…1年以上前のとあるヴァリムの研究施設にて……
「22番より連絡、『12番の処分完了、12番が独自に廃棄しようとした研究資料等の回収に成功』」
その報告を受けて、ようやく肩から力を抜いた一同。
「これで何とか三日後のお披露目には間に合いそうだ」
「まったく、たかが模造品の分際で……人権だの人命だのと戯言を…」
「それにしても3番・11番に続いて12番もか…これで第一ロットは8番のみとなったな」
「仕方あるまい。3番はともかく、11番や12番は良くやってくれた方だよ。11番は元々能力面で不備があったが、16番を覚醒させる程度には役に立ったようだし、12番が独自に行っていた研究で得た成果は計り知れないからな」
「そうだな。それに成功確率も12分の1だ。MM計画よりはまだましな方だろう?」
「それなんだが、8番の方は本当に大丈夫なのか?」
しばし、沈黙する一同。
「問題ないだろう。9番・12番と違って、戦闘にある種の喜悦感を持っていたようだし、刷り込みも上手く作用してるようであるし、先日行った感情制御処置も問題なさそうだ」
「3番ほど堅物ではないし、11番などとは比較にならないほど有能だしな。……ある意味、残っていた生体ユニットの中では一番扱い易い」
……どうやら、完全に物扱いになってるようだ。
「そんな問題よりも、まずは三日後だ。例のシステムは22番が戻り次第搭載すれば良いが、本来なら12番が行うはずだった『8番のサポート役』を至急決めねばならない」
「しかし、試作機の方がまだジェネレーターに欠陥が?」
「とりあえず動けばいい。あの方直々のご視察に、水を差すような真似はしたくないし、例え壊れても替えならどうとでもなる」
取り繕ったところで、単に問題を先送りしてるだけのような気もするのだが……
「13番はどうだろう? 元々13番は8番に憧憬に近い想いがあったようであるし」
「いや、それは12番の二の足を踏む可能性がある。むしろ対抗意識を刷り込ませてやった方が13番のためだろう」
恐ろしく自己中心的な意見だが、全員同意見なのか口を挟むものは居なかった。
「ふむ、12番の代替か……そういえば、12番で培った成果を受け継いでいるのはどのユニットかね?」
そう言われて、資料を開く研究員。
「…15番と、20番…23番、あとは各ユニットの統合である24番ですね」
「…その中で調整が済んでいるのは?」
「15番です。あと20番がまもなく終了するものと……」
そう言いかける研究員を手で制する。
「ならば、15番を使おう。なに、また問題が発生するようなら、再調整すれば済むことだ」
この計画の主任とおぼしき人の鶴の一声で決まった事が始まりだったのかも知れない。
あるいは22番に12番の始末を任せてしまった時から…
どちらにしても、この計画の歯車は次第に軋み始めていた。
アルサレア室内演習場…
重力環境や気圧・気温の極地化等、特定条件下での環境を再現できる施設であり、機密性の高い試作型PFの運用試験なども行われている施設の一つである。
この施設の中にあるパイロット用のコンディションルーム…平たく言えば、訓練場の闘技室に一人の女の子がいた。
全身から汗と外見に似合わぬ闘気を発し、闘技室のほぼ中央に一人で立っている。
道場の片隅にはカメラやらよく分からない測定用の機器が四方に設置され、さらにその周りには野球で使うようなピッチングマシーンが十数台置かれていた。
「…次!」
この場の責任者らしき声に反応するかのように、ピッチングマシーンがうなり声を上げ、次々と球を発射する。…その女の子めがけて。
それこそ、四方八方から飛んでくる球を、女の子は紙一重でかわしていた。しかも、ほとんど体を動かしていない。
よくよく見れば女の子を中心にして半径1m程度の円が書かれている。
どうやら、この円の中で球を避ける訓練か何からしい。
「…どう?」
この状況を別室でモニター越しに見ていた女性が測定機器を操作していた研究員達に聞いてみる。
「……彼女が15、6の女性である事を抜きにして考えても、驚異的な身体能力と動体視力です……」
「………動きそのものも開始直後である30分前とほとんど変化ありません……」
「…神経伝達総合能力(反射神経と反応してから体を動かすまでの時間)も驚異的ですね…」
(…これがヴァリムの強化人間の能力…というわけね……)
もう言葉もないと言うくらいの呆然とした声で、淡々と結果だけを伝える研究員達だが、それを聞いて怪しげな笑みを浮かべる女性。
ボールの勢いはますます激しくなったが、それでも女の子には全く当たらなかった。
「……そこまで!」
ピッチングマシーンが止まり、それの標的となっていた女の子も急に肩の力を抜いてぺたんと膝を床につける。
しかし、呼吸は荒く疲れたような表情こそしているが、肩で息はしてないし…その瞳ははっきりとしている。…まだ余裕がありそうだ。
(……もう少しいじめてあげた方が良かったかしら?)
少々危険な事を考えつつ、女性は今まで計測していたデータの確認をしている。
「……ふにゃ〜…いい汗かいたぁ……」
そこにまるで雨の中を走り回ったようにずぶ濡れになった先程の女の子が、タオルで髪や顔を拭きつつ水を飲みながらモニター兼カメラの近くにやって来た。
「ご苦労様。…いいデータが取れたわ…また今度、お願いね」
「…う…わ、分かりました…」
女性の微笑に、何とも言えない悪寒を感じつつも、返事する女の子。
(この人、なんか苦手……)
おそらく、そう思っている人物はこの女の子だけではないだろう。
でなければ、「研究所の悪魔」、「狂気の探求者」…等、数々の異名が出来るわけもない。
「…それにしても、もの凄い能力ね。この域となると、我がアルサレアのパイロットでも何人いるか…」
「そんな、ボクなんてまだまだ…それにPF操縦ならボク以上の人だっていますよ?」
「……参考までに教えて貰える?」
「うーん、まずは「紫紺の双壁」…こっちでも「双子の悪魔」なんていうヤな呼ばれ方だっけ…の、おねーさん達…あとボクの仲間だった連中にも何人か…」
そう言って、次々とアルサレアでも有名なヴァリムのパイロットを挙げる女の子
…もうとうの昔に分かっているだろうが、女の子はかつてベリウムの部下であり、彼の秘蔵の強化兵である、シータ=クロウである。(知らない方は本編小説参照)
しかし、いまは諸事情のため、アルサレアでとある人物の手足として働いている毎日である。
ちなみに今は身体能力の測定が行なわれているらしい。
「…そう、あの双子の方が……」
「…うん、元々ボクらは、あの二人を上回る『性能』を出さなきゃいけなかったんだけど…結局付け焼き刃じゃダメって話になって、何か一芸に秀でるように訓練を受けてたし…」
長くなるので端折って説明すると、シータらは当初、キサラギ姉妹を目標にして調整や強化を受けたらしいが、発狂したり体を壊したりする者が続出したので、結局、その時点で「何か一つの分野でエキスパートを造ろう」という方針に転換したのに伴い、シータは格闘技(肉体的)能力を徹底的に強化されたらしい。
MM計画と違い、シータ達の強化計画は幼年期から徐々に育成されていたわけではないし、その訓練内容も短期集中的の過酷な訓練であった事、訓練に暗示や薬物なども併用されていた事も原因の一つだろう。
「…単純な殴り合い・組み合いなら、勝てないまでも、引き分け以上に持ち込む自信はあるけど、射撃を含めた戦闘で、しかも2対1になると……ダメかも」
そう言いつつも、シータは楽しそうだ。
きっと彼女にとってキサラギ姉妹は憧れの存在なのだろう。
キサラギ姉妹の呼び名はヴァリムでも「双子の悪魔」で通用するのに、気を使っているのか、仲間内で相談してユイを「蒼炎」、マイを「紅雷」と呼び、二人の総称を「紫紺の双壁」として、ヴァリムの情報端末に不正アクセスして広げようとしたくらいである。
(なぜ、双壁と名付けたのかというと、シータ達にとって文字通りの「壁(目標)」であったから…という理由らしい)
あと、徹底的に闘いを叩き込まれただけに、強い相手と闘うのが嬉しいのかも知れない。
「…そう…フフ、そうなの……」
何か思い付いたのか、不気味な笑みを浮かべる女性に思わず引いてしまうシータ。
(やっぱり、苦手だ。この人…)
「あ、そういえばオマイクロンは何してるんですか? ここに来て早々に違う部屋になったけど?」
「ああ、彼なら別室で射撃の訓練してるわよ」
そのオマイクロンと呼ばれた少年は説明のとおり、今は射撃の訓練…という名目の測定をしているようだった。
彼の様子も研究員達が居る部屋からモニター越しに見れるようになっていたらしい。
「………」
オマイクロンは無言で標的を撃ち抜いていた。
射撃場は通常の固定された的の他、硬質プラスチック製の標的を射出できる設備も整っているらしく、今はそっちの方で測定をしているようだ。
「……流石と言うべきですね。普通の銃でライフル並の射撃精度です」
「『2km先のリンゴを鼻歌まじりで狙撃出来る』と豪語してましたからね」
などという言葉にも耳を貸さない女性研究員をみて、少々不安になる一同。
「あの、何か気になることでも?」
そう呼びかけられて、初めて冷たい視線をこちらに向ける女性に、思わず引いてしまった研究員達。
「…弾を一つ、あの子に向けて発射しなさい」
「…は?」
「硬質プラスチック弾を、オマイクロンに向けて発射なさいと言ったつもりなのだけど?」
「しかし…!」
「…何か、問題でも?」
冷たく言い放つ女性に思わず寒気すら感じる研究員達。
いくらプラスチック弾とはいえ、あの距離とスピードで当たったら怪我どころの騒ぎではないだろう。
「責任は私がとります。…やってもらえる?」
「…は、はい……」
訓練弾投擲機が静かに動き…オマイクロンに狙いを定める。
そして、弾が彼に向けて発射された。
『……っ!』
しかし、オマイクロンはこれを予測していたように銃で狙うと、難なく当ててしまう。
もっとも、フリスビー状の的だけに、上手く当てられなかったのか、わずかに軌道が逸れただけだった。オマイクロンのほとんど真横を通過し壁に当たる。
ちなみに、壁面は衝撃を吸収する素材で覆われているらしく、プラスチック弾は弾き返らずに壁のほぼ下に落ちた。
『…どういうことですか?』
何事もなかったようにモニター兼カメラに向き直るオマイクロン。
「…ごめんなさい、機械の調子が悪いようね」
「………」
臆面もなくそう言う女性に、研究員達は絶句し、オマイクロンはため息を付いた。
『…慣れてるからいいですけど、早めに交換した方がいいですよ』
「……ふーん…そうだったの?」
『ええ、訓練中にそういった『事故』は、日常茶飯事でした』
こちらも冷めた顔で言ってるが、内心分かっているのだろう。今回も含めて、それらが事故でないことくらい。
『なにせ、むこうの設備は予算不足らしくてね、しょっちゅう壊れてましたよ。…おかげで、訓練でも実戦並の経験が出来ましたが』
苦笑しながら肩を竦めると、射撃を再開したオマイクロンに、女性は満足げに頷きながら微笑んだ。
「…そうこないとね。こっちも楽しみがないわ」
この言葉を聞いた一同は、改めてこの女性の恐ろしさを再確認したらしい……。
一仕事終えたシータはそのまま自分の部屋に戻る。
…と言っても、ここは宿舎の部屋ではなく訓練施設内の休憩室である。
シータ等は建前上、某元帥の直轄部隊の所属になっているが、まだまだそれは正式なものではなく、「元帥の私的な兵」であり、「保護観察」同然の扱いになっている。
先の騒動の後、亡命という形で元帥に接触したシータ達だったが、その扱いは決して良いものではなかった。
なにしろ、初めてまともに捕獲した強化人間の生きたサンプルである。今後の兵士育成マニュアル作成に役立つだろうし、その能力を解析すれば何らかの対抗策を取れるだろうという思惑や、いっそ転用してしまおうと言う意見も一部にはある。
もっとも、将軍や首相はそんな事に首を縦には振らないだろうが…
「……覚悟はしてたけどね〜」
あのままヴァリムに残っても、どうせ今と同じような展開になっていただろうと思っていたシータだったし、正直、もうあそこには居たくなかったという気持ちもある。
そう思うのは一重にベリウムへの忠誠…いや、崇敬に近かった思いと、フォルセアへの嫌悪の気持ちからであった。
先の騒動で作戦中にGエリアでの経緯や顛末を知り、アルサレアに亡命希望の手紙を送ったのはそのためなのだが、途中で思ってもみない計算違いが2つほど起きた。
「……よう」
誰かに呼ばれたので思考をやめて振り返ると、そこにはオマイクロンがいた。
「…ノックぐらいしてよね、オマイクロン」
「したぞ、何度も」
オマイクロンは肩を竦めながら部屋に入った。
「…その様子だと、ずいぶんと丁重な扱いだったらしいな」
「…そっちもね」
重い空気が二人の間に流れたが、シータは気を取り直すと笑顔になる。
「…あ、街には見物に行ったんでしょ?」
「ああ、監視付のな。おかげで迷子にならなくて済んだよ」
「やっぱりね。…付けないって言ってたのに」
皮肉るように苦笑するオマイクロンとシータ。
彼の存在がシータにとって、計算違いの一つである。
「ねぇ、ホントに後悔してない?」
「…なにをいまさら……おまえの我が儘には慣れてるよ」
「我が儘って、あのねぇ…!」
「……俺はおまえの補佐が主任務だ。…それに、おまえを放っておけない…」
「…オマイクロン…」
まるで告白に近い言葉に、目を丸くし、少々顔を赤らめるシータ。
「…放っておくと、すぐ暴走して訳の解らない事口走るからな、おまえ」
そう言って、ニヤリと笑うオマイクロンに、拍子抜けしてバランスを崩すシータ。
「…オマイクロン!?」
別の意味で顔を赤くしてにじり寄るシータ。…どうやら、なにか思い当たる事でもあるらしい。
「…冗談だ、冗談」
「…本当に?」
「…半分だけだけどな」
それこそ子供のように怒るシータと、それを見て面白がってるオマイクロン。
しばし、言い争いを続けていたが…
「…もう、知らないっ!」
そう言って、シータはベッドにダイブするかのように寝ころび、ふて寝する。
どうやら、口喧嘩は彼の方が上らしい。
オマイクロンも一度シータがこうなったらしばらく話など聞いてくれないと分かっているので、肩をひょいっと竦めると、部屋を出ていく。
「じゃあな、また来る」
「来なくていい! バカッ!」
苦笑したオマイクロンはそのままドアを閉めた。
「……ばか……」
布団でその表情こそ見えなかったが、どこか嬉しそうな声でシータは呟いたのだった。
シータの部屋を出たオマイクロンは、同じように自分に割り当てられた部屋に入る。
「ふう、さて…休憩と言っても、何をしようかな?」
部屋の中には最低限の家具しかなく、情報端末以外には電灯程度しか電化製品と呼べるものが無い。
「……寝るのもなんだし、私物でも整理するか」
…と言っても、ほとんど私物など無い。バック一つに収まる程度だ。
実際は彼専用の銃器一式があるのだが、それは没収されてしまっている。
特に整理する物など無いのに、オマイクロンはバックの中を手持ち無沙汰そうに漁っている。
すると、手に何か硬いものがぶつかった。それを手に取るオマイクロン。
「……これは…データディスク?」
オマイクロンの物ではない、見覚えの無いものだったらしい。
ラベルを見ると「μ私物」と書かれている。
「…まさか…ミュウ姉の!?」
オマイクロンは慌てて部屋を出て、シータの部屋に向かったが、そこにはシータは居なかった。
ちなみにシータは何をしていたかというと……
「…ぷはぁっ! おにーさん、もう一杯!」
まるで中年のオヤジみたいな事を言いつつ、公園の中にある広場の売店でジュースを飲んでいた。
「せっかくの休憩時間、有意義に過ごさないとね…あの程度の訓練じゃ、休憩なんて必要ないし」
などと小声で呟くシータ。これは監視を気にしての事である。
ちなみに衣服等に盗聴器の類が仕込まれてないかは確認済みである。
(少なくても3人か……)
シータは付近を何気なく見渡しながらそう思った。
彼女から見える範囲にはざっと見て、20人くらいがいるのだが………はっきり言って、素人目ではだれが監視なのか全く分からない。
販売員から追加注文したジュースを受け取ると、ストローも挿さずに直接飲むシータ。
「…ふう、やっぱりジュースはグレープフルーツ!」
シータは酸味の強い果実…特に柑橘類が大好物である。
マンゴーやパイナップル、キウイ、木苺なんかも好きらしい。
(撒こうと思えば撒けるけど……)
シータの感覚ではその監視員はそれほどの腕前には見えないらしい。
(ま、別にいいか、めんどくさいし)
そんな事を考えてるとは思えない笑顔でジュースを飲み干すと、それをゴミ箱に捨て、再び歩き出すシータ。
別にどこへ行くわけでもなく、室内演習場の周囲を回るシータ。
どうやら室内演習場はオルフェンの郊外にあるらしい。
付近にそれほど高い建物もなく、工場や研究所らしき建物がひしめいていた。
「……演習場って言っても、そんなに殺伐とした雰囲気じゃないんだね…」
先程の公園はもとより、今歩いている街道もそれなりに整備されており、小さい商店や露店販売もチラホラ見える。
歩いている人は大半が軍人らしき人物か研究所所属の職員みたいだが、べつに刺々しい雰囲気はなく、威圧感もない。
「…やっぱり、ヴァリムとは違うな〜…」
素直な感想を言うシータ。
議会制とはいえ、軍部の影響が強かったヴァリムでは軍人というものはどこか偉そうで、不遜だったような気がするというのが、シータが見た率直な感想である。
一方のアルサレアは帝政国家ではあるが、長年の戦争で帝の権威など地に落ち、今は首相と軍部の元帥・将軍が実質上、この国を統制しているのが現状である。
こうなると、当然軍人が幅を利かせるのが常なのだが…その将軍や元帥、首相が人間的にも能力的にも優れた先見性の持ち主だったため、そういった行為は厳しく禁じられていた。
しかも、ただ厳しいだけでなく、今までは軽視されがちだった厚生福利や娯楽、休暇の拡充も行っているので、それほど不満は出ていないらしい。
「……良いところ何だろうけど…」
今後のことを考えると、どうにも気が重くなるシータだった。
シータが落ち込んでいる頃、オマイクロンはシータを探していた。
「あんの突発性徘徊娘…ちょっと目を離すと好き勝手に行動する…! 今回の事だって一言相談してくれりゃ、もう少し上手く立ち回ってやったものを!?」
シータにしてみれば、今回の一件は完全な独断行動であり、オマイクロンに迷惑をかけたくなかったのだろうし、言えば反対されるだろうと思ったのだろう…
「もし、お前になんかあったら、あの世でミュウ姉に合わす顔がなくなるだろうが!」
などと愚痴をもらしつつ、オマイクロンは昔の事を思い出していた。
ミュウが居なくなった時、シータはこれ以上無いほど落ち込んだ。
それはもう、これ以上ないほど悲しかった。
しかし、涙は出なかった。…正確には出せなくなっていた。
彼女は性格的に優しく、感情的になりやすいため、より良い兵器でありたいが為に喜怒哀楽の感情を一定値以上に上がらないように抑える精神操作受けた。
それにより、一旦スイッチが入ってしまえば、例えどんな状況だろうと冷静な判断が出来るようになったし、無駄な行動も少なくなった。
しかし、喜怒哀楽の感情が一定値以上に上がると抑え付けられる暗示をかけられてしまったために、涙を生理現象以外では流せない身体になってしまっていたのである。
そして、心の底から笑ったり、喜ぶ事も出来なくなっていた。
そのシータは今、研究施設がある島の半島の先に居た。
そこには手作りのお墓らしきものが11個立てられていた。
この下に遺体は無い。シータが勝手に作ったものだった。
「…ボク独りだけになっちゃったね」
シータは悲しい表情のまま、お墓に野草の花を手向ける。
しかし、それでも涙を流せないシータ。それが無性に空しかったらしい。地面に深い爪傷を付ける様に拳を握り締める。
「…シータ」
「……オミクロン?」
ふと気が付くと、そこにはオマイクロン…当時はオミクロンが居た。
「…ついさっき、正式に命令が出た。俺はお前の後方支援ユニットとして配備される事になるようだ」
「……わかった。よろしくね、オミクロン」
まるで取り繕うように笑顔になるシータ。…痛々しいほどに。
「…悲しいか?」
あえて聞くまでも無い事を聞いてしまい、失言だった事に気付くオミクロン。
案の定、その想いに反比例するように冷めた顔になるシータ。
「……悲しいよ。悲しいけど、ボクは泣かない。泣く暇なんて無い。ボクの背中には、11人分の重さがあるから、泣いて立ち止まるなら、泣かずに一歩でも前に歩くんだ」
そう言いつつ、シータは固い表情のまま施設の方へ歩き出す。
それを見送るオミクロンは、ふとお墓の方を見る。
「…『もし、私が居なくなったら、代わりにあの子をお願い』…か…ミュウ姉、あんたはこうなる事を予測してたのか…?」
この言葉は、シータには聞こえなかったようである。
「…だとしたら、過大評価だよ。俺には、ミュウ姉の代わりなんて務まらねえよ」
しかし、そう思っている一方でこうも思っていた。
(……絶対、あいつを守ってやる。あいつを殺させない…何があっても…どんな相手だろうと……!)
そして、その思いは1年以上の時が過ぎても変わる事は無かった。
シータがシンに撃たれ、そしてシンが一瞬シータから注意を離した瞬間を、なんの躊躇も無く狙ってしまえるほどに。
…いくら別人のようになってしまったとは言え、かつての友人を殺せてしまうほどに。
シータとオマイクロンが町に出掛けていた頃……
先程の研究室のスタッフ達は先程までのシータとオマイクロンの測定データを詳細まで調べていた。
「…やはり彼らの身体的強化でもっとも特徴的なのは…これですね…」
二人のレントゲン写真らしきものを絵に出す。
それらを見ると、頭部と手の部分に普通の人間には無い物が写っていた。
「…彼らが『インターフェイス』と呼んでいる機械と頭部に埋め込まれている機械ですね」
「……生体素子と有機質で構成された擬似電子部品…とまでは分かるのですが、これ以上は解剖してみないと何とも言えません。幸い、死亡している被験者もおりましたので、正確な内部構造は調査中でありますが…」
「……その機能は?」
「それについては、資料をご覧下さい」
その資料は、本人達の説明や調査した結果を基に推定した、彼らに内蔵されているインターフェイスの能力を書き記しているのであるが、それらを見た一同は驚愕と恐れ、戸惑いを隠せない様子だった。
「超音波による半径数十メートル以上の周囲索敵能力に、電子機器との情報接続能力…!?」
「…正直、とんでもない能力だと思いますね。PF操作ならこの能力が活きる事は少ないかも知れませんが、対人戦や基地襲撃・破壊工作となると、実に有益な戦闘技能ですね。…聞く所によると、潜入や破壊工作を得意分野とする仲間もいたようですし…」
そんな重々しい空気が支配しているとは露とも知らない二人は……
「あのね、インターフェイスで『呼ぶ』のやめてよ。せっかく懐いてくれた鳩が逃げちゃったじゃない」
「…あのな、こっちも散々苦労して探したんだぞ!」
彼女達強化人間の能力…インターフェイスは元々特定の信号や超音波で命令や行動を指示する為に埋め込まれている物である。
そのため、シータ達はその気になればインターフェイスを使って通信できるのである。
信号の場合は電波特性上、見通しでないと使えないが超音波は一方的な呼びかけなので多少離れても相互に呼び合えるしその出力は最大で100dBを超える上、普通の街中で妨害されるような事はまず無いので、その有効範囲はかなり広い。
ちなみに、普通の音で100dBとは、大太鼓を耳元で鳴らした音と同じくらいの大きさである。
さらに使いようによっては攻撃にも応用できるらしいが……?
「別に探してくれなんて、頼んでないでしょ? まったく、オマイクロンっていっつもそうだよね。保護者ぶっちゃって」
「…何度も言うが、お前見てると、危なっかしくって不安なんだよ!」
「それが保護者ぶってるっての! まったく、ボクは先輩なんだよ?」
「先輩と思うんなら、もう少しそれらしい行動しろっての。どうせ、ジュースが飲みたくて外に出たんだろ?」
「う……」
さすがによく見てるだけあって、何を考えてるかはお見通しらしい。
相変わらず口ではシータはオマイクロンに勝てない。
その後も悪口やどうでもいい話題で盛り上がっていた二人であったが……
「あ〜〜っ!!」
叫び声が後ろから聞こえたので、振り向くシータとオマイクロン。
「「…げ……」」
思わず絶句した二人の先には、買い物袋を大量にぶら下げたリサがいた。
「…で、自己紹介が終わったところで…本題、ちゃんと今までの説明して貰える?」
ここはさっきシータがジュースを飲んでいた公園のベンチである。
オマイクロンとは初めてだったので互いに自己紹介をした二人。
ちなみにシータは少しの間どっかに行っていたが、ほんの数分で戻って今はリサが買っていた品物を興味深そうに漁っていた。
参考までに説明すると、リサが持っていたのはPFの模型である。
「ねね、何で同じ機体が3つも4つもあるの?」
「私たちの機体と、グレンリーダー様用……あとは改造用の予備なの」
「へぇ……Jファーのカスタムもあるんだ」
「……それは、お邪魔虫用よ。……わたしのJフェニックスで踏みつけてやる」
ボソッと言ったので、シータには聞こえなかったようだ?
「あ、武器セットもある。Pクロウ、入ってる?」
「「……ちょっと黙っててくれない?」か?」
「……はい」
リサが怒ると怖いのは、シータも知っていたので、素直に従う。
「……とは言うものの……別に話すようなことはないぞ?」
「はっきりさせとかないと、気分が悪いの」
「…そうか」
(シータ、見張りはどうした?)
(んー、『映画の撮影です。近付かないで下さい』って書いた張り紙して、裏路地のゴミ捨て場に捨てといた。両手足全部の関節と顎外しといたから、しばらく動けないでしょ)
(……おまえを怒らすと、ホントに洒落にならないな)
(ボクが本気で怒れないの、知ってるでしょ?)
(……その点に関してだけは、奴らに感謝してるよ)
(む〜……他人事だと思って〜……!)
二人がそんな意味合いの「信号」を送受信しているのに当然の事ながら気付かないリサは、そんな事とは露知らずに、ズイッと詰め寄る。
「これでも、みんな心配してたのよ。亡命したって事は、それなりに口止めとかされてるかも知れないけど、せめてあの後どうなったかくらいは……」
「……ま、いいか。どうせ邪魔者は居ないんだし」
見張りがいなくなったのでオマイクロンはその時の事を話し始めた。
3発の銃声が鳴り響いた後…まずリサが側頭部ギリギリを通過した弾丸の衝撃波で脳震盪になり、倒れる。
そして、狂気じみた顔のまま、シンも倒れた。赤い鮮血で頭と地面を染めながら。
「………」
シンを撃ったオマイクロンは苦虫を噛み潰したような顔でシンの傍に座り込み、目を見開いたまま事切れているシンの目を閉じさせる。
その時、オマイクロンは昔の事を思い出していた。『何故、こんな事になったのだろう』という、後悔と疑念と共に。
「よう、ブリット!」
「……おまえか」
「なんだよ、なにかったのか?」
「別に…大した事じゃない。ちょっと人間の倫理ってものにな…」
「…ま、そうだな。こんな場所じゃあな…」
「……そういえば、お前…今度被験者になるんだったな」
「おう! 正直、選抜試験に生き残れるか分からんけど…どうせこんなご時世だ。それならいっそ自分が何処まで強くなれるか試してみたいしな!」
かつてのシンは、自慢げに胸を張る。
「それに、被験者のなかに俺らよりちょっと年下っぽい…結構かわいい子がいたんだよ。もし、俺も仲間になれたら、お近づきになりたいなって目標も出来たし」
「…あのな、そんなんで大丈夫なのか? 志、低いぞ」
「まあ、なるようになるだろ。俺の性格は知ってるだろ? まずは当たって砕けろってな」
「……ホントに砕けるなよ」
「任せとけって! 実験も彼女も、絶対ものにしてやるから!」
「…そういうところが、一番心配なんだよ!」
オマイクロン…いや、かつてのブルックリン=スミス曹長が強化実験の被験者に志願したのは、それからしばらくしての事だった。
その理由…想いがどこにあったのかは、今では分からない。
しかし、少なくともその中に「シンを殺す」という想いが無かった事だけは確かだった。
「…誰……?」
シータの位置からは見えないのか、オマイクロンだと分からないらしい。
「……俺だよ」
「……………あ、オマイクロン…ゴメン、一瞬誰だか判らなかった」
「ったく、呆けるにはまだ早いだろうが。しっかりしろよ、ミュウ姉じゃあるまいし」
オマイクロンはシータを担ぎ上げると、そのまま歩き出す。
「…一人で歩けるからいい、それよりも…」
シータは倒れているリサに目配せする。それだけで察したオマイクロンは、シータを下ろして、リサの所に駆け寄る…。
「……大丈夫みたいだな。…気絶してるだけだ」
「よかった……」
心底ホッとした様子のシータだったが、いつも通りに喜べるほど余裕はないらしい。顔色が真っ青だった。
オマイクロンは簡単な応急処置の後、シータに肩を貸してしばらく歩いて、茂みに隠してあったジープでこの場を離れた。
「……この後はまあ、それだけでちょっとした小説が書けるくらい長いんで、簡単に説明するが、こいつはあの段階でアルサレアに亡命する積もりでいてな、色々根回ししてたんだと」
「根回し?」
「ああ、自分が入手したアルサレアの機密情報の一部とか、アルサレアに潜伏してる連中やヴァリム諜報部の職員のリストとかの一部を一緒に送りつけてな。そして、亡命の意思有りという事を確認したいために、アルサレアが出した条件、「今後の任務遂行中においてアルサレア・ミラムーン兵を殺さない、貴方任務の成否に関わらず任務中に得た情報と戦闘データ、可能であるなら機体も当方に引き渡す」事……だったか?」
オマイクロンの問いかけに、頷くシータ。
「…それを律儀に守って戦って…って、そのあたりはあんたらの方が詳しいか。…でその後、俺が反対するとでも思ったのか、こいついきなり俺を絞め落として、アルサレアの連中と接触しようとしたんだが、またそいつらが無茶な連中でな…シータを殺そうとしてたんだよ」
「そうだね。『麻酔銃だ』って言ってたけど、あれ完全に頭狙ってたね。銃口の角度と指の動きで狙いと撃つタイミング、すぐ判っちゃうのにね?」
「俺がすぐに復活して援護してなかったら、やばかっただろ?」
「…そうでもないよ〜。気殺と縮地使えば、例え怪我してたって5人や10人……」
「………そ、そう…」
一般人にはちょっと理解しがたい会話に、付いていけないリサだった。
「……まあ、そんな訳で自力でアルサレアのお偉いさんに接触して、亡命を直訴したって訳だが…」
「よくその場で殺されなかったわね」
「……直訴した人間が良かったからね」
「…しかし、さすがに首相の所は警備が厳しかったな」
「……ホント、交渉の状況とメールのログを記録しておいて良かった。首相暗殺未遂容疑で捕まったら、絶対に死刑だからね♪」
「…………」
もはやつっこみの言葉すら出なかったリサ。
休憩時間が終わりそうだったので、リサと「いまやっている任務が終了したらまた会う」という約束を交わして別れたシータとオマイクロンはそのまま室内演習場に戻る。
リサはその事をみんなに伝えるために急いで簡易宿舎を戻る……。
しかし、意外な形で再会する事になろうとは、この時は想像もしてなかった。
……その3に続く………
あとがき
…ああ、オリキャラオンリーの話になってしまいました。
リサに関しては次回への伏線と、本編SSで伏せていた事(展開と長くなってしまった都合で削除した事)の補足を兼ねてます(滝汗)
あと、色々内容を追加した事で今回で締めくくるはずの番外編がまた延びてしまいました…ああ、話を短く出来ない、わたしの文才の無さ…(涙)
では、何か質問がありましたら、いつでもメールなりチャットなりでお聞きください。
おまけ(お粗末な次回予告)
「Jフェニックス…のカスタムタイプかな?」
「……ミカヅキ!? …いや、ちょっと違う…!?」
「ちょっと、前よりもっと強くなってるじゃない!?」
「……まさか、また一緒に戦う事になるとはね〜…」
「……なにこれ…涙…?」
「…ボクは、どうすべきなんだろうね?」
次回
機甲兵団J−PHOENIX“PFリップス小隊”
−夢見る乙女の追撃作戦− 番外編 その3(再会…そして再び戦いへ)
にご期待…してくれますよね?(相変わらず、弱気な筆者)
設定
第一ロットの強化措置
シータ等、最初に集められた12人の被験者は作中で説明のとおり、キサラギ姉妹の能力値を目標として強化を受けていたが、発狂したり、壊れてしまった者が続出してしまったために、5人にまで減った段階で「何か、一つの分野でのエキスパートを創ろう」と、考えを改めた事で、「格闘」「剣術」「射撃」「諜報」「整備」の5項目に強化メニューを分けて、各々その分野に関する技能を徹底的に強化されている。
各個人がもっとも得意とする分野なら、特殊技能を一切抜きで考えても間違いなく双子各々の能力を上回っているので、特定条件下なら互角以上に戦えると思われるが、あくまでシュミレーションの結果であるので、実戦経験豊富な双子相手に、どこまで戦えるかは一部では疑問視されている。
インターフェイスの能力について
基本機能は以下の項目である。
1 超音波や特定の信号を感じ取る。
2 〃 を発信できる。
3 それらを利用して通信が出来る
そして、その能力に各々の分野において以下の能力が追加されている。
格闘重視の場合
周囲に超音波を発信し、その反射波から周囲物体の形状や目標の状態を把握する事が出来る。
海豚や蝙蝠と同じ機能を持っていると考えて下さい。
なお、手の平から指向性の強い強力な超低周波(振動波)を送る事で、目標の身体機能をおかしくさせる機能もある。(直接触れないと効果が得られない事もある)
剣術重視の場合
インターフェイスと専用の剣を「同調」させて、剣からも超音波を発信させることが出来る。それにより、剣に葉っぱが当たる事すら「感じる」事ができるようになっている。
また、格闘重視並の周囲把握機能も付いている。
射撃重視の場合
剣術重視と同様、専用の銃(照準スコープ)と「同調」させて、目で見なくてもインターフェイスからの「情報」で目標を補足、攻撃可能になっている。
また、格闘重視ほどではないにせよ、超音波の反射で目標の認識も可能。
そのままだと認識精度は高くないので、手の向けた方向に対してのみ、強い指向性があるようにしている。(他のが無指向性アンテナとすると、これは八木アンテナみたいなものです)
諜報重視の場合
通信回線や無線回線に割り込んで情報を「盗み見る」事が出来る。
他のインターフェイスでは翻訳機等がないと出来ないが、このインターフェイスなら無くても秘匿通信の傍受が可能で、妨害も出来る。
格闘重視ほどではないが、指向性のある強力な超低周波を送出する機能も付いている。
整備重視の場合
他のインターフェイス機能の「情報認識能力」をさらに強化したタイプ。
あらゆる電子機器に対して「同調」可能で、回線などに割り込んで情報を見たりこちらから情報・命令を送る事も可能。
戦闘に関する特殊能力はついていないが、使い方次第では最も有益なタイプでもある。
第一ロットは両手とも同じタイプだが、第二ロットは片腕ごとに違うインターフェイスを内蔵されているらしい。
オマイクロン専用の銃器一式
オマイクロンは「射撃重視」と「整備重視」のインターフェイスを内蔵されており、その気になれば両手に銃を持ちながら(さながらWのゼロのように)目標を見もしないで攻撃できる。
グリップ部分にインターフェイス接続用の信号読み取り装置が付いており、種類はマガジン式のオートマタイプから大型及び小型のマシンガン、ライフル、スタングレネード(実弾も使用可能)を二挺ずつと、実に多様な武器を持っている。
もちろん、インターフェイスを使わずとも、一流以上の腕前の持ち主です。
気殺・縮地
シータの手持ちの技のなかでは、最も基本的な…そして切り札とも言える技の一つ。
本人曰く「基本の中に奥義あり!」←何かの本の受け売りらしい(苦笑)
文字どおり、「気配を消す事」と「予備動作抜きで移動する事」を指しており、間近にいる相手から見たら「消えた・瞬間移動した」ように見えるらしいのだが…。
縮地に関しては、以前シータが「ヒートハンマー」相手にも使用していた技です。
(…覚えておりますか?)
なお、ミュウもホットケーキが絡むと(無意識に)使用可能に(笑)
第一ロットの状態
第一ロットで生き残っているのはシータ(非公式でミュウ)のみで、あとは以下のような状況になってしまっている。
番号 コード(ギリシア読み〔英語読み〕):状況(性別)
1番 α(アルファ〔アルファ〕):薬物の影響で発狂の後、死亡(男)
2番 β(ベータ〔ビータ〕): 〃 (女)
3番 γ(ガンマ〔ガンマ〕):剣術重視の強化を受けるが、自殺(男)
4番 δ(デルタ〔デルタ〕):訓練中事故に遭い、その後死亡を確認(男)
5番 ε(エプシロン〔エプサイラン〕):強化の副作用で植物状態に、その後「サンプル」として利用(女)
6番 ζ(ゼータ〔ジータ〕):訓練中事故に遭い、その後も行方不明(男)
7番 η(エータ〔イータ〕):肉体崩壊し、本国に戻る。その後家族共々事故に遭い、死亡(男)
8番 θ(テータ〔シータ〕):現在のシータ。今はアルサレアにて肩書上特務部隊の少尉(女)
9番 ι(イオタ〔アイオタ〕):射撃重視の強化を受けたが、訓練中の天災で死亡(男)
10番 κ(カッパ〔カッパ〕):3番との模擬戦闘訓練中、事故で死亡(男)
11番 λ(ラムダ〔ラムダ〕):諜報重視の強化を受けたが、16番に殺されている(男)
12番 μ(ミュー〔ミュー〕):整備重視の強化を受けたが、22番に殺されている。しかし実際は…(女)
この辺の話…書きたい気もするけど、ダークな話は苦手なんで、これで勘弁してください…(汗)←と言いつつも、3・11と16、12と22の話は考えてたりして(滝汗)
第二ロットは、今後も出てくる可能性あるので今は伏せときます(苦笑)
管理人より
ヨニカ=グリフィスさんから番外編その2をご投稿頂きました!!
因みに本編は作戦会議室の方に………って、皆さん分かりますよね?
でも、ミュウの特技(ホットケーキが絡む〜)は爆笑ものでした(笑)
しかし………アルサレアも所詮は国家か(殴打)
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