〜ヴァリム・アマツの研究所〜


 アマツの元でユイ・マイと新機体の模擬戦闘をやっていたリュウハ。
 結果は2対1の戦闘ではあったものの、それを差し引いても
ディアボロスを元に設計されたユイ専用【朧夜】とマイ専用【朧月】の圧勝だった。

「ここまで楽に勝てちゃうとはね〜」

「予想範囲外の性能だったわ」

 二人は自機の中で呟くのだった。

(フッ、俺ってば罪だよね〜)

 とアマツは心の中で呟くのだった。
 そして模擬戦闘が終わり少々の談話をしていると
リュウハの腹心の一人、ユリが現れフォルセアについての報告をするのだった。


 今回はそんなリュウハ達の暗躍にスポットを当ててみよう。











機甲兵団J−PHOENIX オリジナルストーリー

「語られざる歴史と報告書」番外編
(The history and at The report which can't be told the volume on extra)


第4話裏









 

〜ヴァリム・アマツの研究所〜


 ユリの報告から一日が過ぎた、リュウハ達はアマツの研究所に泊めてもらったようだ。
 朝早くから起きているのはユリとユイだけのようである。
 もっとも徹夜をした研究員なんかも起きているわけだが。

「おはようございます、ユイさん」

「おはようございます、ユリ大尉」

 そっけないが朝の挨拶を交わす二人、
綺麗な朝日が二人の顔を照らしている。

「昨日は良く眠れましたか?」

「・・・・・・はい、一応は」

 何故か曖昧な返事をするユイ、彼女にしては珍しいことである。

「まあ、言いにくいなら聞きませんけどね」

「そう言うわけでもないのですが・・・はあ・・・」

 溜息を吐くユイ、一体どうしたというのだろうか?
 が、その疑問はすぐにユイ自らが語ってくれたのだった。

「マイの寝相が悪くて・・・すぐに手とか足が私に被さってくるのです」

「・・・・・・なるほど」

 ユイの言葉にただただ苦笑するしかないユリであった。
 苦笑していたユリが遠くに何かを見つけたようだ。

「アレは・・・」

「輸送機ですか?ユリ大尉」

 ユイも目を細めて遠くを見ている。

「こんな朝早くから来るなんてね、リュウハ様を起こしてきましょう」

「・・・私もそろそろマイを起こさなくては」

 2人はそれぞれの役目を果たすべく部屋へ戻っていった。
 輸送機はアマツの研究所で3人の人間を降ろして再び飛び立っていった。






 

〜ヴァリム・アマツの研究所〜その3


「んん〜!!やっと着いたぜ〜!!!」

 背伸びをしながら首をぽきぽきと鳴らすホムラ。

「・・・・・・・・・そうだね」

 ホムラに相づちを打ちながら少し眠そうなカコウ。

「旦那はどうしてっかな?」

 研究所を見ながら呻くキョウイン。
 こうしてアマツの研究所に収集がかけられたリュウハの部下達が揃った。






 

〜ヴァリム・アマツの研究所〜その4


 ホムラ達3人が到着し、リュウハとマイもユリとユイに起こされ、
徹夜をしていたアマツもいつの間にか話の輪の中に入ってきていた。

「ああ、お前達も無事でなによりだ」

 キョウインの気味の悪い笑いは無視してリュウハが3人に話しかける。

「俺達がそんなヘマ踏むはず無いじゃないですか!!」

「・・・・・・(コクコク)」

 ホムラとカコウがリュウハの言葉に反応する。

「フッ、軽い冗談のつもりだったんだがな」

「旦那が冗談なんて、今日は槍でも降って来るんですかい?」

「キョウイン、口を慎みなさい?」

 キョウインの軽い嫌味にユリが鋭い視線と言葉で答える。

「まあいい、いつもの事だ」

 ユリを制すリュウハ、どうやらいつもの事なので気にしていないようだ。

「とりあえず本題に入るか、お前達を呼んだのは他でもない・・・」

「「「・・・・・・」」」

 何故か静かになる雰囲気を醸し出し、ホムラ達を黙らせるリュウハ。

「あのババアに一泡吹かせようと思う」

 そして決定的な一言が放たれた。

 フォルセアが極秘で開発を進めている新型のGFの強奪、
もしくは破壊、及びその設計図の奪取。
 簡単な説明ではあったが相手はあのフォルセアである、
この作戦が容易でないことは誰の目にも明らかであった。

「リュウハ」

「なんだ?」

 大まかな作戦を伝え終わったところでアマツが口を挟んできた。

「その作戦、俺にも一枚噛ませろよ」

「・・・かなり危険だが?」

「ああ、その辺は大丈夫だ」

 アマツが自信たっぷりに言う。

「危なくなったら逃げるからな」

「・・・それならいいのだがな、だが何故お前まで行く?
実践データなら俺達が持ってくるだろう?」

「分かってないなリュウハ、【朧】のデータを取るためだ、
俺も【ディアビリス】で出る」

【ディアビリス】・・・アマツが駆る格闘戦特化機体である。
 ディアボロスと同時期に開発が開始されるが先にロールアウトされた機体である。
 開発当初からアマツ専用機として開発されていた。

「なるほどな、まだあの機体にはデータ収集用の装置を積んでいないのか」

「そいういうことだ、付け加えるような暇もないし」

 リュウハの言葉にアマツが首を竦める。

「リュウハ、あんた達の動きは分かったよ、あたいらはどうすればいい?」

 ユイも同じことが言いたかったらしくリュウハに視線を向けている。

「そうだな、お前達は【朧】のデータ取りのためにアマツに着いて行ってくれ」

「実験のためのモルモットみたいなのだけは気に食わないけど、
まあそれが妥当・・・かな、姉貴?」

「そうね、まだ私達もこの機体には慣れきってはいないものね」

 リュウハの言葉に素直に従う二人。

「モルモットだなんてそんな言い方されると少し悲しいかな・・・」

 アマツが目元を拭う仕草をする。

「別にそういう意味で言ったわけじゃねぇよ、悪かったよ」

「マイ、本気にするな」

 アマツの姿に罪悪感を感じたマイが軽く謝罪する、がそれを遮るリュウハ。

「・・・アマツ、あまりマイをからかわないで」

 リュウハとユイはアマツがふざけているのだと気がついたようだ。

「・・・・・・・・・」

 マイがアマツを睨みつけ、そして・・・・・・


 ドスッ!!


「・・・す、すみませんでした」

「・・・ったく・・・いい歳こいて何やってんだっつーの」

 アマツの腹にマイの正拳突きがめり込んだのだった。

 そこにいたほぼ全員が笑いを漏らしたのだった。












 

〜ヴァリム・ゴスティール山脈本拠地〜


「神佐、例の特務小隊がゴスティールに進入してきたという報告がありました」

「そう・・・思ったより早かったわね・・・」

 フォルセアが一般兵の報告を聞き顔をしかめている。

「いいわ、それならもてなしてあげないとね、フフフフフ」

「・・・・・・・・・」

 一般兵はその笑みに戦慄を覚えたという。

「・・・さらに、例の特務小隊は部隊を二つに分けて進軍してくる、
との報告がありました」

 次々に送られてくる情報をいち早くフォルセアに伝える一般兵。

「動きが早いわね、それなら・・・シュナウザーの隊を出しなさい、
それから先発隊には例の機体も含めた中隊2個を向わせなさい」

「おっ、お言葉ですが、たった2機の先発隊にそれだけの兵力をぶつけるのですか?」

 恐いもの知らずな兵士がフォルセアに質問をする。

「何か嫌な予感がするのよ、指示はそのまま出して頂戴」

「・・・了解しました」

 作戦が伝達されしばらくの後、ヴァリム基地からは中隊規模の隊が
3つほど飛び出していった。






 

〜ヴァリム・某基地〜


 アマツ達を引きつれリュウハ達がやってきたのは、
なんと自軍の基地の一つであった。

「あの年寄りと事を構えるにはどうしても拠点が必要なのでな、
悪いが手近にあったこの基地を占領させてもらう」

「リュウハ様と俺達は先に潜入してるんだったよな?」

 ホムラが何度目かになる作戦の確認をする。

「はい、まずユイさんとマイさんにPFで奇襲をかけてもらいます」

 それから、またもや何度目かになる作戦の概要をユリが説明した。
 そしてリュウハ達が先に潜入を開始してしばらく経ったころ・・・

「姉貴、そっちの調子は?」

「機体各部チェック・・・オールグリーン、問題ないわ、いけるわよ、マイ」

「へへっ、ずっとコイツを試したくてうずうずしてたトコだぜ」

 マイの声が上機嫌になる、ユイも心なしか機嫌がよさそうだ。

「あまり無茶はしてくれるなよ、それと俺がいいといった兵器以外は使わないよーにな」

 出撃した双子の後方から輸送機に乗ったアマツが指示を出している。

「「了解(!!)」」






 

〜リュウハ・行動開始〜


 基地内が慌しくなってきた、どうやら双子が奇襲を開始し始めたようだ。

「・・・そろそろ行くか」

「「「了解」」」

「キョウイン、やれ」

「わかってますって、ヒヒヒヒヒ」

 キョウインは手に握っていた何かのスイッチを押す、すると・・・


 ドゴオオオオオオオォォォン!!


 どこか基地の一部が爆破されたような轟音が鳴り響いた。
 その音を聞いたリュウハ達は3手に分かれた。






 

〜リュウハ・ホムラ組〜


 散開して2人ずつになり行動を開始したリュウハ達。

「リュウハ様、俺達は司令室の占拠、ですよね」

「そうだ、抜かるなよ・・・ホムラ」

「わかってますよ、リュウハ様!」

 話しながらも司令室に続く通路をかなりの速さで駆け抜けるホムラとリュウハ。
 先をホムラが後ろをリュウハという順番で走っている。

「貴様ら、止ま・・・」

 通路を爆走するホムラの前に巡回中の兵士と思われるものが現れた、が・・・

「邪魔するんじゃねぇ・・・」

 先頭を走るホムラがその兵士の横を通り過ぎたその刹那、兵士は事切れていた。

「さ、リュウハ様、もっと急ぎましょう!」

「ああ、行くぞホムラ」

 ホムラとリュウハはさらに加速して司令室への道を進んだ、そして・・・

「到着・・・ですね」

「手はず通りに行く、いいな」

「了解」

 二人は扉の前で2、3言話しリュウハは天井に上がっていった。
 そしてホムラが扉の前で耳をそばだてる、すると次の瞬間には・・・

「誰だ!」

「き、貴様は!!・・・ウゥッ・・・」

 リュウハは手早くこの基地の司令官と思われる者の
息の根を止め、参謀達の注意を自分に向けさせる。


バタンッ!!


 参謀達の意識が全てリュウハに向くか向かないかのところで
扉の向こうで耳をそばだてていたホムラが進入してくる。

「こっちからもだと!?」

「くっそぉ!」

「やらせるか・・・グッ・・・」

 ホムラは侵入して一番近くにいた参謀を瞬く間にナイフで貫く、
そしてその次も、またその次もナイフで確実に仕留めていく。
 そうこうしているうちに司令室の生体反応は二つになる。
つまりホムラとリュウハのみが生体反応を残していたのである。

「また腕を上げたようだな」

「俺だって少しぐらい進歩しますって」

「それはそうだな」

 二人して笑いあう。
 ただそのシチュエーションはお世辞にも笑顔が似合うとは言えない
凄惨なものであった。






 

〜ユリ・カコウ組〜


「こちらユリ、どうしたの?」

「こちらの任務は完了した、後はそっちだけだぜ?」

「今、作業中よ、敵は全てカコウが始末してくれたわ」

 ユリの傍らには小さな拳銃を携えたカコウが立っている。
 そしてその傍にはすでに冷たくなり始めた物体が3つ転がっている。

「・・・・・・・・・ホムラ」

「お・・・カコウか、どうした?」

 おずおずと自ら喋るカコウ、
カコウが自分から口を開くことは滅多にない。

「・・・怪我は?」

「大丈夫だ、カコウは大丈夫か?」

「・・・・・・うん」

 ともに安心したような声のカコウとホムラ。

「そうか、それじゃ後で合流しようぜ、早くしろよユリ?」

「分かってるわよ、もう少しで全てのプロテクトが解けるわ」

 話しながらもユリの指はまるでピアノでも弾くかのごとく
コンソールパネルのキーボードやスイッチを操っていく。

「・・・・・・・・・よし、全てのプロテクト及び全てのシステム掌握完了!」

「流石だな、ユリ・・・あとは降伏勧告をやって終わりだな」

 リュウハがそう言うとユリはすぐさまこの基地で生きている全ての者達へ
放送で降伏勧告を流すユリ、リュウハはアマツに連絡を取った。

「アマツ、そっちはどうだ?」

「流石は双子の悪魔、と言えば分かるか?」

「ああ、了解だ」

 少ない言葉ながらこれ以上分かり易い言葉は無いだろう。
 リュウハ達は手軽く後始末をした後、アマツ達も基地へ回収した。












 

〜フォルセアの部下・目撃のち報告〜


 ユリが降伏勧告をした後に投降してきた兵士達は全て一纏めにされて
営倉に押し込められていた、が一般兵の中にはフォルセアの特別な部下達も
数名混ざっているのである、当然その特別な部下は降伏勧告などに
従うはずも無く、隠れて脱出の後、リュウハ達の事を
報告するなどの算段を練っていた。

「くっ、まさかリュウハ達が来るなんて・・・」

 フォルセアの特別な部下その一、脱出をしようとしている兵士である。
 彼女はリュウハ達の隙をつき脱出を試みようとしていた、が・・・

「リュウハ様、ネズミが一匹紛れ込んでいるようですが?」

「ほう、降伏勧告にのって来なかった者がいるか・・・」

 腕組みをしたリュウハが片目だけを開けてそう言う。
 その眼には訝しげな光がともっている。

「ババアの部下じゃないですか?」

「ヒヒヒヒヒ、間違いないだろーぜ」

「・・・・・・・・・どうするの?」

 ホムラ、キョウイン、カコウがそれぞれの考えを口にする。
 もっともカコウのは考え、とは言わないが。

「ユリ、場所はどこだ?」

「このすぐ近くに一人います、4時の方向天井裏」

 ユリの説明を受けリュウハが無言で動き出す、
目的はもちろんあの女の部下を殺すため。

「・・・・・・」

 リュウハが動き出して数秒、声なき悲鳴が響き渡る。

「流石旦那、動きが早い早い」

「・・・・・・ユリ、これでいいな?」

「はい、不審な動きをする反応は見られません」

 リュウハの言葉に手元の端末を見ながら答えるユリ。

「リュウハ、お疲れさん・・・だな」

「そっちはどうだ、いいデータは取れたか?」

 リュウハに労いの言葉をかけるアマツ、彼のデータ収集は上手くいったのだろうか?

「あまりにも早くケリがつきすぎて物足りなかったぜ、な姉貴?」

「そうね、データ取りには役に立たなかったかも知れないわね」

 アマツの代わりにユイとマイが答える。

「まあ、強い奴なんてそうそういないしな」

「・・・そうね」

 マイが苦笑しながら言う、ユイも控えめに頷く。

「そろそろ次の準備をしよう、アマツ、アレは持ってきたな?」

「ああ、持ってきた・・・後はお前ら次第だ」

 リュウハ達はこの基地の全てを制圧した・・・はずだった、が・・・

「これは・・・神佐に知らせねば・・・」

 リュウハ達のやりとりが微かに聞こえるか聞こえないかの所に
フォルセアの部下がもう一人いたのである、この兵士は
脱出しようとせずじっとしていたので、センサーにも引っかからずに運よく
生き延びることが出来たのだ。
 そして、リュウハ達の事がフォルセアに伝わってしまった・・・












 

〜リュウハ・ゴスティール本拠地へ〜


 ラグナ達がゴスティール山脈に着こうとしているころ、
リュウハ達は次の目的地へ向けて進軍しようとしていた。
 目的地はババアがいるであろうヴァリム・ゴスティール山脈本拠地だ。

「アマツ、ユイ、マイ・・・ここは任せたぞ」

 ババアがいるところに行くにあたってアマツ達とは別行動を
することにしたリュウハ達5人。

「データ取りの為に、なるべく奇襲は多いほうがいいんだがなぁ」

 などと物騒な事を言うアマツ。
 それだけ新型機【朧】に自信を持っているのだろうが。

「そんな事言って休む間もなく敵が来たらどうする気だ?」

「アマツさん、あまり無理はしないで下さいね」

 ホムラとユリが冷汗を浮かべながら言う。

「・・・・・・(こくこく)」

 ホムラの言葉に頷くカコウ。

「俺様としても敵は多いほうがいいけどな、クククククク」

 アマツの物騒な考えに唯一賛同するキョウイン。

「冗談か本気かは知らんがとにかく頼むぞ・・・それから、ユイとマイ」

「なんだよ?」

「何?」

 双子に近づき小声で話すリュウハ。

「・・・お前達にはアマツの事を頼む、どうも嫌な予感がする」

「「・・・・・・了解」」

 返事をするまでの間もぴったりに重々しく返すユイとマイ。
 その表情には明らかに翳りが見える。

「まあまあ楽しくやりましょうや!!」

 ユイとマイの肩をぽんぽんと叩くアマツ、
さらに一層二人の顔の翳りが深くなる。
 リュウハ達は逃げるようにその場を後にするのだった。













 

〜リュウハ達・雪中進軍中〜


 あまりにも不憫なユイとマイから目を遠ざけるように、
逃げるようにアマツが持ってきた雪中車に乗ってフォルセアのいる
本拠地まで進むリュウハ達、この車はステルス性が高く
雪の中を進む事を前提に考えて作られているので
現存する数は僅かだということで、アマツがレストアした物を
リュウハ達は借りてきていた。

「しかし、アマツも困った奴だ」

 やれやれとリュウハが溜息と共に漏らす。

「ですが、良い腕をお持ちです、それに・・・」

「それに?」

 ユリの言葉にホムラが口を挟む。

「リュウハ様の良いお友達でもありますものね」

 リュウハに向けてそっと囁くように言うユリ、
彼女の眼には暖かい光が移されている。

「フッ、まあそうなのだがな」

 とユリの言葉に返すリュウハ。

「・・・・・・リュウハ様、嬉しそう」

「旦那、自分じゃ分かってないかもしれやせんが、顔が綻んでますぜ」

 カコウもキョウインもリュウハの顔を見て言葉を漏らす。

「キョウインは前見ててくれよ、事故ったら洒落にならないからよ!」

 ホムラが運転をしているキョウインに注意する。

「ククククク、それぐらいで焦るんじゃねーよ、ホムラ」

「いいから前向いて運転しろ、キョウイン・・・あのババアに一泡吹かせる前に
失敗しては元も子もないからな」

 いつもより言葉に力を入れて言うリュウハ。

 その言葉に4人の表情も変わる、そう、これは決して失敗してはならない
作戦なのである、少なくともリュウハを始めとするこの5人には。

「もう少しですね、あのババアがいるところまで」

 ユリの端末を横から覗きながらホムラが言う。

「・・・ここからは失敗できない作戦です、皆さん心してかかって下さい」












 

〜ヴァリム・ゴスティール本拠地前〜


 ラグナとヒュウガががアルサレアの基地から偵察隊として
出撃しようとする少し前にリュウハ達は目的地に到着していた。

「では、ここからは別行動だ」

 リュウハが4人に言う。

「今回はユリとか、頑張ろうぜ!!」

「リュウハ様のためです、抜かりはしません」

 ホムラのことなど無視するかのようにユリが言う。

「・・・・・・・・・」

「カコウとか・・・クククククク」

 この二人のタッグは間違っている気もするが
今まで何度も作戦を成功させてきているので問題は無いのだろう。

「よし、時計の時間を合わせておけ」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

 全員が時計のタイマーを合わせる。

「作戦開始」

 リュウハがそう告げるとそれぞれ自分の持ち場へと歩を進めるのだった。







 

〜潜入開始・ユリ・ホムラ組〜


 ユリとホムラが向かうのは地下2階にあるコントロールルーム、
フォルセアが設計した新機体の設計図データを頂くために動いている。

「ねぇ、ホムラ」

「なんだ?」

「あのね・・・」

「なんだよ、言いたい事あるなら言ってくれ」

「・・・リュウハ様って何であそこまであの年増に拘ってるの?」

「俺も詳しい事は知らないんだよ、ただ昔色々あったらしいぜ」

「・・・ホムラでも知らないのね・・・ふぅん・・・」

 などと言う事を言いながらユリ達は地下2階へと急ぐのであった。







 

〜潜入開始・カコウ・キョウイン組〜


 ユリ達とは別の方向に走っていたカコウとキョウイン、
この二人が何をしているかというと・・・

「・・・ここに一つ、っと」

 キョウインが壁に爆弾を貼り付けている。

「・・・・・・・・・・・・」

 カコウも別の場所で一つ、また一つと爆弾を貼り付けている。
 二人はユリらと分かれた後、地下2階の至る所に
爆弾をセットし続けていたのだ。

「・・・・・・これで最後・・・・・ククククク」

 最後の爆弾をセットし終えたキョウインが嫌らしく笑う。

「・・・・・・・・・・・・キョウイン」

 最後の爆弾をセットし終えたキョウインの背後にいつの間にかカコウが佇んでいた。

「お、終わったのか?」

「・・・・・・(こくこく)」

 キョウインの問いに数度頷くカコウ。

「それじゃ、とっととずらかるか」

 キョウインの後ろでカコウが頷く。
 自分達の仕事を終えた二人は足早に脱出する予定である。
 ところが・・・

「〜〜♪〜〜〜♪」

 キョウインが鼻歌を歌いながら通路を走る。
 ひと足遅れてカコウも着いてきている。

「この階段を上がれば・・・・・・っと!?」

 この基地から脱出しようと地下一階の階段近くの
階段を上がりきったところで敵兵に発見されるキョウイン、
そこからすぐ始末すれば問題は無い・・・はずだった、
少なくとも今までは。

「・・・・・・・・・?」

 カコウもひと足遅れて階段を上りきる、そこには
キョウインの足元で転がる骸があった。

「・・・やべぇ・・・気付かれちまった」

 嫌な汗を浮かべるキョウイン、
彼の顔にいつもの余裕は無くなっていた。







 

〜フォルセア組・発見〜


「お前は!?・・・・・・」

 キョウインが階段を上がりきったところでフォルセアの部下らしき者と
遭遇してしまったキョウイン、鼻歌など歌っていたからだろう。

「・・・・・・っ!!」

 キョウインは腰に装備してあったナイフをすばやく抜き去り、
目の前にいたフォルセアの部下らしき者を一突きの元に骸に変えた。

 だがその死体を前に固まるキョウイン、どうやら何かを発見したようだが?

「コイツ、わざと殺されてもいいように仕掛けが施してありやがった」

「・・・・・・?」

 キョウインの言葉に首を傾げるカコウ。

「生命反応の消失と共に特殊な信号が発信される仕掛けが使われてるぜ、
あのババアの考えそうなこった!」

 吐き捨てるようにキョウインが言う。

「・・・・・・早く、知らせねえと」

 キョウインはユリの端末に暗号で連絡を送った。







 

〜作業中・ユリ&ホムラ〜


 ピピピ!!ピピピ!!

 ユリの端末がなにかの着信をしらせる。

「キョウインから?こんなときに・・・え!?」

「どうしたよ?」

 ユリの後ろでつまらなそうにしていたホムラが問う。

「はぁ、キョウイン達が年増に気づかれたみたいよ」

「・・・マジか」

「ええ、早いとこ片付けないとまずいわね」

 といいながら端末を操るユリの指はもはや眼では追えない速度で
作業を続けていた。

「・・・・・・!!」

 悪い事は続くようである、キョウイン達が発見された事をキッカケに
ホムラ達の居場所もばれてしまったようだ。
 もちろん指示を出したのはフォルセア本人だろう。
 敵の接近に気付いたホムラが驚く。

「なんなの、これ・・・?」

 ホムラが驚いているとこにユリが口を挟む。

「おい、ユリやべぇって!」

「こっちだってヤバいのよ!!アクセス拒否って・・・んもぉ!!!」

 二人が言い合いをしている所にぞろぞろと敵がやってくる、
この部屋に侵入されるのも時間の問題だ。

「ホムラ、あんた時間稼ぎしてきなさい!その間にプロテクト解いて
 データのダウンロードするから!!」

「てめぇ、無茶言うんじゃねぇよ!!」

「リュウハ様のためよ!!?」

「ちっ・・・長くはもたねぇぞ!?くそっ!!」

 ホムラは自ら敵集団の中へ飛び込んでいく。
 ユリはユリで端末を操作する速度をさらに速める。
 二人の勢いは最高潮に達していた。

「やっとプロテクトが解けた・・・でも・・・」

「おいユリ、まだか!?」

 どれだけ頑張ろうが流石に多勢に無勢、数で圧倒的に劣る
ホムラはじりじりと押されていた、まあ常識で考えれば
戦い始めてすぐにこうなってもおかしくない所を
なんとホムラは5分も戦い続けていた!!!

「プロテクトは解けたわ、でもデータの量が多いのよ!!」

 ユリもユリですごい事をやってのけていた、
実はこの部屋のデータバンクはリアルタイムで誰かが
プロテクトを書き換えられるようになっている。
 そのリアルタイムで変更されるプロテクトのスピードに
なんとユリは追いつき解除してしまったのだ!!!

「く・・・もうダメか」

 銃を撃ち投擲用のナイフを投げ敵を仕留めながら
ホムラが呻く、彼の息もだいぶ上がってきていた。
 そこへ・・・


 ・・・ドゴォン!!


 爆音が響き渡った。













 

〜リュウハ・作戦中〜


 ホムラやキョウイン達とは別に動いているリュウハ、
彼が目指すのはフォルセアにとって最重要な場所、
地下3階の試作機格納庫である。

「・・・・・・」

 当たり前だが無言で突き進むリュウハ、地下3階に下りきった所で
リュウハの前にある人物が立ちはだかる。

「・・・・・・・・・貴様は!?」

「・・・ここを通すわけにはいきません」

 フォルセアの部下であるリヴィア・ストールが
リュウハの前でナイフを構え立っていた。

「・・・貴様と事を構えようとなろうとはな」

 リュウハも静かにナイフを抜く。

「・・・・・・私もそう思います・・・」

 互いに緊張を高めてゆく二人・・・
 何が引き金になるか分からない緊迫した空気が漂う。

「・・・仕事熱心だな・・・」

「貴方ほどではありませんよ・・・」

 二人がフフフと笑いあう。
 二人を包むのは互いの呼吸音のみ。
 張り詰めたピアノ線が切れるタイミングを読む術など
この世の誰もが持ち合わせていない、故に・・

「・・・・・・・・・!!」

「・・・・・・・・・・!」

 二人が踏み出すのはほぼ同時、さらに加速する二人。
 生身でもエースといわれる二人が激突する、そんな瞬間。

 ガギィンッ!!!

 鋼鉄同士が激しく激突し爆ぜる音がする。
 それはどんな獣の牙の鋭さにも負けない冷たさを持った音だった。
 緊迫した空気の中何度も交差する二人、それからしばらくが経ち・・・

「・・・・・・はぁ・・・はぁ」

「・・・・・・・・・・ふうぅぅぅ」

 どれだけの時間が経っただろうか?
 二人は息を上げるまでになっていた。

「・・・ここまでとはな」

「・・・・・・貴方こそ・・・予想外です」

 ただ、この時点での誤差はリュウハはまだ本気を出していない、ということだろうか。

 ドゴォン!!

 遠くの方から爆音が聞こえてきた。

「・・・・・・始まったか」

「・・・・・・・・・・!!??」

 二人の決着はここで着いた。
 わずかながら動揺をしたリヴィアと違い全く動揺をしなかったリュウハ。
 二人の違いは僅かだったがその隙を見逃すリュウハではない。

「・・・セイッ!!」

 僅かな動揺を見せたリヴィアに確実に一撃を叩き込むリュウハ。

「ぐうっ・・・・・・!!!」

 身をくの字に曲げながら苦しそうに呻くリヴィア。

「・・・間に合わなかったか」

「・・・・・・一応・・・役目は・・・・・・果たせたみたいですね・・・」

 壁に身を預けながらリヴィアが言う。

「ほんとに仕事熱心だな・・・」

「・・・・・・・・・フフッ」

 リヴィアが自嘲的な笑みを浮かべる。
 リュウハはリヴィアに振り返ることなく脱出ルートをひた走るのだった。

「・・・容赦ないですね・・・フフッ」

 リュウハが去ったすぐ後にリヴィアもその場を去って行った。












 

〜アマツ組・機体講義中〜


 打って変わってこちらは平和な留守番組のアマツ達。

「・・・・・であるからして」

 アマツが新機体【朧】について双子に講義をしている。
 一方講義を受けているユイとマイは二人が正反対の反応をしている。

「・・・利用方法は・・・」

「ふあぁ〜、眠い・・・」

 ユイは真面目に機体の特性を理解しようとし、対するマイは心底眠そうにしている。
 因みに二人とも機体に乗っている。

「マイ、ちゃんと聞け、危なくなるのは勝手だが機体を壊すなよ」

「ハイハイ・・・ったく、つまらないったらないぜ」

 あくびをかみ殺し何とかアマツの話を聞こうとするマイ。
 それにしてもアマツは『ほんとに双子のファンなのだろうか・・・』
 と疑いたくなるような発言をしている。

「じゃ、続けるぞ・・・次にお前達の機体に共通する兵器として・・・」

 アマツの口はいつも五月蝿いが今はさらに五月蝿くなっている。
 というか弁舌になっているのだ。

「・・・・・・この兵器は・・・」

「誰か強いヤツいねーかなぁ・・・」

 とても平和な時間が流れていた。

「とりあえず、一休みでもしようか、マイが限界っぽいしな」

「・・・そうね」

「・・・・・・zzzZZZ」

 やっぱり寝息を立て始めてしまったマイ、
彼女に細かい説明などは無駄だと言うことだろう。
 そんなマイをよそにユイは自分の機体から降りる。
 ユイとアマツは休憩ついでに話しを始めた。
 ユイは緑茶、アマツはコーヒーを飲んでいる。

「ふぅ・・・」

 一息つき髪をかきあげるユイ、何気ない仕草が実に様になっている。
 マイが同じ事をしても感じることは違うと思うのは間違いないだろう。

「・・・・・・いい」

 どうやらアマツも同じ穴のムジナだったようだ。

「ユイ、お前昔のリュウハの事知ってんだろ?」

「・・・ええ」

 アマツの言葉にユイが頷く。

「アイツって昔と比べて変わったのか?」

「・・・そんなこと聞くなんてどうしたのかしら?」

 アマツの質問に質問で返すユイ。

「正直ただなんとなく、だが俺よりユイの方が付き合い長いって言ってたろ?」

「そうね」

「だから聞きたくてさぁ、ダメか?」

 少し考えるユイ、そして・・・

「いいけど・・・」

 と答えた。

「ほう、全然違ったのか?」

「いいえ、基本的には今までと同じ、だけどもっと近寄りがたい存在だった」

「近寄りがたい?」

「ええ」

 一口緑茶をすするユイ、アマツもそれにならう。

「それと・・・」

 ユイがまた何かを言おうとしたときのことだった。

「姉貴、アマツ!!」

 マイが自分の機体から通信を入れてきた。

「どうしたんだ?」

「・・・敵襲ね?」

「そうだよ、何やってんだよ二人とも!!」

 慌てた様子でマイがまくし立てる。

「先に出てて、私もすぐに出るわ」

「分かった、アマツはどうするんだ?」

 マイがアマツは出撃しないのか、と聞く。

「俺はお前達を見張る」

「・・・・・・は?」

 返ってきた返事は変な・・・否、分かりにくい返事だった。

「まだ許可出してない兵器でも使われたら敵わないからな」

「大丈夫よ、アマツ・・・私も見てるから」

「まあユイがそういうなら良いか、危なくなったら俺も出るぞ」

「「了解(!!)」」







 

〜アマツ組・奇襲〜


 マイが一足先に外に出るとそこに待ち受けていたものは・・・

「なんだぁ?見たことない機体があるぜぇ?」

「見たところヴァリムのPFらしいが・・・」

「この基地にいる以上裏切り者ってことになるよなぁ?」

 などと言う通信が聞こえる、どうやら調査を命じられた部隊のようだ。
 その部隊の機体構成・・・・・・ゼグルヴ10機。

「うえぇ・・・フォルセアのヤツ、ここまでしやがんのかよ」

 圧倒的な圧力をかけてくるゼグルヴ軍団にうんざりした顔でマイが呻く。

「まあ、でかけりゃ良いってモンじゃないし〜」

 などとうなだれながらもマイの眼には闘気が宿り始めている、
結局はしぶとそうな敵が前にいる事を喜んでいるのだ。

「とりあえず、裏切りものならぶち殺しとこうぜ?」

「そうだな、いくら新型とはいえゼグルヴ10機の相手にはならんだろう」

「はははは、やっと殺れるわけか」

「狩りだ狩りだ!!」

 そんな通信がマイの耳に入ってくる。

「・・・ほほぅ?」

 マイがらしくない幾分含みを持った呟きを漏らす。
 その表情はこれまたいつもらしくない含みも持ったような表情だ。

「さて、能書きはこれぐらいにして・・・」

「「「いく『てめぇら誰を相手にそんなこと言ってると思ってんだよ!!ふざけんじゃねぇよ、
   このうすら馬鹿どもが、そんなノロい機体であたいに勝てると思ってんのかよ!?
   逆にぶっ潰してやるから覚悟しな!!!』ぞ!!!」」」

 ゼグルヴ10機が動き出そうとするワンテンポ先にマイが動き出す。
 アストラルサァイフを構えながら瞬間転移で適当なゼグルヴの背後に姿を現す。

「・・・ふっ!!・・・・・・誰が誰を殺すだってぇ!!?」


 ザンッザンッザンッ!!


 マイが3度鎌を振るう、もっともかなりの速さで振るわれる鎌の
攻撃回数をちゃんと読めるものなどこのゼグルヴ隊のパイロットにはいなかった。
 一体のゼグルヴが爆音を起てて崩壊していく。

「な・・・・・・あの瞬間でゼグルヴを潰すだと!?」

「まぐれだまぐれ、俺達もいこうぜ!!」

「そうだな、たかが一機のPFに俺達が全部やられるわけはねぇよな」

 などと傷の舐め合いをするゼグルヴのパイロット達。

「ちっ、こいつら何もわかってないよ・・・お、姉貴からか」

「マイ、遅れてごめんなさい」

 イライラして舌打ちをするマイ、そこへユイからの通信が入ってきた。

「気にしないでよ、姉貴・・・こいつら弱すぎるから全然へっちゃらだったし」

「・・・そう、一気にかたずけましょうか?」

 ユイが来たからか若干マイの表情が晴れやかになる。

「もう少し遊んでたいけどアマツが五月蝿いだろうし、そうしようかな?」

「じゃ、行くわよ・・・マイ」

「ラジャ!」

 ユイの提案に渋々ながら了解するマイ、
アマツの言ってる事もまともなので反論のしようが無いのだ。

「でさ姉貴、アマツが使って良いって言ってたやつなんだっけ?」

「【蛍火】と【陽炎】ね」

「ああ、あの二つか・・・どっちも補助的なんだよなぁ・・・」

「私はマイのしたいようにするわ」

「・・・とりあえず使ってみますか」

 敵が新しい敵の出現で動揺してるのを良いことに
戦闘中に作戦会議をしてしまうユイとマイ。

「敵が動き出したぞ、気を付けろ!!」

「たった2機・・・たった2機・・・たった2機・・・」

「まだだ、俺達が優勢なのに変わりはないって、な?」

「そそそそ、そうだよなぁ〜〜〜」

 などと通信を交し合うゼグルヴのパイロット達。

「それじゃ姉貴、【蛍火】から使ってみようぜ」

「わかったわ、一番効果的な使い方は・・・・・・分かったわね、マイ?」

「ああ、さすが姉貴だぜ」

 そういってユイとマイは一番多くのゼグルヴを確認できる
対角線上の場所に移動して【蛍火】を広範囲に散布した。

「なんだコレ?」

「綺麗だな・・・」

「・・・油断するな!!」

 ゼグルヴのパイロットの一人が叫んだがもう遅い。
 【蛍火】は確実にゼグルヴにヒットしていく。

「・・・・・・ダメージは無い?」

「いや、微量だがダメージがあるようだぞ」

「なんだこのへぼい兵器は!!」

「まて、何かがおかしい・・・」

「何がおかし!?・・・」


 バガァン!!!


 ゼグルヴの一機が爆散したようだ。
 【蛍火】は超小型のフローティングマインだ。
 だが勿論ただのフローティングマインではない。

「まさか・・・」

「またやられたというのか!?」

「あんなダメージの低いものでやられるはずが無い」

「だったらなんだという・・・ガハァ!!」


 ドグォン!!!!


 またゼグルヴが一機消滅した。
 そろそろ【蛍火】の効果を理解できた者もいるのではないだろうか?
 勿論、ゼグルヴのパイロットの誰かに気がつける者などいないのだが。

「姉貴・・・こいつらアホ過ぎない?」

「そうね、だからといって情けをかける義理もないわ」

「そりゃそうだ、キャハハハハハ!!!」

 また一機、さらに一機、ゼグルヴが潰されていく。
 そこでゼグルヴのパイロットの一人がやっと気がついたことがある。

「なあ、レーダーおかしくないか?」

「なにが・・・って」

「あれ?反応がない・・・」

 そう、【蛍火】の効果とは敵のレーダーから自分を消し去ること。
 【蛍火】がヒットして爆発するときに微弱な電流を流し
計器などの機能を一時的に損なわせることが出来るのだ。
 ちなみにユイとマイが【蛍火】を散布してから経過した時間は僅か1分、
僅か1分の間に6機のゼグルヴが潰されたのだ。

「・・・まさか・・・ジャミングか!?」

 マイは心の中で(遅っ!!!!!)と思った。
 ユイは心の中で(まあ、こんなものかしらね)と冷静に敵を評価していた。
 残るは3機のゼグルヴ、ジャミングの効果も切れてくる頃である。

「すぐ後ろだと!?でぇい!!」

 ジャミングが一番先に切れたゼグルヴのパイロットがミサイルを撃ち、
ほぼ同じタイミングで残り2機のゼグルヴもミサイルを発射する。
 どうやら全てのジャミング効果が切れたようだ。

「いまさらそんな攻撃通用するはずが無いだろ?」

「愚かね」

 数十発はあろうかというミサイルをいとも簡単に避ける二人。
 どうやら新しい機体の基本は全てマスターしたようだ。

「やっぱり実践でないとダメだよなぁ・・・」

「いいデータが取れたわね」

 もはや声を掛け合うことも無く同じゼグルヴの背後に現れる二人。
 また一機、ゼグルヴが灰と化した。

 残るゼグルヴ・・・2機

 恐怖のあまり操縦桿を握ったまま微動だにしないゼグルヴのパイロット二人。

「あ・・・あ・・・」

「う・・・ウソ、だ・・・ウソだ・・・」

 半精神崩壊と言ってもいいかもしれない状態の二人、
すでに普通の思考は出来なくなっている。

 彼らの頭を埋め尽くしているのは、

 恐怖・・・恐怖・・・恐怖・・・恐怖・・・恐怖・・・恐怖・・・恐怖・・・



 【恐怖】



 

 この二文字だけであった。


「姉貴、あたいは右の潰すからね・・・【陽炎】使ってみようぜ?」

「わかったわ、私は左を・・・」

 何の反応も見せないゼグルヴにすばやく近寄る二人。
 それぞれユイの朧には右手首、マイの朧には左手首に
収納されている内蔵兵器【陽炎】。

「それじゃ、いっくよー!!」

「逃げることなど出来はしない・・・」

 ガシュッ、ガシュッ!!

 ほぼ同じタイミングでゼグルヴに【陽炎】を突き刺す二人。

「・・・・・・はっ!!」

「・・・・・んっ!?」

 【陽炎】を突き刺された衝撃で僅かながら現実に戻ることが出来た
ゼグルヴのパイロット二人。
 ・・・ただこの場合、現実に戻ってこれたのが幸せだったか
と言われれば答えは微妙なものだったのかもしれない。

「・・・・・ちっ、瞬間転移で振り切るしかねぇ!!」

「お、おう・・・わかったぜ」

 尻尾を巻いて一目散に逃げ出そうとする二人。
 最初からこうしていれば良いものを・・・と気が付かなかった時点で
このゼグルヴ偵察隊の末路は決まっていたのだろう。
 ゼグルヴ2機が瞬間転移を開始した。







 

〜ユイ・マイ:ゼグルヴ偵察隊壊滅〜


 ユイとマイの猛攻を瞬間転移で振り切ろうとしたゼグルヴ偵察隊の二人。

「ここまで来れば・・・」

「ああ、この戦力は危険だ、早いとこ神佐に報告しようぜ」

 安心しきりゆっくりと帰りのルートを辿る二人、ところが・・・

「安心しきってるところ悪いんだけどさぁ・・・」

「逃げられないと言った筈よ?」

 それぞれのゼグルヴの背後から接触回線で通信をするユイとマイ。
 特に殺気立っているという訳でも、脅迫しているという訳でもない。
 あくまで普通に他愛も無い会話のようなユイとマイの声。
 しかしそんな普通の声を聞いているにもかかわらず
ゼグルヴのパイロットが感じるのは戦慄以外の何物でもない。

「き、貴様ら・・・どうやって我々の後を!?」

「コレは夢だ・・・そうだ夢に違いない・・・早く夢から覚めなければ」

 どうやってユイとマイは後から付いてきたのか?
 答えは簡単だ、【陽炎】で繋がっていたからである。
 ただ、瞬間転移には連鎖反応は無い、
どういうことかと言うと瞬間転移をしようとする物体に
別の物体が張り付いても、別の物体は一緒に瞬間転移できない、と言うことである。
 ところが今回のケースの場合、【陽炎】で機体同士を繋いでいるため、
ゼグルヴの瞬間転移にあわせてユイとマイも瞬間転移を発動させたので、
寸分の誤差なく同じ場所に瞬間転移をすることが出来た、と言うわけである。

「キャハハハハ、こいつらバッカでぇ、こんなのあたいでも分かるってのによ?」

「ちゃんと学べば分かるはずよ」

 要するに、二つの瞬間転移を重ねることによって一つの瞬間転移としたのだ。
 瞬間転移を同じタイミングで発動することによってゼグルヴと朧を
2体ではなく1体と認識させたのである。

「それじゃ、そろそろ終わりにさせてもらうよ」

「そうね、そろそろ終わりにしましょうか」

 背中に張り付いたままで最後通告をするユイとマイ。
 この瞬間ゼグルヴ偵察隊は一体も報告をすることも出来ずに壊滅した。


 ・・・・・・たった2機のPFによって。

 その後ユイとマイはアマツの元へ戻り、戦況報告をするのだった。













 

〜4人組・脱出〜


 ドゴォン!!

 ホムラが苦戦してる中突然の轟音と爆発が響き渡る。

「ホムラぁ!!ずいぶん苦戦してるみてーだなぁ!?」

「・・・・・・・・・ホムラ・・・!」

 ホムラが全ての敵の視線を自分に集めてるところに
キョウイン達の援護が入った、ぎりぎりで間に合ったというところだろう。
 カコウが幾分か慌てている、カコウにとってホムラは数少ない特別な人間なのだ、
リュウハはまだしもキョウインなどではこうはいかないだろう。

「・・・っく、カコウにキョウインか!?おせぇんだよ!?」

 突然の敵の増援により一時的にフォルセアの部下達の動きが止まる。

「・・・・・・!!」

 その隙を見逃さずに一番先に動いたのはカコウだった。
 小さな銃とナイフを持ち、小柄な身体を活かした小回りを利かせた戦闘スタイルだ。
 ホムラの周りに群がっていたフォルセアの部下が次々に倒れていく。

「ユリ、そっちは!?」

 ホムラが叫ぶ。

「もう少しよ!キョウイン達も来たんだからもう少しだけ耐えて!!!」

 ユリの端末には【68%ダウンロード完了】と映し出されていた。

「ババアと一緒で最後までいじきたねぇな、機械までよ!!」

「キョウイン、たまにゃいい事言うじゃねぇか!!」

 カコウに続いてキョウインも新たに参戦、カコウほどの素早さは無いものの、
ほぼ100%の確立で一撃死を決めていく、力が半端無く強いのだ。

「・・・・・・ホムラ・・・危ないっ!!」

 素敵な言い合いをしながらもどんどん増える敵を片付けていく
ホムラとキョウイン、だが長く戦い続けていたホムラには
僅かながらの隙が生まれていた、すぐさまそれにカコウが気付く。

「・・・・・・っっ!!!」

 ギイイイィィィィィィン!!

 ホムラと敵の間に入り敵のナイフを受け止めるカコウ。

「カコウっ!?」

「・・・・・・・・・怪我・・・は?」

 素早い動きで敵を翻弄していたカコウが動きを止めた、そこへ群がる敵兵士達。

「はいはい、お前らもよって集って嬲ろうとするこたぁないだ・・・・・・ろっ!」

 危ないと判断したのかは定かではないがキョウインが小型の手榴弾で
カコウに群がろうとする敵を一網打尽にする。

「・・・ちっ、きりがねぇや」

 キョウインが憎々しげに吐き捨てる。
 いくら倒しても倒しても後からわいてくる敵兵士達、
『一体どこにコレだけの人がいたんだ?』という疑問がわいてくる人数が
ホムラ達4人を取り囲む。

「ユリまだか!?」

「・・・94%・・・97%・・・99%・・・」

 ユリのカウントダウンがホムラ達の耳に届く。

「・・・100%!!ダウン完了!!」

「それじゃ、3人とも眼をつぶれや!?」

 ユリのカウント終了とともにキョウインが叫ぶ。
 ユリはともかく戦闘中のほかの2人は危ないのでは?
 とも思えるがキョウインの次の行動のためにはどうしても眼をつぶる必要があった。

「コレでも喰らいな!!」

 キョウインが床めがけてあるものを叩きつける。

 シュパァァァァァァァァァァァン!!!

「うあ!!!」

「くっそおおおおお!!!」

「目晦ましか!」

 それまで一言も言葉を発さなかった敵兵士達も
思わず声を出している、キョウインが投げたのは閃光手榴弾だったのだ。

「今のうちだ!急ぐぞ!!」

 キョウインが眼を瞑ったままの3人に呼びかける。

「わかったわ」

「正直、危なかったぜ・・・」

 ユリとホムラが頷く。

「・・・・・・大丈夫?」

 目眩ましのため一時的に戦闘行為を必要としなくなった場で
カコウが心配そうにホムラに声をかける。

「・・・カコウのおかげで助かったぜ、ありがとよ」

 微笑みながらカコウの頭をなでるホムラ、微笑ましい光景である。
 表情の変化は読み取れないが嬉しそうなオーラを放つカコウ。

「おいおい・・・ホムラ、俺にはなんの言葉も無しかよ」

 その光景をにやけながら言うキョウイン。

「てめぇ、殴られてぇのか?」

「はいはい、さっさと脱出、何のための閃光弾なのよ?」

「「「了解」」」

「っと、忘れるところだったぜ、と」

 カチン

 ユリの言葉に3人が反応する、流石は4人のリーダー格である。
 キョウインが忘れ物でもしたかのように言いながら何かのスイッチを押す。

 ドゴンドゴンドゴンドゴン!!

 小さな爆発音がいくつも響く。
 ここに入る前にセットしたダミー爆弾とキョウインとカコウが設置した
ダミー爆弾をキョウインが手動で全て爆破したのだ。

「コレでよし・・・後30分もしないうちに・・・ククククククッ」

 まるで完全犯罪が成功でもしたかのような、もしくはいたずらが大成功したときの
喜びにあふれたようなキョウインの笑み。

「はぁ、お前のそれは死んでもなおらねぇのな」

「まあな」

 そして4人は目眩ましをまともに喰らって動けなくなっている兵士達
を尻目に脱出へのルートを辿った。

 それからもうすぐ脱出、という所まで来てたときの話である。
 ちなみにキョウインがダミーを爆破してから大体5分が経過していた。







 

〜4人組・地下一階何処かにて〜


 4人が脱出の道を辿り始めて8分が経過していた。

「あとはこの階段を上がって・・・」

「これで地下2階ともおさらばだな」

「・・・・・・(こくこく)」

 ユリのつぶやきにホムラとカコウが返事をする。

「あんまりゆっくりもしてらん無いぜ?俺様の爆弾はパーフェクトだからなぁ」

 自慢したいだけなのだろうが、嫌な事を言うキョウイン、
つまり脱出が間に合わなければ確実に自分達も全滅だ、ということなのだ。

「お前の自慢は聞き飽きたっつーの!!」

「もう耳にタコが出来るほど聞いたわよ、それ」

 ホムラとユリのジト眼がキョウインに突き刺さる。

「だからってのんびりしてる訳にもいかねぇだろうが」

 負けじとキョウインも言い返す。

「・・・・・・・・・(くいくい)」

 ふとカコウがホムラの服を引っ張っている、何か伝えたいようだ。

「あん?どうしたカコウ」

「・・・何か・・・・・・聞こえない?」

 あの言い合いの中何かを聞き取ったらしいカコウ。
 それを聞いたユリ達も耳を澄ます。
 すると・・・

「・・・助け・・・ぇ〜」

 辛うじてだがたしかに何者かの声が聞こえる、
全員がそれに気がついたようだ。

「どうしましょうか・・・」

「どうするもこーするもねぇだろ?」

「・・・・・・」

 ユリとカコウが思案顔になる。
 ホムラは確認に行きたいようだ。

「・・・・・・・・・後15分切ってるぜ」

 キョウインが一瞬の間をおいてそう告げる。

「ユリ、行くぞ」

 ホムラが返事も聞きださずに走り出す。

「ちょっ・・・もうっ!カコウ、この端末持って行ってね」

 ユリはカコウに端末を押し付けるとすぐにホムラの後を追いかけてて行く。
 そんなホムラ達を呆然と見つめるカコウとキョウイン。

「・・・まあなんだ・・・とりあえず俺達は脱出しとこうぜ」

 ホムラが言っても聞かない奴だというのは分かっていたことだ、
がやはりこういう場面には慣れたくても慣れないものである。

「・・・・・・・・・・・・(こくっ)」

 長いタメを持った後にカコウが静かに頷いた。







 

〜ユリ&ホムラ・発見〜


「・・・・・・どこだーーーーーーー!!!」

「ちょっとホムラ、そんな大声出したら見つかるわよ?」

 キョウイン達と別れて地下一階のとある場所を爆走中のホムラ達。
 大声を上げつつ先程の声を探るホムラ、非常に迷惑である。
 そして先程聞こえた声に確実にホムラ達は近付いて行っているのも
事実なのである。

「・・・くそっ、どこだ!?」

「ホムラ、こっちよ!」

 大体の場所はホムラも分かっているのだが、いかんせん自身が
大声を出しながら走っているので細かいところまでは分かっていない、
そんなときはユリが仕方なく微調整をするのだ。

「あぁっと、すまねぇ」

「こっちから聞こえてくるわ、もう大声は出さなくても良いでしょ?」

「ああ」

 などと言いつつキョウイン達と別れてから2分が経過していた。

「これは・・・」

「牢屋、ね」

 地下一階に存在した牢屋の前で二人が呟く。

「・・・誰か、そこにいるのですか?」

「誰〜?」

「・・・・・・誰?」

 牢屋の中から誰かの声が聞こえてくる、
その声には怯えと言うものが一切感じられなかった。
 そしてその正体は・・・

「・・・獣人・・・か?」

 牢屋の奥から姿を現したのは凛とした雰囲気をたたえた、
獣人族の女性と子供が二人、恐らく家族だと思われる。

「・・・そうみたいね、貴女達、ここで何をしているの?
 見たところフォルセアの協力者ではなさそうだけど」

「貴方達、あの女性を知ってるのですか?それでしたら教えてください、
 うちの主人はどうなったのでしょうか!?」

 【フォルセア】の名前が出た途端、獣人族の女性の雰囲気が変わるのを
感じ取ったホムラとユリ。

「お父さんはどこなの?」

「・・・お父さん・・・」

 二人の子供は今にも泣きそうな顔をして・・・はいない。
 流石に獣人族というのは誇り高い種族なのだろうか?

「とりあえず、私達はフォルセアの関係者じゃないわ」

「もちろん俺もな」

 フォルセアの関係者だと思われたのが酷く癇に障ったらしいユリとホムラ、
その気持ちを何とか表には出さずに冷静に受け答えする。
 まあ普通の人間の精神を持つ者なら誰でも嫌がるだろう。

「・・・そうですか、すいませんついカッとなってしまって・・・
 お恥ずかしいところをお見せしました・・・私はリリン、貴女方は?」

 冷静になったリリンが謝罪する。

「俺はホムラ」

「私はユリと言います」

「僕はモスト〜」

「・・・私は・・・フォリン」

 語尾を延ばす口調が特徴的な男の子と消えそうな声で喋る女の子も自己紹介をする。

「ホムラ、こんなとこで話してる時間は無いわよ?」

「あのババアの関係者じゃねぇなら助けてもいいよな?」

「そうね」

 リリン達の知らないところで話が進む、と言うか時間がもう無いのだ。

「そんなわけでリリンさんよ、ちょっと失礼するぜ、
 悪いようにはしねぇからちょっと黙っててくれな?」

 そう言ってリリンを肩に担ぎ上げるホムラ。

「モスト、フォリン、ちょっと我慢しててね?」

 ユリは子供の方の担当のようだ、怪我をさせないようにそっと二人を抱きしめる。

「あ、あの・・・」

「黙っててくれ、舌噛むぜ!!」

 何か言おうとするリリンを先に制すホムラ。

「高いよ〜」

「・・・高い・・・」

「しっかり掴まっててね」

 ユリに抱かれながらその感想を漏らすモストとフォリン。

「さあ、行くぞ!!」

「わかったわ!!」

 返事をし終わるか終わらないかのうちに来た道を引き返すホムラとユリ、
残り時間はあと8分を切っていた。













 

〜カコウ&キョウイン・帰還1〜


 ユリから端末を受け取らされ半ば強制的に脱出させられた
キョウインとカコウ。

「ふう、これで俺達は脱出、と」

 基地の中から地上に一歩踏み出すキョウイン。

「・・・・・・」

 カコウも心なしか表情が和らいでいる。

「しっかしホムラも物好きだよなぁ」

「・・・・・・・・・」

「それに付き合わされるユリも哀れなヤツだぜ・・・」

「・・・・・・・・・」

「そういえば旦那は今どこら辺だろうな?」

「・・・・・・・・・」

 キョウインがいくら話しかけてもピクリとも反応しないカコウ、
端末を抱きしめたまま微動だにしない。
 そんなカコウ達をよそにホムラ達はというと・・・







 

〜ホムラ&ユリ・帰還2〜


 リリンを担ぐホムラとモストとフォリンを抱くユリ、
二人はあと少しで脱出、という所まで漕ぎ着けていた。

「リリンさんよ、大丈夫か?」

 走る衝撃で多少揺れているリリン。

「ええ、この位なら何ともありませんよ」

 しっかりとした受け答え、どうやら酔ったりはしていないようだ。

「あなた達も大丈夫?」

 モストとフォリンに話しかけるユリ。

「うん、大丈夫〜」

「・・・うん」

 こちらも問題無しのように返事をする二人。

「ユリ、とりあえず脱出だろ?」

「ええ、この子達を早く外に出してあげないとね」

 そしてホムラ達が外に出ると目の前には・・・


 ドゴォンドゴォン!!!ガガガガガガガガガ!!ビュンッビュンッ!!!


 少し離れたところで激しい戦いを繰り広げる2機のPFの姿だった。


「あ、あなた〜〜!!!!」


 その戦いを見たリリンが唐突に叫ぶ、一体どうしたのだろうか?

「お、おいおいどうしちまったんだリリンさん?」

 いきなり叫びだしたリリンを訝しげに見るホムラ。

「お父さんがいるの〜?」

「・・・お父さん・・・・・・どこ?」

 子供達も心配そうな顔をしている。

「リリンさん、落ち着いてください、どうしたんですか?」

「あ、すいません・・・」

「話してもらえますね?」

 リリンがこくりと頷く。

「実は、私の夫が・・・あの爪を持ったPFに乗っているんです・・・」

「・・・読めたぜ、あのババアのやりそうなことだ」

 なにやら思い当たったことがあったのかホムラが一人納得している。

「ホムラ・・・」

 ユリがホムラに声をかける。

「なんだ?」

「残念だけど、そろそろ時間よ」

「わかった」

 二人がリリンに向き直る。

「リリンさん、我々も次の仕事がありますのでこれで」

「もっと遠くに避難したほうがいいぜ、それと戦闘中の旦那さんには
 近づかない方がいいぜ」

「で、でも・・・!!」

 なおも食い下がるリリン。

「あのねリリンさん、多分今あなたの旦那様は洗脳されているわ」

 フォルセアの常套手段なのでリュウハ達にはお見通しらしい。

「洗脳、ですか?」

「ああ、だから今は何言っても無駄だ、残酷かもしれないけど
 運を天に任せるしかないと思うぜ?」

「・・・そうですか・・・あぁ、あなた・・・」

「お母さん、大丈夫〜?(ギュっ)」

「・・・・・・・・・お母さん(ぎゅっ)」

 子供達がリリンにぎゅっ抱きつく。

「ありがとう、二人とも・・・私は大丈夫よ」

 抱きつく二人の頭を優しく撫でるリリン。

「そういうわけだからもう少し離れていた方がいいですよ」

「ああ、悪いが俺達はそこまでは着いていけないからな」

「いえ、ここまでありがとうございました・・・
 お二人もお気をつけ・・・・・・あら?」

「お兄ちゃんお姉ちゃん、ありがとうございました〜」

「・・・ありがとう・・・ございました・・・」

 リリン達がお礼を言おうとしたがホムラ達の姿はどこにも無かった。
 少し探しはしたものの結局は諦めて近くの森に入っていった。
 そこでモーリの無事を祈っているのだろう。

「さて、俺達も行くか」

「ええ」

 近くの木の上で息を潜めていたホムラとユリ。
 リリン達とすぐ別れた後に2人はキョウインとカコウとの
再開を果たすのだった。







 

〜リュウハ・帰還3〜


 リヴィアに邪魔された挙句自分の目的を果たせなかったリュウハ、
彼は今少し苛立っていた。

「まさか時間切れとはな・・・情けない」

 そんな事を口に出したり心の中で言ったりしながら
脱出への帰路を走っていた。

 そんなリュウハの事を知らない兵士は侵入者を排除しようと群がってくる。

「・・・悪いが憂さ晴らしをさせてもらおうか」

 リュウハはそう言うと的確に脱出の邪魔になる兵士だけを殺しながら
脱出の道を走っていく。
 そして・・・

「手応えが無さ過ぎるな、仕方がないか・・・」

 なんの傷を負うことも無く入り口まで戻ってきたのだった。

「リュウハ様、こっちです!!」

「旦那〜、早く早く!!」

「リュウハ様、お怪我はありませんか?」

「・・・・・・リュウハ様」

「ああ、俺は大丈夫だ・・・ご苦労だったな」


 そして突然・・・


 ゴガアアアアアアアアアアアアアアアン!!!
 ドゴオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
 ギャバアアアアアアアアアアアアアアン!!!


 リュウハが脱出してきた基地が激しい爆音とともに業火に飲み込まれたのだった。

「ああ、もうそんな時間か・・・」

 キョウインがしみじみとそう言うとリュウハ達が持っていたタイマーが
ピピピッという音を鳴らす。

「ギリギリだったのか・・・」

「ああ、危なかった・・・ってお前がそれを言うのか!?」

 ホムラがキョウインに掴みかかる、
だがこの場合ちゃんと時間をセットしたのだからキョウインは悪くない。

「・・・・・・・・・(ぎゅっ)」

「リュウハ様、ちゃんと時間見てくださいね・・・心臓が止まるかと・・・」

 不安だったのかホムラの腕に抱きつくカコウ、
そしてリュウハがギリギリで脱出してきたことに胸を撫で下ろすユリ。

「アイツとの戦闘で時間を食いすぎたようだな・・・心配をかけたな」

 リュウハが4人に頭を下げる。

「いや、無事ならそれでいいんですよリュウハ様!」

「そうだぜ旦那、生きてりゃいいんだよ、もっとも死んだら挨拶もできねぇけどな」

「・・・・・・キョウイン?」

 ホムラも安心したのか、いつもの勢いが戻っている。
 キョウインはいつものとおりだがこの場でこれはマズかった。
 ユリの強烈な視線がキョウインを射抜く、まさに「眼で人を殺す」というようなイメージだ。

「もはやここにいても出来ることは何も無い、アマツ達と合流するぞ」

「「「「了解」」」」

 こうしてフォルセアの研究の妨害に失敗し、目的のものを入手できずに
リュウハ達の作戦は終了した。













 

〜リュウハ・目的判明〜


 研究施設を破壊したリュウハ達はすぐさまアマツ達のいる基地まで戻ってきた。

「お、リュウハ達が帰ってきたようだな」

「遅かったなぁ、リュウハのやつ」

「・・・」

 新型機【朧】のテストも終了し休憩室でゆったりとお茶を楽しんでいたアマツ達。
 少しするとリュウハ達とアマツ達が合流した。

「お疲れ、成果は?」

「お前達の方こそ、どうだったんだ?」

 お互いにニヤリとするリュウハとアマツ。
 ただリュウハの方はニヤリとしたのは一瞬で、すぐに落胆を浮かべた表情となる。

「どうしたんだよ、リュウハ?」

「失敗したのかしら?」

 マイとユイも少し引っ掛かるらしく聞いてくる。

「そうだな・・・俺の方は失敗した、が・・・」

 リュウハがユリの方を見る、いや・・・正しくはユリの持つ端末を、だ。

「そうか、まあそんなこともあるさ」

 リュウハの肩をぽんぽんと叩くアマツ。

「いや、それはいいんだ・・・時間が惜しい、すぐに次の作戦を考えたい」

 リュウハの頭にはすでに次のヴィジョンが浮かんでいるらしい。

「少しは休めよ、リュウハ?」

「そうね、多少の休憩は必要だわ」

 マイとユイがリュウハの身体を心配する、
確かにリュウハは焦り過ぎているのかもしれない。

「リュウハ、無茶すんなよ」

 双子に続きアマツからも注意を促される。

「それによ・・・」

 アマツはさらにつづける。

「そっちの4人のことも考えてやれよ、な?」

 アマツがユリ達の方に眼をやる。

「・・・リュウハ様、俺はまだいけますよ」

「まあ多少は疲れてるが、屁でもねぇや」

「リュウハ様、次のご指示を」

「・・・・・・がんばれます」

 アマツの視線に気がついた4人がまだ大丈夫だと言う。
 が、それが虚勢である事は誰の眼にも明らかであった。

「ほらほら、お前らもふらふらしてるじゃねぇか、リュウハと一緒に休んどけ」

 アマツがそう言うとリュウハ達は渋々ベットルームへと入っていった。
 ユリがベットルームへ入っていこうとしたその時。

「大尉、お休みでしたらその端末、見せて頂いてもよろしいですか?」

「いいけど、極秘というところは見てはダメよ?」

 一体極秘には何が入っているのだろうか?やはり乙女の秘密?

「私が見せて頂きたいのはフォルセアに関することです、
 今回の作戦の成果も見せていただきたいのですが・・・」

「それならいいわよ、リュウハ様も貴女達とアマツさんには
 見せてもいいって仰ってたから」

「ありがとうございます、それではお休みなさいませ」

 ユイが一礼するとユリは少し遅れてベットルームへと入っていった。

「姉貴、フォルセアのやろうとしている事ってなんなんだ?」

「さあ、まだ内容を見ないことにはね・・・大体予想はつくけど」

「とりあえず見てみようや」

 ユリの言葉を聞いていたのか、アマツもユイの横で端末を覗き込んでいる。

「そうね・・・」

 ユイが端末を操作しながら言う。
 そしてユイが開いたファイルには・・・

「なるほどな・・・」

「フォルセアの考えそうなことね」

「おいおい、とうとうアイツも焼きがまわったか?」

 どうやら相当とんでもないことが書かれていたらしい反応をする3人。

「取り合えず今のところは大きな動きは無い様だな」

「逆にほぼ完成しているという可能性は?」

「まあ、どのみちリュウハの作戦が失敗した以上、
 めんどくさい事になるのは分かってたことだろ?」

「まあ、そうだけどよ・・・」

 アマツはこのファイルの内容を見てどこまで分かったのだろうか?
 恐らくアマツの専門とすることが書かれていたに他ならないほど
アマツの返答は的確だった。

「・・・私達がどうこうしたとこでこの結果が変わる可能性はほぼ無いわね」

「そうだね、姉貴・・・ちょっと悔しいかな〜」

「まあそう言うなよ、マイ」

 フォルセアが考えていたことが分かった分、何も出来ない悔しさにマイが軽く歯噛みをする。
 そんなマイを見て苦笑するアマツ。
 結局はアマツもユイも考えている事は同じなのだ。

「とにかく・・・リュウハ達が回復してからだな」

「ええ、そうね」

「・・・だよなぁ・・・はぁ・・・」

 こうしてリュウハ達の夜は更けていくのだった。











END・第5話へ

 






 

背徳の旋律(以下背徳):・・・ティア、そんなところで何をしている?

ティア:・・・いえ、今日のゲストは気合が入ってるらしいので
    ちょっと物怖じしちゃいましてぇ・・・

ナレータ(以下ナレ):だからと言って前のゲストのときに気合が
           入っていないと言うことではないのであしからず

悪夢の召喚士(以下悪夢):そういえば今回のゲストは大物が来るみたいだな

ティア:ですよね・・・ドキドキしっぱなしなんですよ・・・私〜

背徳:まあ俺達の先輩とも呼べる方々だからな、多少は仕方ないかもな

ナレ:そういう背徳も実は少しドキドキしていたりするのだった。


〜語られざる番外編その一4話裏編完成記念&GW前だよ全員集合って言ってもそんなに人数いないけどね大暴走〜〜!!!〜


 ドンドンドンパフパフパフピーヒャラリッタラリ〜!!!!!

ナレ:さて、そこはかとなく波乱を含んだような雰囲気の中始まった
今回の大騒ぎ、一体どうなってしまうのだろうか?

悪夢:では、今回のゲストをお呼びしますか。

ティア:では・・・こ、今回のゲストは・・・

背徳:はいはい、リラックスリラックス・・・(と言いつつ自分もカチコチ)

ティア:は、はい・・・辺境の地の看板作家であり
    執筆秘技【神速】の使い手でもある踊る風さんと・・・

背徳:その踊る風さんの手によって生み出された最強無敵世紀末覇王こと、
   ケイオウ・ロンドゲイルさんに御越しいただきました〜!!!

悪夢:さらに今回はその筋では有名な人材派遣会社社長の我龍さんと
一撃必殺に命をかける漢ジーク・フェルナンデスさんにお越し頂きました〜

ティア:では、こちらへどうぞ〜

踊る風:お邪魔しま〜す

我龍:えっと・・・よろしくお願いします

ジーク:・・・

ケイオウ:何か言え、無礼だぞ

ジーク:・・・ジーク・フェルナンデスだ。よろしく頼む
(こんな事をする為に呼ばれたのか?俺は)

背徳:始めまして、背徳の旋律と申します、以後よろしくお願いします

悪夢:どうも〜悪夢の召喚士と申します、よろしくお願いします

ティア:始めまして、ティア・ノヴァルティスと申しますです

踊る風:よろしくお願いします

我龍:こちらこそ、よろしくお願いします

ケイオウ:こちらこそ、よろしく頼む

我龍:早速ですが質問いいですか?

悪夢:何でしょうか?

我龍:今回リヴィアが出てますけど抜擢の理由とかってあります?

踊る風:以前プロジェクトBTで神佐の部下だったからでは?

我龍:「特殊諜報部所属」って明記されてますしね…やっぱりそれが決め手ですか?

悪夢:今回抜擢の理由は当初オリキャラで出そうかと思いましたが
   ポンポン増やすのも何かと思いオリキャラ辞典を眺めてたらちょうど目に
   止まったというだけです。

ケイオウ:採用それ自体は、運が良いのか悪いのか考え物だな

ティア:リヴィアさんってキャリアウーマンって感じでカッコイイですよね〜♪

ケイオウ:格好いいと言うより、命がけ故に輝いているという方が似合いだな

踊る風:俺のリヴィアは不幸な役回りばかりだからね、今度はどうなる事やら

ジーク:実際はそんなに甘くはないらしいぞ。むしろ悲惨らしい

背徳:話の中で悲惨な目に合うか、オイシイ目に合うかって感じかな?

我龍:フォルセアに見込まれた時点で不幸ですね…

悪夢:あのババアの下にいなければもっと活躍できるのに・・・・

ジーク:まあ、災禍はあざなえる縄の如し、というやつだな

踊る風:幸せなリヴィアか・・・・・・・・・、すまん!!想像出来ない(泣)

背徳:それは禁句ですよ・・・

我龍:公開してない設定では、始まりから結構不幸ですからね
   ・・・私も幸せな彼女は想像できないかも(爆)

ケイオウ:まあ、それは作者の采配次第だな、どうするおつもりか?
     返答次第では・・・・・・・・・

桃音:ティア:生みの親がそんな事言ったら悲しすぎますよぅ・・・

我龍:あ、やっぱりそう思います?でもウチの社員には結構いますよ。
   そういう人

踊る風:いや、20人も採用しているけど、幸せな人むしろ全然いないし(滝汗)

ジーク:ろくでもない奴だな。お前は

我龍:いっそ不幸自慢でもしてみます?

ジーク:・・・自慢するものじゃないだろ、そんな事は

ケイオウ:そういえば、語られざるにも幸せそうな人いないな、戦争中故か?

背徳:幸せでもなく不幸でもなくって人々が多いみたいかな?

悪夢:まあ、元の話があれでは幸せな話は出てこないかと

踊る風:最後はハッピーエンドには、ならないのか?(泣)

悪夢:国家間は不幸で個人は一応ハッピーエンドで終わらせようと思ってます

ケイオウ:ふむ、是非そうなってもらいたいモノだな

ティア:でも元々のゲームキャラクターにあんな背景付けちゃうなんて
    凄いことだと私は思いますよ?幸せか不幸かは別として

我龍:そうですねぇ・・・オリキャラ辞典に掲載されている部分だと、
   皆可もなく不可もなくって感じですね。一応


〜閑話休題〜


悪夢:ケイオウさん質問があります

ケイオウ:答えられる範囲であれば、いくらでもどうぞ

悪夢:ケイオウさんの新機体シャインフェニックスについてですが一部の兵器は
   対ディアボロスを意識して作ったとありますがどこで
   機体データを見つけたのですか?

ケイオウ:ほう、それを聞くかね。まあ、正確には答えられぬが、
     俺にはケイオウ以外の名もあるとだけ言っておこう

悪夢:そうですか・・・そういえば最近えらく強い機体がバンバン出てますが
   皆さんはどう思いますか?

背徳:最近強いと言うレベルを超えた機体がバンバン出現してますよねぇ

ジーク:同感だな。機体の強さ=パイロットの強さとして認識している
    輩がやたらに多いぞ。最近は

悪夢:実際はいくら機体が強くてもポテンシャルを引き出せないと
   意味が無いですからね

背徳:まあ、たしかに

悪夢:レビさんのルシファーなんかがちょうどいい例ですね

踊る風:たしかにバランスは良いですね

背徳:我々は一応それも考えて作ってるのですが・・・まだ甘いのかなぁ・・・

ケイオウ:一理あるが、機体に振り回されないパイロットが乗ってこその
     強さであろう?

ジーク:無論だ。だが、行き過ぎた力がどうなるか…それはケイオウ、
    お前が一番よく知っているはずだが?

ケイオウ:わかっているさ、力で解決出来ないことと、
     力でしか解決出来ないことはな。それを教えるのも、特尉の存在意義だ

我龍:結局は、その力を持つもの次第、ですよね。良くも悪くも

悪夢:その力で国もどう動くかですね

ティア:私は研究者の端くれですからそういうことは良く分からないんですけど、
    やっぱり我慢って必要ですよね

背徳:我慢、か・・・結局は軍の一部のお偉い方のための
   茶番劇となることもあるんだよね

ジーク:過ぎたる力は己だけではなく、周囲をも傷つける。
    大なり小なり力を持つものはその事を自覚しなければならないな

ケイオウ:自分が何と、何のために戦っているのかも知らずに振るわれる力となる・・・・・・・、悲しいことだな

我龍:止まりませんねぇ…軍内でも足を引っ張り合いまくってますから。
   ヴァリムは

ジーク:嘆かわしい事だな。身内で足の引っ張り合いとは・・・

踊る風:ヴァリムは特に足の引っ張り合いが凄いですからね。
    お陰でアルサレアは命拾いしているが

悪夢:某神佐同士の足の引っ張り合いですか?

ケイオウ:あの二人も、やはり見えていないのだろうか?自分が何と、
     何のために戦っているのか、それとも知らずに呑まれたのか?

悪夢:ババアは分かりませんがリュウハはちゃんと何の為の戦いかは理解してますよ

ジーク:嘆かわしい事だな。身内で足の引っ張り合いとは・・・

背徳:性格に難ありの人間が多い気がするが・・・ヴァリムは

我龍:変態とか変態とか変態とか…やだなぁ…ヴァリム

踊る風:濃い上に、変なのばかりですからね

ジーク:…俺もヴァリムの人間だが?

背徳:誰もジークさんは入れてませんよ、変なやつらの数に

ティア:ヴァリム恐いよぅ〜・・・

背徳:俺達はそうやって大人になっていくんだ・・・耐えろ、ティア(涙)

ティア:うう、頑張ります・・・先生

悪夢:訳分からんぞ

背徳:まあそんなこんなでこんな時間になってしまいました

ティア:ホントですね、一体どうしてでしょう?

我龍:楽しい時間はすぐ終わる、と

ジーク:光陰矢の如し、というやつだな

悪夢:(ジークって諺好きだったんだ)

踊る風:楽しければ、時は早く流れる。ならば、それはいいことですね

ケイオウ:悪くはないが、こんな内容で良かったのだろうか?

背徳:ゲストに楽しんでいただければ何よりです

ティア:そうですよ、逆に私達が何か失礼して無ければよいのですが・・・

踊る風:こう言うのには、慣れてないモノでこちらこそ失礼がなかったのかどうか

我龍:いやいや。こちらこそ何か失礼な事をしてないか心配です

悪夢:では、番外編完成インタビューを終わります

ケイオウ:ご苦労様でした!

ジーク:縁があれば、またどこかで会おう


悪夢&旋律&ティア:今度は5話でお会いしましょう!!!



 

PS:桃音
いやあ、後書きがここまで長くなるとは思いませんでしたよ、
始めてみると我龍さんと踊る風さんの息ぴったり、
さらにケイオウとジークの息もぴったりとなりまして(爆)
後書きが長くなる長くなる!!
私も相棒も正直メッセでどう止めようかって感じで考えてました(核爆)
別に責めている訳では無いので我龍姉上も特尉兄上をお気になさらずに(苦笑)
とにかく、あんな後書きは初めてでした、という話でした(笑)


PS:ナイトメア
言いたい事は相方と同じくまさかここまでやるとは思いもしませんでした
お二人の息がぴったりなのは驚きでした。
遅い時間まで付き合ってくれた踊る風さん、我龍さんには感謝です。



 


 管理人より

 桃色の悪夢さんより第4話裏編をご投稿頂きました!

 成る程、第4話の裏にはこんな事が……(苦笑)

 さてさて、フォルセアは何を考えているのやら……(笑)
 


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