惑星Jの代表兵器であるPFの初号機であるJファーは聖歴19年に開発された。

 そしてアルサレアとヴァリムの戦争によって幾多の機体が生まれ、破棄されていった。

 今回はその中の一つ。

 単体もさることながら、部品としても人気が高い(と思う)Jメガバスターについて語る。






 

機甲兵団Jフェニックス裏史実







 

「Jメガバスター開発物語」前編




 

 ここはアルサレアにあるブリッツ。海に面接した港町だ。

 そこに所在するアルサレア第6研究所の会議室で、所長「バッカス・ボーンヘッド」と複数の研究員が会議をしていた(会議室だから当たり前)





 

「さて、本日の議題内容だが…次期主力遠距離砲撃機についてだ」

 バッカスはいきなり本題に入った。

 ここ第6研究所ではJキャノンを初めとする砲撃系PFやパーツの開発を中心としている。

 バッカスの意見に名前無しの研究員Aが不思議そうに質問した。

「先日試作されたJX−009では問題が出たのですか?」

 研究員の言う内容は会議室に居る研究員の半数の疑問だった。



 ここではJキャノンとJフェニックスがロールアウトした直後から第2世代型の砲撃戦用PFの開発が始まっていたのだ。

 と言っても、スティールレイン隊のJキャノンに代表される長距離間接砲撃に使用されるタイプではなくて小隊・中隊規模での戦闘で前衛機を支援するタイプである。












 

 ピンポンパンポーーーン



 

シオン先生の教えてJフェ二講座〜〜〜〜!パチパチパチ!

「皆様、こん○○は。シオン・フロドです。

 しょっぱなからヘボ作者の妄想的見解が出たので登場させて頂きましたわ。



 今日の内容は砲撃についてです。

 砲撃と言うのは読んで字の如く、相手に大口径のキャノンをぶち込むことです。



 ですが、砲撃の照準には直接照準と間接照準が存在します。

 直接照準とは砲手本人の視界に映る目標、つまり直接見える範囲に撃ちます。

 それに対して間接照準は自分では策敵せずに友軍に偵察や観測をしてもらい、他人のデータで座標を確認して撃つだけです。



 前者は規格仕様のJキャノンが担当し、後者は長距離仕様キャノンと長距離砲撃弾が装填してあるパンツァーシュレッグを2個ずつ装備した前述のスティールレイン隊などに代表される部隊で運用されているJキャノンが担当します。



 直接照準砲撃は主に小隊・中隊戦闘で前衛への支援を目的とし、間接照準砲撃は超長距離からの拠点攻撃や行軍中の敵に対して行なわれます。





 これが今回の講義です。

 ほとんど無能作者のPF運用についての妄想が大量に入ってますので無闇に信じない方が懸命ですわ。

 それでは皆様、ごきげんよう」









 

(時間を会議室に戻す)

「知っておる。スマンがこれを見てくれ。ヴァリム軍の新兵器「ゼクルヴ」だ」

 研究員Aの疑問に対する答えとしてバッカスはモニターに数日前の戦闘映像を映した。

 その内容を見た研究員達は驚愕する。

 PFの3倍の大きさを持つ機体の戦闘シーン。だが、内容は驚くべきものばかりだ。



 Jキャノンのグレネード弾の直撃に余裕で耐え、両肩の多連装ミサイルで返り討ち。

 さらに機動性の高いJグラップラーの接近攻撃を容易い迎撃する。

 トドメとばかりに長距離から瞬間転移による後方部隊への接近。

 火力・防御力・機動力の3拍子がそろった破壊魔人にさえ見えてきた。



 映像を見終わった研究員達は無言で理解した。

 その答えをバッカスは口にする。

「前線と参謀本部からゼクルブと戦う際に有利になる性能を追加しいて欲しいとの要求があった。よって、現時刻より新JX−009の開発を開始する」



 誰も反対しない。

 あれだけの戦闘力を見せ付けられては当然だ。むしろ、敵の自信作を超える兵器を作り出す命令が出て反対する理由は無い。

「主旨は理解しました。それでですが我々の担当は製造部門です。設計部門はどうなされるのですか?」

 一人の研究員が思い出したように言った。



 実際、この場に居る研究員達は機体を設計図や要求書通りに機体を組み立てる「製造部門」であり、それとは別に機体の設計や新技術の研究を担当する「設計部門」が存在する。



 早い話、技術部門が手となり設計部門が頭となるのであった。

 その意見についてバッカスは心配無いと言う表情で答えた。

「その点についてだが問題は無い。すでにシエル主任を中心とした前JX−009開発チームが開始している」

 その言葉に誰もが納得した。

 シエル主任とは第6研究所においてトップの知識と設計センスを持っている科学者である。

 と同時に表情も苦笑や引きつった笑いを浮かべた。

 果たして、研究員達が実力を認めるシエル主任とはいかほどの人物なのか?















 

 と言う訳で研究室

「で?この前作ったJXがダメになったから新しいのを作るの。分かった?」

 噂の研究員「シエル・マキナ」は目の前に立っている大人しそうな男性に向かって偉そうに命令した。

「それは分かったんですけど…1つ聞いていい?」

「何?エヌス君?」

 シエルに一方的に命令されたエヌスと呼ばれた男性、「エヌス・ハイケルン」は情けなそうな声でシエルに根本的な疑問を聞こうとした。

「何でパイロットの僕が君の手伝いでPF開発しなきゃいけないの?」



 実の所、エヌスは第6研究所所属の研究員でなく、まして他の研究所所属でもなくて「閃光の爪隊」の第3小隊から出張と言う名目で呼び出されていたのだ



 最後に繰り返しておきますがエヌス君は研究員ではなくパイロットです。

 それはさて置き、シエルはエヌスに「甘いわね」と言わんばかりに答えた。

「ああ…その事ね。最初は20人ぐらい居たんだけどね。皆途中で倒れたのよ、全く…根性無いわよね

 最初は20名居たのに今では彼女1名のみ。

 一体どんな事をやったらそうなるんだ?とエヌスは驚いた。

「それは分かったんだけどさ〜何で僕が来る必要あるの?」

 事実、彼女一名だからって別にPFパイロットが呼び出される理由は無いはず。

 確かに戦闘の合間に新兵器を作っているパイロットもいるが、それはあくまで個人用の兵器で軍の採用兵器には滅多にならない。

「ん?別にアタシ以外の奴等なんてパシリみたいなもんよ。たまに意見を聞くかも知れないけど、大抵は私の指示通りの物の図面引きぐらいだから居なくても困らないしね」

 困らないからって、良いのかそれで?

 だが実際、彼女はシードラボのリーネ主任や7研のサチコ主任に比べて知名度は低いが、彼女達に匹敵する天才である。

 だからと言ってワンマン研究に走るのもどうかと思うが、彼女には関係無いらしい。

 むしろ

「そして、そして!この新型が完成の暁には!私はあの2人の上を行くのよ!」

 彼女はリーネやサチコよりも知名度が低い事をコンプレックスに思っているらしく、彼女達製のPF以上のPFを作る事を目標にしているのだ。

 それでもエヌスは呆れ顔で

「それは分かったんだけど…何で僕なの?」

 長い前振りの割には理由が一向に解決されていなかった。

 う〜む…このコンビって、かなり凸凹コンビになりそうな予感がしてきたな

「ったく…アンタって昔から。アタシがアンタに求めるのは前線からの意見と大砲知識。あと、せいぜいアタシのパシリぐらいね」

 結局はパシリであった。

 それよりも昔からって?

 作者の疑問を無視してエヌスは懸命に反論しようとした。

「そりゃ…僕が部隊で砲撃系の武器を使ってるのは分かるけどさ…僕ってパイロットだし」

 エヌスは意地でもやりたくないみたいである。

 彼女の「昔から…」と言う発言もあることから、長い付き合いで波乱の関係なのであろう。

「ごちゃごちゃ言わない!アンタの隊長の許可も貰っているのよ。良いわね」

「…(あの人はーー!!)」

 無言でうなずくしかなかい。



 

 ケンは面白ければ何だってする人種である(人命に関係あることは論外だが)

 事態が面白くなるなら部下にとんでもない命令だってする(人命が関わる際は自分がやる)

 彼なりに対象者の成長を促す目的なのだが、本当に楽しんでいるのも事実だった。



 

 軍の階級がルーズなアルサレアでも隊長の命令は有効のようだ、まして真面目な性格のエヌスは命令無視する事は大の苦手である(タケルやケンが5回する間に3回ぐらいしかしない)

 エヌスの呆れと溜め息を余所にシエルは高々と叫んだ。

「楽しく始めますとしますか!」

「おおぉー…」

 エヌスは力無く叫ぶしか出来ないのだった。

















 

 そんな訳で彼等は新型機を作る際の新しい要求書を読むことにした。

 彼らとて好き勝手にPFを設計するわけではない。

 参謀本部を通して来る機体要求書に沿って機体を設計するのだ。

「それでさ…どんな機体を作るの?」

 真面目な性格なのでエヌスは本気で手伝うと決めたみたいである。

「それなんだけど、これよ」

 シエルが渡した書類には


 壱・後方より前衛の機体を支援する火力を持つ。
 弐・敵攻撃に対する防御力か耐久力を確保。
 参・武装にはバスター兵器を保持。
 四・ヴァリム軍新型巨大機に有利な性能を持たす。



 と、書かれている。

 エヌスは少し黙考した。

(壱から参まではともかく、四はどうするんだろう?)

 四までの条件はさほど難しいものではない。

 しかし、四の条件は何が有効で何が無駄か調べるには時間と高い労力が必要である。

 エヌスの不安を余所にシエルは一枚の紙をエヌスに押し付けた。

「何これ…って、はやッ!」

 エヌスが手渡された物とはPFのメインとアームパーツ、それに専用の武器の設計図であった。

 さすがにサチコ達クラスの天才であるだけあって早い仕事である。

 エヌスは愕然としながら呟いた

「もう出来たの…」

「アームなんて前の機体の奴を再設計すれば軽いわ。チョロイわよ」

 シエルは当然に答えるが、それが出来れば苦労しないような事である。

「とにかく、今から説明するからオッサン(所長です)呼んで来てくれない」

「はいはい」

 エヌスは本当にパシリのようだ。

 彼が出ていこうとした時、彼の頭にシャープペンがぶつかった。

 後ろのシエルが何かを言う為に投げつけたのだろう。

「ハイは一回だけで十分!さっさと行きなさい!」

 今度は何も答えずに所長室に向かって行った。









 

 そんなこんなで会議室





 会議室にはエヌスと所長のバッカスが座っていた。

 シエルは資料の準備があるらしく、まだ部屋に居ない。

 そして暇なのだろうかバッカスはエヌスに話し掛けた。

「私がスカウトした時は来ないで、彼女が呼んだら来るとは世の中とは面白いものだな」

「その件はスイマセンでした。私には大砲を作るよりも撃つ方が似合っていますので…」

 判明した事実。エヌスは「馬鹿の巣窟」閃光の爪隊では珍しくインテリである。

 軍学校でも高い成績を修める中で特に砲撃技術が優れていた。

 って言うか、大砲を愛していると言っても問題は無い

 その事をシエル経由で聞きつけたバッカスは砲台関係の研究を中心とする自分の第6研究所にスカウトしようとした。

 だが、



 ――「前で戦っている味方の為にも自分も大砲を撃つべきだと思います。私よりも優秀な人がいますし、スイマセンが行けないです」――



 と断ったのだ。

「それでも今はこうして研究を手伝ってくれているのだろう?噂ではシエル君が作ったパーツを率先して試そうとしていると言う噂も聞いている」

「そうですか…やはり不味いですか?」

 エヌスは不味そうに答えた。

 彼の命令無視とは補給物資を交換してシエル製の部品を手に入れる事が3回の内に1回はある。

 もしや、彼はシエル製の部品を使う為に前線を希望したんだろうか?(作者が知らんでどうする)

「それだけ彼女を信頼してるのだろう?技術者にとって自分の部品を信頼して使ってもらう事ほど幸せは無い。文句を言う筋は無いさ」

「ありがとうございます」

 エヌスは心の底から思った。

 彼が前線を希望した理由とは、「少しでも味方の為に銃を撃ちたい」と真面目な考えの他に「大砲を撃って物を壊したい」など危険な物から「シエルの作った部品の優秀さを世に知らしめたい」と言うものがあった。





「ところで、君はシエル君の事を好きなのかね」

「!#$%&」

 エヌスは驚いて奇声を出した。

 確かに3番目の理由をみたらハズレてはいないだろう。

「そ、それは…」

 バッカスの好奇心剥き出しの視線に否定をしようにも、否定する事への抵抗があった。

 何より、真面目な性格ゆえにウソを付く事が得意ではない。

「ス…」

 ドタン

 ドアが開く音がした

 エヌスが初めの一文字を言おうとした時、シエルがタイミング良く入ってきたのだ。

(助かった〜)

 エヌスの安堵とバッカスの悔しさを無視してシエルは資料を提示し始めていた。









 

「さて所長。現在においてアームパーツとメインパーツ、それに頭部搭載予定の武装について説明をさせて頂きます」

 前置きも無くシエルは説明を始めながらモニターにメインパーツの図面を映した。

「今回使用するメインパーツは数週間前にグレン小隊が交戦した「シンザン」をベースに開発しました。理由は機体の軽量化と内部耐久力の強化、及び武装搭載です」

「それは分かった。で?どのような武装を搭載するつもりかね?7研で開発されたバスター砲の様な物か?」

 7研製のメイン内臓バスター砲とはコアバスターのことである。

 余談だが、この時アームドは強奪されており、グレン小隊が追跡している事で有名になっていた。



 シエルはバッカスの予想を裏切るように答えた。

「いえ。前々から実験していました3連収束プラズマ放出機「ハイドロブラスト」の搭載想定しております。これならば例の大型機にも攻撃の面で優勢を取れると思います」

 ハイドロブラストとは6研と今は無き2研が合同で開発していた武装である。

 威力と射程を優先としていた為に弾速が犠牲になってしまったが、通常での移動速度が遅いゼクルブには有効な武器になるだろう





 

「なるほど…確かに。次を頼む」

 納得したバッカスと使ってみたくてたまらなそうなエヌスに今度は新しい武装をモニターに映した。

「これは何だね。見た所は内蔵武器に見えるが?」

 バッカスは始めて見る部品が内蔵兵器と言う事しか解らなかったが、

「かなり小型みたいだけど…もしかして、これ!」

 エヌスは何だか分かったようである。

 エヌスが理解した所を見たシエルは「ようやく分かったわね」の表情で説明し始めた。

「これは前々から開発されていました粒子砲、つまりビーム兵器です」

 シエルの発言にエヌスは自分が間違っていなかった事を確認した。

 ビーム兵器はPFには未だに搭載されたはいなかったが、エヌスとシエルは昔から高い興味を持っていたのだ。

「ビーム兵器かね?だが、何故レーザー兵器では無いのだ?」

 バッカスの意見はもっともである。





 

 実はビームとレーザーではレーザーの方がメリットが大きいのだ。

 ビーム兵器は見た目こそ光学兵器だが、実は収束した粒子に高エネルギーを纏わせて撃ち出す兵器である。

 対してレーザーは光を収束して撃ち出す兵器だ。



 どちらも熱による攻撃を主眼としているが、ビームは粒子を撃ち出す以上は反動が出てくるものの、レーザーは光であるから反動は無いと言っても良い。

 さらに、レーザーは光を撃つだけだが、ビームは粒子に与えるエネルギーと撃ち出すエネルギーによる二重の消費の為に、エネルギー消費が大きい。

 また、レーザーは大気のチリの影響で減衰するが、ビームは他にも大気の水分で減衰したり、重力でレーザーほど真っ直ぐは飛ばない。

 他にも細かい差は在るが、レーザーの方がメリットは大きいのだった。



 

「それについてですが、こちらをご覧下さい」

 シエルが画面に移したものはJフェニックスヘッドであった。

 いや、頭に大砲が追加されている。

「そう言う事か!」

 エヌスはシエルが何をやろうとしているのか理解した。

「頭部に搭載するのかね?」

 バッカスは信じられないと言った顔であった。

 そもそも頭部にバルカンやゼリー以外の、まして高出力のエネルギー兵器を搭載するなんて考えもつかなかったらしい。

「はい、そのためのビーム兵器です。理由についてですがエヌス君、説明しなさい」

「え、僕が?」

 唐突に話題を振られてエヌスは驚いた。

 しかしシエルは睨みながら言った。

「私の助手をやるんだったら分かるわよね」





 この言葉にはシエルの本心の一部が入っていた。

 シエルとしては、せっかく手元に呼び寄せたエヌスを手放したくは無い。

 しかし、自分がパシリ程度にしか使わないのでは周りから居る意味が無いと判断されてしまう為、どうしても彼が優秀である事を証明しなければならない。

 その為に所長に難題を吹っかけて、それをエヌスに証明させれば優秀と周りに文句を言わせなく出来ると思ったからだった。





 そんなシエルの考えを別に理解しているわけも無く、それ以前に気付いてすらいないが、エヌスは理由を解説し始めた。

「ビーム兵器はレーザー兵器と違って小型化がしやすいからです。
 レーザーは巨大なレーザー発振機と直進させる偏向板が必要です。逆にビームは粒子を収束する収束機さえあれば撃てます。粒子自体は宇宙や大気上から補充できますし、バスター砲として撃ち出すのなら粒子加速する砲身も必要ありません」



 エヌスの言う通り、ビームの収束機の小型化は難しい物ではない。集めた粒子をエネルギーで包んで収束するだけであるからである。

 レーザーはと言うと、バスターランチャーの様に長い偏向板で収束・直進させたり、コアバスターの様にコアの大容量のスペースに巨大なレーザー発振機を搭載しているのが現状であった。



 エヌスの説明が終わるとシエルは付け足すように説明し始めた。

「これならば理論上はバスターランチャーと同出力で同じ効果が期待できます」

 この言葉で反対する理由は無くなった。

 ここまで要求を満たしているのなら文句は無かった。





「最後にアームパーツか。これは前回の再設計型のようだな」

「はい。少し軽量化はしましたが、この部品はあまり変ってません」

 そうは言うものの、最初の半分以下に軽量化してあるのに変ってないと言うのは違う気もするが?

 シエルとエヌスの解説を聞いてバッカスは驚き半分、期待通りの働きの満足が半分と言った所だった。

 この短時間に高い成果を叩き出したのだから当然である。

「君達の意向は理解した…ヘッド及びメインとアームパーツを了承する。続きもがんばってくれ」

「「分かりました!」」







 

 2人に採用を告げるとバッカスは会議室から出て行ってしまった。

 いや…出ていく瞬間にバッカスはエヌスにグーサインを送っていた。

 実はシエルとエヌスの秘めたる想いに彼は気付いていた。

 このままバッカスの配慮どおりの展開になるのか!

「さて…予定通り時間を削減できたわね」

 シエルはニヤリと笑っていた。

 全然ダメそうである。

 バッカスが悲しむぞ!

「削減って…何考えているの?」

 エヌスの脳裏に嫌な予感がよぎった。

 昔からシエルのこの表情の後にはロクでもない事がいつも起きていた。

(助かりますように!助かりますように!)

 エヌスは本気で願っていた。

 が、

「ちょっと頼みたいんだけど」

 エヌスの願いは虚しく神に無視された。

 エヌスの耳にシエルが小声で話していく。

 聞いていくうちにエヌスの顔はひきつってきた。

「…本気?」

「やらないとは言わせないわよ」

 本気である。

 一体、シエルが下した命令とは!?









 後編に続く(謝)




 



後書き



 と言うわけで(いつもこれしか言わない)、前回の悲しい話とは一辺して前向きな話にして見ました(それでもエヌスは相方に振り回されているが)

PFの開発話をやってみたかったのですが、Jファーでは少し難しかったのでメガバスターにして見ました。

 今のうちに言わせていただきますがビームとレーザーの違いは作者の妄想です。多分あんな感じだろうと都合の良いように考えた代物です。

 本当の所は最後まで書きたかったのですが、これから私用で書く時間があまり取れなくなってしまいますので前>編だけでもと送りました(迷惑な奴ですな)

 さて、エヌスに下された命令とは!続きの後編で明かされます(多分)



 説明集


 アルサレア第6研究所:アルサレアの研究所(当たり前だ)
 主に大砲や艦船を研究しているらしいが、JキャノンやJバビロス(+登場)も開発しているのだからPF開発も力を入れているであろう。


 バッカス・ボーンヘッド:6研の所長。男
 オッサンと呼ばれるくらいであって、本当にオッサン風の外見。


 シエル・マキナ:一応は今回の主役。17歳 
 外見は金髪のポニーテールで眼鏡付き。
 性格は強気で研究第一の性格だが他はアバウト。周りがハードメニューで倒れても根性無いの一言で済ませるほど。さらに大の大砲好き(本人は大砲の轟音が気に入っている)
 サチコやリーネと並ぶ事の出来る天才だが、作った機体(JキャノンやJバビロス)が優秀さとは裏腹に目立っていない為に知名度は低く、それが現在の悩み。
 昔からの付き合いのエヌスの事を好きだが、長い付き合いだけに言えないようだ。


 エヌス・ハイケルン:閃光の爪隊・第3小隊隊長。17歳
 タケル・第4小隊と一緒に閃光の爪隊に配属された士官学校出立てのパイロット。
 外見は伊達眼鏡をつけた少年。
 性格は物静かで大人しく、冷静そうに見える。後、一応は真面目(命令無視するくせに)
 部隊では珍しく頭が良い方だが文章中の理由で前線を希望。
 得意戦法は高速で敵に接近して両肩のキャノンを至近距離で発射する。
 彼もシエルが好きだが、やはり言えない。


 ハイドロブラスト:あの設定は作者の妄想です。
 メガバスターメインパーツの正面にある3つの丸い部分でそれぞれプラズマを発生させ、それを球状に収束して撃ち出す。
 威力は高いが弾速が遅い。


 レーザーとビームの違い:これについては妄想ですので信じないで下さい。


 


 管理人より

 神楽歌さんよりJメガバスター物語前編をご投稿いただきました!!

 フムフム……エヌスは報われるのかが最大の焦点ですね(爆笑)

 そして一体何をするつもりなのか! 後編を乞うご期待!!(爆)
 


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