約半数である40機が残っていた。
しかし、相手であるジーク…そしてアイリス達が見せた常識外れの芸当を見せ付けられ、かなり混乱していた。一部では相当逃げ腰になっている雰囲気も見て取れる。
『…一言、忠告しておくぞ…普通なら敵前逃亡は、銃殺刑だからな…やるなら覚悟しておけ…!』
…などと、あらかじめテミストから『逃げれば死』と言わんばかりの叱咤(?)が出ていなければ、すぐに離散したと思えるほどに士気が低下していた事に加えて、作戦直前になって寄せ集められた即席部隊なので、統率も取れていなかったからである。
そこに、テミストから再び通信が入る。
『いいか貴様らぁっ、たった一人二人の不殺主義者相手に、戦々恐々とするな! お前らに後退の二文字は無いんだからな!?』
自分らが置かれている状況を思い出させる為にそう叫びつつ、自らもジークがいる方角へ突っ込んでいく。
『…俺に続く気が無い奴は…報奨金は無いものと思えよっ!』
こう言われては、傭兵部隊はテミストの後に続くしかなかった…ここで逃げれば、全てを失いかねないからだ。
それに相手が不殺主義と言うのならむしろ向かっていって、適当な所で撃破された方が生き残りつつ報奨金を貰える可能性が高いという計算も働いたのだろう。
(…そうだ、ついてこい!)
しかし、そう考えさせる事がテミストの狙いだった。
……ちょっと時間を遡り……
ジークは傭兵部隊が逃げに入ったのを見て、念のため足を遅くして様子を見ていたが……
「そこの貴方、待ちなさい!」
……そこへアイリスが到着する。
「味方部隊は安全距離まで撤退できた…これ以上の追撃は必要無いわ」
「……いや、こいつらを放置しておけば、また犠牲が増える」
「………けれど、戦意の無い敵を追撃しても、意味は無い…それに敵がしてきたからと言って、こちらが同じ事をして良い…と言う事でもない…違う?」
「……………」
もとよりジークは戦意の無い相手に斬りかかるほど苛烈な性格ではないが…かといって、脱出ポッドにさえ容赦ない攻撃を加えた敵にまで情けをかけるほど、人は出来ていない。
ジークはここに来るまで、無残な姿で破壊された機体や脱出ポッドをいくつも目撃しているのだ。
もっとも、それはアイリスも通信回線等で大まかな事情は察しているが…だからといって無用な犠牲をこれ以上出すのは、さらなる犠牲を生む事に他ならないと思えた。
それにここで長時間戦闘を続けていれば、増援がくる可能性が高い…とも思っていた。
そんなやり取りが交わされている内に、一旦は撤退を始めていた傭兵部隊が、いきなり攻めに転じてきた。
テミストの叱咤激励(?)の影響である。
…そして、時を同じくして、二人のレーダーに新たな敵部隊の反応が映し出される。
アカネが率いていた、60弱の増援部隊が到着したのだ。
アカネが率いる部隊は、接近戦重視の傭兵部隊らしく、刀剣類やクラブ…カイザーナックルといった武器を中心に、少数派だがパイルバンカーやXハンマーを装備した機体も見える。
「…全機突撃」
淡々とした声で指示するアカネは、先のテミストとの打ち合わせ通り、特務戦力と呼称される…5機のPF以外の全部隊をジークとアイリスへ向けて突進させる。
残った5機は「JファーE型」と言われる、本来なら作業用として開発された機体を戦闘用に改修したものらしく、両肩にはラグーンブースト、両手にパイルバンカー並の大型バズーカとアームドシールドを装備していた。
「その特製バズーカは…ゼロ距離から600が有効射程…爆風範囲は200だから、各機散開して敵機を距離700で指示通りに包囲、そして一斉射撃して」
『へへへ…味方はどうするんです? 作戦前の説明だとこのバズーカの弾頭、ヘルファイアなんでしょ?』
「撤退指示は出すわ…一斉射撃の後で」
『…ま、こっちとしちゃ約束どおりの報酬さえ貰えれば、文句は無いですがね…しかし、顔に似合わず、非情ですねぇ……』
「…それが戦争でしょ?」
『ははっ、敵を倒すためなら騙しもありって事ですな!』
下衆丸出しな顔でその機体に乗っていた傭兵達は笑うが、アカネは全くの無表情であった。
「報酬は、この戦闘が終って生き残っているなら、約束どおり払う…活躍次第で報酬増額、正規兵として雇う事も確約する…それは作戦前に渡した誓約書どおり…これで良いでしょ?」
『了解でさぁっ…行くぜ野郎どもっ!』
『『『『おおぅ!!』』』』
そして、ラグーンブーストを全開にして散開するJファーE型はジークとアイリスを包囲するかのように移動を始める。
JファーE型が見えなくなると、アカネは後方へと移動を開始する。
「…そうね、敵を倒すためなら…騙しもある……それが戦争だもの」
そんな意味深な呟きを聞いている者は、誰一人いなかった。
100機近い敵を相手にしなくてはならなくなったジークとアイリスは、自己紹介やこれからどうするかといった口論を中断し、アイリスがテミスト率いる砲撃主体の傭兵部隊…ジークはアカネが連れて来た、接近戦主体の傭兵部隊を相手にする事にし、二手に分かれた。
「…はぁぁっ!」
神速で一気に駆け抜け…一振りで数機から10機近い敵機を薙ぎ払うジークの戦いぶりを見て、アイリスは少し驚いた顔をしている。
「…やっぱり…あれは……」
そう呟く彼女だが、その想像を邪魔するかのようにミサイルやらバズーカの嵐が襲い掛かってくるので、一旦思考を中断して敵の方へ意識を集中する。
「……無益な戦いはしたくないけれど……」
そんな状況でも冷静なアイリスは回避しながら嘆息すると、両手のLMGと……肩部に装備されていた「サイクロンショット」と呼称される、トルネードショットを強化した武器を展開する。
「…………」
そして、精神集中するかのように目を閉じ…次の瞬間目を見開いた。
(…射角調整…軌道計算……)
時間にしてほんの一瞬…コンマ数秒にも満たない時間で、アイリスは敵のミサイル群の軌道を見切り、自らが撃つ武器の照準を微調整する。
そして、アイリスの機体…「ホライゾン」の装備していた武器…2丁のLMGと、12基のサイクロンショットが一斉に発射され、彼女の前方を紅く染め上げた。
テミストはホライゾンの肩部に付いていたウイングらしき物が、なにやら妙な動きで変形、分離していくのを見て嫌な予感がしたのか、機体を急旋回させた直後、紅い閃光が彼のすぐ横を通り抜けた。
「今のはっ!?」
テミストが後方を見ると、味方PFの武器や頭部…四肢が吹き飛んでいた。
「…一気に10機近い数が戦闘不能!?」
戦慄と驚愕が混ざったような顔で叫ぶテミスト。
「貴っ様〜!」
テミストも必死になってアイリスの攻撃を回避操作しつつ、LMGやMLRSで応戦するが…アイリスは自らの前方に、まるで網の目のように発射されたLMGの弾幕を展開して防ぐ。
傭兵部隊からも同様にミサイルやら何やらが蜂の群れの如く飛んでくるが…それさえ同様に無効化してしまった。
『そちらの隊長機に一言…もう、終わりにしませんか? 貴方達では勝てない』
「やかましいっ!」
『…仕方ありませんね、では…』
そして、エネルギーチャージの為か…一旦は定位置に戻っていたサイクロンショットが、再びアイリスの乗るホライゾンの周囲に展開して、こちらに向けて紅い閃光を放つ!
どうやらコクピットへの直撃は避けているのか…胸部へは攻撃は少ないものの…それでも確実に機体の装甲を削り、戦闘力を奪っていった。
「…ちぃっ…貴様は、貴様は一体何なんだ〜っ!!」
正確無比にしてその圧倒的な火力…まるでLMGが14個あるかのような圧倒的密度の攻撃…そのくせその全ての射撃がこちらの急所を狙わずに撃っている…尋常でない超精密射撃の前に、回避しながら叫ぶ事しか出来なかったテミストだった。
…一方、ジークの方は、ほぼ順調に…ジークにしてみればあまりに手応えなく敵機を撃破していった。
多数対一とは言え、相手が接近戦仕様では、接近戦のスペシャリスト…そして神速使いであるジークの相手をするには、あまりに力不足のようだ。
「………」
案の定不機嫌そうに戦うジークであるが…アイリスの戦い方を見せられて、少し目の色を変える。
「……あの見切り……まさかあれは…神域か?」
アイリスがやっていた事を見ていたジークは、直感的にそう思った。
まあ、神速でアイリスの動きを見ていれば、すぐに分かる事ではあるのだが。
何しろ、コンマ数秒という短い時間で14もの射線を急所に直撃しないよう微調整するのである。
かなりの高性能AIでもこんな芸当は難しい。
そのアイリスは、傭兵部隊にサイクロンショット6基を交互に使う事で対応し…テミスト相手には両手のLMGで攻撃していた。
「ちぃっ!」
スラスターやブーストが異常加熱で悲鳴を上げているのも構わず、不規則に動きながら回避しているテミストの機体。
しかし、それでもアイリスは、的確にテミストの動きを見切り、接近をイージスの盾を思わせる高密度弾幕で防いでいた。
「えぇいっ、一か八かだっ!!」
徐々にではあるが、確実に蓄積されていく機体ダメージに焦ったか、テミストはLMGとBサァイフを盾の様に構えて突進してきた。
もちろん、そんな特攻攻撃にもアイリスは冷静に狙いを定めて攻撃を加える。
「……距離500…400…300!」
LMGが破壊されながらもギリギリまで接近したテミストはその直後、瞬間転移でホライゾンの背後に移動し、そのままBサァイフを振り上げる!
「くぅたばれぇ〜っっ!!」
『……っ…!』
…だが、アイリスはそれさえ読んでいたのか、テミストの転移先と攻撃タイミングが解かっていたかのようにホライゾンを操作し、振り上げた攻撃を紙一重で回避、次に来る横一文字に斬る攻撃を、軽いジャンプで避ける!
「………なっ……!?」
驚くテミストだがその直後…空中からの後ろ回し蹴りを喰らい、大きく吹き飛ばされた。
その後ろ回し蹴りを放ったホライゾンは、そのまま1回転すると…吹き飛ばされて倒れていたテミストのPFにLMGを向けて狙いを定める。
「…ぐぐ……ぅ…」
『…あの際まで瞬間転移しなかったのは見事…けれど、まだまだ詰めが甘いですね』
アイリスがそう言い終えた直後、ホライゾンはLMGを発射…この時点でまともに動くかどうかも怪しいほどに半壊状態だったテミストの機体に更なる追い討ちをかける。
「…くっ…!」
アイリスが喋っている間に何とか気を持ち直したテミストだったが、この状況では脱出ポッドで離脱するしかなかった。
…そしておそらく、テミストが脱出できる状態になるのを待つために喋っていたアイリスは、彼が脱出ポッドで逃げていくのを確認すると、残っていた傭兵部隊を倒す為、再びサイクロンショットを展開し始めた。
…その脱出ポッド内部……
「…あんな偽善者にこうまで……だが!」
テミストは悔しながらお約束的文句を言うが、最後は何故か笑っていた。
一方…ジークはその光景を横目に見ながら、敵機の半数近い20機を斬り倒していた。
やはり神速の影響で体調が良くないらしい…時々頭痛を堪える様に頭を押さえている。
しかし、その辛そうな様子とは裏腹に、彼は少し興奮していた。
「…有無を言わせぬ攻撃…そしてあの動き………」
それはアイリスのその見事としか言い様が無い戦い方に、思わず「戦ってみたい」という想いが込み上げているからなのだが……それを我慢し、目の前の敵に視線を戻すジーク。
そして、さらに敵機をなぎ払うジークだが…敵機の何機かがこの戦場を包囲しているかのように動いていたのに気付いた。
『……気が付いてる?』
アイリスの方もレーダー反応を確認したのだろう…彼女からの通信が入る。
どうやら戦いながら徐々にジークがいる方へ向かっているらしい。
「…何をする気だ……?」
『何か、嫌な予感がするわね?』
「………ああ」
敵もジークとアイリスがまともな手段でどうにかなるものではないという事は、もう十分に理解しているはずだ。
…それにジークもアイリスも十数機からの一斉射撃を完全に無効化できる事を既に証明している。
それを見てなお…たった5〜6機でどうするというのだろうか?
そんな事を考えつつ、敵の策が何であるかを考えていた二人だったが……南の方から信号弾が発射され、ジークとアイリスの上空で激しい閃光を発生させる。
『全機一時撤退、周囲に展開してる特務戦力を中心に、陣形を立て直せ』
激しい閃光で一瞬動きを止めたジーク達…そして傭兵部隊だが、無感情な女性の声…アカネの声を聞いて、傭兵部隊たちは指示通りに動き始める。
それを追いかけようとしたジークであったが…その直後、凄まじい爆発がジークの間近で発生した。
「これは、ヘルファイア!?」
『…正気…!?』
爆風に煽られながらも、ギリギリで爆風圏外に逃れたジークは姿勢を崩しながらも滑るように着地、アイリスもそれと思われる…PFの拳並の大きさを持つ大型砲弾に狙いを絞り、明後日の方向…極力人がいない方向に軌道修正する。
しかし、逃げ遅れた傭兵部隊…そしてPFの脱出機能が作動しないまま戦場に取り残された傭兵達が、次々とその爆発に巻き込まれていった。
「何という事を…!」
普段から怒る事があまり無いアイリスも、さすがにこれには憤りを禁じ得ないらしく、声を荒げて砲撃が来る方角を見る。
…彼女の視線に映ったのは…やはり、アカネ達が「特務戦力」と言っていたJファーE型の改修機だった。
そしてふたたびJファーE型達から巨大砲弾が発射される!
「………!」
それをサイクロンショットで迎撃するアイリス。しかし、そこから生み出される爆風と炎は容赦なく二人と、その周囲にいたモノを薙ぎ払い、地面を緋色と橙に染めていく。
「……周囲温度……これでは、もう…」
目の前に広がる景色と、999度まで機体表面温度を表示できるメーターが振り切っているのを見て、アイリスは悲しい顔をする。
これでは、PFの中にいるものならともかく、外にいた人間は助からないだろう…それを気にしているのだ。
「…撤退よ、もうここで戦っても…本当に意味はないわ」
「……了解した」
今度は素直に応じるジーク。
いくら神速使いと言え、この熱量では直撃しなくともいずれは動けなくなるだろう。
しかし、そう簡単に撤退を許すほど敵部隊も甘くないらしい…JファーE型の周囲に辿り着けた傭兵部隊が次々と射撃武器を放ってきたのだ
その殆どはヘルファイアのおかげで消滅したり、軌道を大きく逸らされているが、それでもかなりの数がジーク達の周囲にまで飛来してきている。
「…どっちに逃げる、完全に包囲されているぞ! …いや、14時方向が…?」
『………14時方向…?』
レーダーを見ると、確かに何故かその方角だけが他と比べると手薄だった。
ちなみにその方向にはテミストの機体だった紫のPFの姿もある。
(…隊長機が戦闘不能状態なのに、その方角が手薄……誘っている?)
などといった考えが一瞬、頭をよぎるアイリス。
しかしだからと言って、そこ以外にまともな手段で退避できそうなルートはなかった。
(…危ない賭けになるけど、仕方ないわね……!)
そう判断したアイリスはミサイルなどを迎撃するため全方位へ射出していたサイクロンショットを定位置に戻し、14時の方角へ向かい始める。
『…貴方も判っているでしょうけど、罠の可能性もある…周囲に気を配って、いつでも全力移動できるようにして』
「……わかった」
ジークもアイリスの左側に付いて移動を始める。
そして、テミストの機体を右側に見ながら通過しようとした瞬間……
『「…っ!?」』
いきなりテミストの機体が爆発し、爆風が二人に襲い掛かった。
……脱出したテミストは、アカネのところに向かっていた。
そして、いまはアカネが乗っていた機体の手に脱出ポッド……本人は機体の肩の上に乗り、コクピットを覗き込んでいた。
「…どうだ?」
「……中心部にあった敵性反応消失…けど」
「電波状態が最悪だから、断言は出来ないって事だろ?」
テミストの言葉に、無言で頷くアカネ。
ヘルファイアクラスの爆発ともなればその影響は大きく、レーダーや通信にも何らかの異常が出るからだ。
「…ま、それでも万一生き残っていた、としても……」
手にしていたスイッチらしき物を投げ捨て、アカネに目配せで合図するテミストは、サングラスをかけて戦場を見る。
アカネもそれを察して、後から付けたようなスイッチ類を全てオンにすると、「起爆」と書かれた保護シート付きのスイッチを押す。
すると、5つの大きな爆発が戦場を包み込んだ。
「…JファーE型の反応、全てロスト」
「……こんな電波状態でも、自爆装置として内蔵したヘルファイアは、上手く動作したみたいだな」
「そうみたい」
(…あの爆発…そして砲弾の熱量を含めれば…中心温度は数千どころのレベルじゃないはず……これで五体満足に生きている訳がない)
ニヤリと笑ってそう判断したテミストは、アカネに撤退の指示を出すと、脱出ポッドに戻って、専用通信回線を入れる。
こっちはかなり特殊な通信装置を使っているので、多少電波状態が悪くても使えるはずだった。
「…各員、状況報告」
『……はっ、特に異状はありません。任務を継続中』
『同じくであります』
…全て同じ回答なので省略するが、テミストの直轄部隊員達は全員無事のようである。
「…抜かりはないな?」
『命令どおり敵味方を問わず、発見次第撃破しております』
『もっとも…今まで捕捉したのは、敵ではなく味方…そちらから逃げてきた機体や脱出ポッドばかりですが』
「…なら、良い…戦場を再索敵後、各員迅速に離脱…ただし機体はその場で廃棄、塵一つ残すな」
『『『『『イエッサー』』』』』
各員の返答を聞いたテミスト達は、そのまま戦場から姿を消した。
そして、その数分後…再び5つの大爆発が戦場を覆い尽くしたのだった。
連続2回目となる5発以上のヘルファイアの爆光と噴煙を遠くから見ながら、ディンゴ中佐が率いるおよそ300から成る直轄部隊…その総隊長であるミヤビは、少し微笑みながらディンゴとの直通回線を開く。
「おじ様…いえ、エルドラン中佐。先行していたテミストより電文、『ほぼ予定通り戦闘終了、撤退する』」
『…ふ、ふははっ、そうかそうか〜!』
「破格の契約金と報酬で犯罪歴のあるPF乗りを集めて、ヴァリム兵と共に一挙殲滅…お見事です」
『ふふふ、戦争が終われば邪魔にしかならない連中だからな…作戦を考えた甲斐があったと言うものだ!』
…実のところ、この作戦の草案はディンゴの元上官…故ヴィクティム中将が考えたものだが…それを自分の手柄にするあたり、彼の作戦実案能力が分かるというものだ。
「…あの、お話は変わりますが…いいですか?」
『うむ、なんだ?』
「この機体ですけど、廃棄にしないで、貰っても良いですか? …高性能だし、一度も戦ってないのに棄てるのも可哀想だし」
テミストと同型の機体に乗っていたミヤビだが、ディンゴの直衛を任としていたので、結局アルサレア要塞戦では一度も戦場で戦っていないのだ。
『おぉ、そんな事か。いいぞ、ミヤビの好きにして』
「ありがとうございます!」
『ただな、機体カラーは今の紫から…うむそうだ、かつての将軍閣下と同じカラーにしよう!』
「…良いんですか?」
『あぁ、構わん構わん。今は喪に服してる最中だが、工場では準備させておく。商売にしろ戦争にしろ、既成事実というものは早い者勝ちだ』
「素敵です、おじ様」
『ははは、そうだろそうだろう〜っ!』
……この後もなにやら不穏当な…上層部に知られたら不敬罪とも取れる問題発言をするディンゴだが…しばらくしてテミストとアカネが戻ってくるまでこの会話は続くのだった。
………続く………
あとがき
うーん、予定通りに話が進まない(この台詞何度目だろうか?)<自業自得
ともあれ、どうにか書き上げる事は出来ました。
この後の話もけっこう良い所まで書いてはいるのですが、まだお見せできるほどの出来ではないので、やや短めではありますが楽しめて頂ければ幸いです。
では、毎度同じ台詞で恐縮ですが、何かありましたら言ってください。極力要望に応えられるよう粉骨砕身、努力しますので(汗)
キャラ紹介(初登場のみ)
アイリス=シュタインベルガー
ヴァリム特戦小隊「赤の小隊」(レッドフォース)の隊長で、年齢は20歳ながら階級は中尉。「神に挑む者」であるジークの手綱を取ることのできる唯一の人物であり(もっとも、基本的に放任主義らしいが)、同時に良き理解者でもある。
年齢が示すとおり士官学校を卒業してからそれほど時間は経ってないが、その操縦技術の高さから「蒼紅(そうく)の鷲」の異名を持つ。LMGの二丁拳銃機体「ホライゾン」で、カラーリングは青を主体した高火力、高機動重視の機体である。
沈着冷静な性格で、状況を的確に見抜く観察眼の持ち主。割と面倒見のいい性格で、部下や新兵の面倒もきちんと見る。
基本操作技術はもちろんとして、射撃に関してもずば抜けた才能の持ち主であり、跳弾さえも軌道計算して有効な攻撃手段としてしまえる。
その跳弾をも見切れる眼力と反射神経の良さは幼少より嗜んでいたと言う、キックボクシングやライフル射撃、レーシングに由来するらしく、戦闘でも射撃を警戒し迂闊に懐に飛び込もうものなら、文字通り一蹴で瞬殺されてしまうという、敵にすると非常に厄介な存在。
もっとも、アイリスの射撃技術は半端なレベルではない為、接近される前にその殆どが戦闘不能になり、彼女の蹴り技が出る事は滅多に無い。
ジークとは作中まで、その武勇伝を聞いていただけなので面識は無かったが、確実ではないが神速をも使いこなすその戦闘能力の高さゆえ、知り合った後はよくジークから手合わせを頼まれるらしい。
なお、そうやって会う内に、ジークといわゆる男女の仲なったらしいが、それを知る者は極めて少ない。
そのせいか、仕官学校時代は言うに及ばず、戦場に出てからも彼女に言い寄る輩は後を絶たなかったが、上記の理由から全て撃沈されているとの事。
ゼノン=クリューガー
ヴァリム特戦小隊「赤の小隊」(レッドフォース)の副隊長で18歳の少尉
赤の小隊結成時からのメンバーで、隊長であるアイリスにとってはよき副官であり、部下であるライナスにとってはよき先輩(兄貴分)であり、両者にとってよき相談役でもある。
性格は温厚で面倒見が良い好人物。多少口は荒いが言うべき事はきちんと言い、気に入らない事があれば上司であろうとも文句を言う。
またアイリスよりも戦場の経験が長い為か、友人知人が多いらしく、月に一度はどこかから飲みに誘われる、付き合いの良さと人を惹きつける魅力も持っている。
このように年齢に似合わぬ性格と態度だが、これはまだ子供の頃(10代前半)より戦場で戦い、生きる事の楽しさと戦いの辛さを肌身で味わってきたから…と酒の席で自称しているという。
ただし、彼は酒には強いが呑まれ易い性格でもあるらしく、一度酒が入ったら最後、誰彼構わず絡み付き、そのくせ飲んだ時の記憶が無いという、傍迷惑な面もある。
本人も多少は自覚しているのか、酒を飲みたい時は馴染みの店に行って一人でこっそり飲んでいるらしい。
そんな彼だが、パイロットとしての腕は間違いなく一流で、半ば強引に入隊を志願してきたライナスの入隊をアイリスに薦め、指導を行なったのも彼である。
搭乗機体は赤の小隊の例に漏れず、高機動型のLMG二丁装備機体、カラーリングは黒メインに一部赤を使用。
ライナス=イリューザー
ヴァリム特戦小隊「赤の小隊」(レッドフォース)の隊員で15歳の兵長。仲間内や同期からは「ライ」と呼ばれている。
志願兵(学徒兵)として入隊して間もないころアイリスに命を救われて以降憧れていたらしく、その後誇張抜きで血の滲むような努力で腕を上げ、赤の小隊に入隊を志願した。
性格は真面目で従順だが、やや臆病で後ろ向きな性格。しかし、その才能はかなりのものであり、普通の小隊ならエースといっても差し支えない。
しかし、性格が性格なので本人にその自覚は無く、臆病な性格も災いしてその才能を十分に発揮される事は少ない。(アイリスとゼノンが凄すぎて出番が無い、それにより「自分なんかまだまだ」と思っているせいもあるだろう?)
アイリスには入隊前に救われた事もあり、憧憬や愛情といった想いを抱いており、ジークに対してもある種の憧れを抱いている事から、二人の関係について、嫉妬やら歓迎やらと複雑な感情が渦巻いているらしい。
搭乗機体はやはりLMG二丁を装備した、緑色の機体。
機体紹介
アイリス専用機「ホライゾン」
外見としては頭部がオニ系、メインがラセツ、アームとレッグがJキャノン系に、両手がLMG、両肩にウイングを装備した機体。(オリジナル設定を多数含むので再現不可能)
アイリスが自らパーツを選定して作った機体。アルサレア製の機体パーツを多数使っている事から、鹵獲機体の部品を流用していると思われる。
両手・両肩武器共にエネルギー消費型兵器を搭載しているせいか、歩行速度重視の高機動機体となっており、防御力も4000前後となっている上、蹴り技が使えるアイリスが乗っているので接近戦でも十分に戦える。
また、ウォークレッグのフレーム構成をベースに、独自の改修を施しているのか、ウォークレッグ並みの機動性能を持つ上にジャンプ可能となっており、攻撃、防御、機動ともまったく問題がない万能機体である。
ちなみに機体カラーは蒼を使っている
オリジナル兵器「サイクロンショット」
トルネードショットを改良した兵器で、外見はウイングに酷似している。片翼に6基搭載、計12基の無線誘導式攻撃兵器である。
羽に当たる部分が攻撃兵器であり、通常時はウイング同様の機能を発揮できるが、兵器展開(射出)時には姿勢制御スラスター(ブースター連動の補助動力)となる。
兵器としての威力・連射速度はLMGとほぼ同等。ただし発射されるのは質量の無いレーザー光である為反動は無く、当たった所が鏡面でない限り跳弾等は発生しない。
射出時のエネルギー供給は各基に搭載されたバッテリーから得ており、連続で10〜12発連射可能。攻撃用エネルギーが切れると自動的に定位置に戻り充電される。
充電にはウイング骨格部に内蔵された小型発電機(ディアLを改修したもの?)を使用しているので高速充電が行なえ、充電中でも機体制御やLMGの連射には若干影響があるものの、よほどの高速連射でない限り問題は無い。
なお、本来の使用目的ではないがウイング状態からでもレーザーは発射可能である。ただしスラスター駆動などにエネルギーを割いているため、発光量はともかく熱量(威力)はレーザーピストル程度に落ちる。
外見としては「Hi−νガンダム」のフィンファンネルが、Jフェニのウイングのような形状になっていると思ってください。
※これらの設定は我龍さんよりいただいた資料を基に考えています。
JファーE型改修機
本来作業用(瓦礫破砕作業用)であるJファーE型を戦闘用に改修した機体。
WCSをサンからテオフィルスに変えた事で近距離から遠距離まで攻撃可能。脚部及び積載重量の性能が良いのでほとんど全ての武器が搭載可能な為、戦局に応じて幅広い運用が可能。
当然、両肩にヘルファイアも装備可能だが……ディンゴが使うJファーE型は、よりにもよっての自爆装置としてヘルファイアが内蔵されており、暗殺用として運用することもあるという?
オリジナル兵器「ヘルバズーカ(仮称)」
非公式な武器の為、正式な名称は無い武器。
作業用(破砕作業用)であるJファーE型が持っても不自然にならないよう、パイルバンカーに偽装して作られており、その弾頭は通常砲弾以外に、ヘルファイア用火薬を積んだ特殊砲弾も使用可能。
威力・爆風ともオリジナルの70%程度の破壊力だが、弾頭のまま発射されるため弾速はオリジナルよりも速く、使い勝手は良いらしい…なお、弾は5発装填可能であるが砲身冷却の関係上、すこし間隔をあけないと暴発する可能性が高いらしい。
(遅効信管を使う事で一定距離弾頭のまま移動後、爆発する仕組みとお考え下さい)
元ネタは…言うまでも無いかもしれないですが、某試作2号機です(苦笑)
その他設定
ディンゴの発言「喪に服す」
グレン将軍の死は本編19話まで公表を伏せていた事から、正式な葬儀は19話以後に行われたと考えられるので、本編20話時点では、喪に服す…グレン将軍に関しての話題等を控える…事を制限されていたと思われる。
戦争中なので、戦闘に関しては制限されてなかったと思うが、難攻不落でありアルサレア領内奥深くにあったアルサレア要塞に攻撃を受けた、そしてあっさりと要塞間近まで攻め寄られた(グレンリーダーの立場と状況を考えると、最終…もしくはそれに近い防衛ラインにいたと思われる)のは、そういった事情も影響していたのではないかと思われる。
管理人より
ヨニカさんより第2話をご投稿頂きました!!
成る程……ヴィクティム中将死してなお活躍中ですね(爆)<作戦だけですが
それにしても双方とも凄まじい結果に……さてどうなる?
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