Jフェニックスオリジナルストーリー

欠けた誇りと戦士の誓い

〜THE・KNIGHT・OF・RUSIFEL〜



プロローグ2







 

俺は自分にあてがわれている部屋に戻る前にPXに立ち寄っていた。
その中にいた一人の人物に眼が止まったからだ。
「クルスじゃないか久しぶりだなあ。」
と言ってとりあえず後ろから飛びついてみる。
「なっ!?誰だ一体?」
と言いながら俺をあっさり振り払い、後ろを向いたクルスに俺は、
「つれないな。戦友よ。あれだけ熱く語り合ったのは時の嘘だったのかい?」
と言ってみた。当然周りの人々はすごい勢いで引いていく。
しかし彼はまったく気にせずに
「なんだディスじゃないか!このところ任務にも来ずに何をしていたんだ?」
「・・・・・からかいがいのない奴だな相変わらず。」
とりあえず話をそらして見る。
「ごまかさずにまじめに答えろ。」
クルスはごまかしは許さないといわんばかりの表情で切り替えしてきた。
俺はその表情にごまかしきれないと悟った。
「お前も知っているだろ・・・俺の部隊は・・・」
「そうだったな。すまない俺たちがもっと早く戻れていれば・・・」
俺はこの言葉を聞いた瞬間切れそうになっていたがかろうじて押さえ込みこう繋げた。
「下らん事を言うな。お前たちの位置からではこちらにくる前に活動限界がきていたはずだ。
 俺もフォルセアにかかりきりでフォローできなっかったしな。
それに仕掛けてきたタイミング上あいつらがああしていなければ将軍は死んでいた。」
と淡々と答える。しかし
「彼女はお前の恋人だったんだろ!なのに何故そんなにいつもと変わりない!
なぜそんなに平然としていられるんだ!」
PXにクルスの怒声が響き渡り、俺はクルスに胸倉を掴まれた。
さっき離れていった人たちが遠巻きにして様子を伺っていた。
「クルス少しは落ち着け。いくらなんでも目立ちすぎだ。」
「そんなことはどうでもいい!いいから答えろ!」
ヒートアップしているクルスと違って、俺はさめた目でクルスを見据えて言った。
「この1週間であいつらの葬儀はすませた。
それに俺があの腐れ外道をもっと早く倒せていれば2人を助けることはできたはずだ。
全ては俺の責任だ。力が足らなかったからあいつらを無駄に死なせた。
ただ悲しんでいるだけでは浮かばれないだろうしな」
そこまででいったん言葉を切り、俺はクルスの腕を振り払ってから続けた。
「お前は生真面目で優しいから死人が出ないように戦っているのはわかっている。
そんなお前だから親しかった者の死が俺よりショックだったのもわかる。
だがな俺はだれかを失おうとも名すら知らぬ者たちを踏み越えてでも戦っていくと誓った。
だから俺は振り返らずに戦い続けるだけだ。」
そこまで静かに言い終えると俺は野次馬をかきわけてその場から立ち去った。



〜5分後〜
野次馬がほとんど立ち去った中、クルスはいまだ呆然としていた。
〜仲間を失い己を殺して戦うことを決めたエルディスに
以前の面影が無くなっていたことをはっきりと感じながら〜






〜2日後朝〜
俺はロストナンバーズのメンバーをブリーティングルームもう1度集めた。
そして全員きているのを確認してからブリーティングを始めた。
「よし、全員揃っているな。一昨日は自己紹介だけになってしまったが今日は
詳しいブリ−ティングを行う。」
と言ったが皆心持沈んだ表情をしていた。
「みんな浮かない顔しやがって一昨日のことは忘れろ。
任務にまで私情を持ち込むのは迷いの元になるぞ。」
と少し脅してみる。
エスト少尉少し顔を青くしていたのが気になったがとりあえずブリーティングを始める事にした。
「まずはだ・・・。みんなもわかっていることだと思うが、この部隊は基本的に
 表だって叩く事のできない基地を壊滅させたりヴァリム国内の研究所の破壊任務が
 主な任務になる。」
「ちょっと待ってください隊長、いくらなんでもそんなの無茶苦茶です。
私たちはもしかして捨て駒なんですか!?」
「はぁ〜ナナセ少尉人の話は最後まで聞こうな。
俺たちの移動には試作型高速輸送機ゲシュペンストが使われることになっている。
数値を見る限りPFなんぞ問題にならないから安心してくれ。
俺たちは決して捨て駒ではない。
次に作戦行動中だが俺たちは敵にも味方にも存在を極力知られてはならない。
よって途中で友軍の援護に入っても所属を知らせることはできないし
敵軍に会えば一人たりとも逃がしてはならない。
不本意かもしれないがわかってくれるな?」
皆が頷くのを確認してから続ける。
「OK、それなら問題ないな。
次に俺たち新しく支給されるPFについてだが・・・これは、ミーナに説明してもらった方が早いな。
つーわけで頼んだ。」
「はいはいわかってましたよもう。
まず機体についてだけどJドラグナーって言う試作型PFが一機、
Jファーカスタムが二機、それにフィール計画って言うJファーの強化計画の先行試作型のパーツがいくつか支給されています。
後は試作型兵器のカイザーナックル、キャノン砲、狙撃用ライフルの3つを預かっています。
今から3人で相談して振り分けてくださいね。」



〜30分後〜
「できたぁ〜!」
突然ナナセ少尉が叫んだ。
彼女が叫んだ通り、3人共カスタマイズ案が完成していた。
俺の機体はJドラグナーを元に両腕をJファーカスタムに変え内部装備を少し変えた高機動機
で装備は右手に斬馬刀左手にカイザーナックル、肩にレールキャノンで
エスト少尉はJグラップラーの腕と左肩にキャノン砲、右手にスナイパーライフル、
ナナセ少尉はJキャノンの足だけで両手にSMG両肩にガドリングが装着される。
ミーナはその3枚のセッティング案の紙を一読すると
「それじゃあシュミレーターと機体のセットアップがあるので・・・
 昼過ぎ13:30に格納庫に集合と言うことで」
「そう言う事だ皆。パイロットは13:30に格納庫に集合、
 マリン中尉は参謀本部長が呼んでいるので時間までに終わらなければそちらを優先してください。
 それでは一度解散します。」
皆が出ていく中、ミーナだけがこの場に残っていた。
「どうしたんだミーナ、何か用でもあるのか?」
「ええディス君。リアのことなんですが・・・」
「確か20日前にミラムーンの国境近くで打ち捨てられたラボを見つけたとメールがきていたと思うがまたなんかやったのかあいつ?」
「はい。私の方も3日前地下で謎のPFらしきものを見つけたってメールが届いていて、
 気になって第3研究所に問い合わせてみたんですが・・・
 ここ1ヶ月ほど研究所にも戻っていないそうです。
 ラボに派遣された調査隊も見つけられなかったそうです。」
「・・・・そうかヴァリムにつかまった可能性もあるかもしれんがまあ大丈夫だろう
 そっちに1週間連絡がなかったら俺に教えてくれ。何か手を打ってみるから」
「はい。わかりました。それじゃあ私は格納庫に行ってきますね。」
「俺も行こう。俺の機体のOSちと特殊で調整するのに時間がかかるからな。」
俺とミーナはつれたって格納庫に向かった。
その後13:30に全員集合して機体の調整を個人個人に調整してシュミレーター
による機体の感触の確認、その後実機でのフォーメーションの確認をいくつか行い、
初任務当日に備えた。





〜参謀本部長執務室〜
マリン・ダールス中尉がゴルビー参謀本部長と対話していた。
「彼は使い物になるんですか?
あの初日の体たらくではとてもじゃありませんが使い物になるとは思えないのですが・・・」
「彼はロイヤルガード小隊の隊長として常に的確な指示を出していた。と将軍からは聞いておるよ。
 彼がキョウヤ君とエレナ君の事を吹っ切ってくれればロストナンバーズの隊長としてあれほど適任者はおらんよ。」
「しかし・・・。」
「わしも彼がすぐに吹っ切ってくれるとは思っておらんよ。だが彼なら今の状態でも十分やっていけるよ」
「参謀本部長がそうゆうのならしばらく様子を見てみましょう。
 しかし彼がもし隊長の器でないとしたら・・・」
「わかっておる。」
「なら構いません。それでは明日の任務の見直しに入りましょう。」
夜遅くまで彼らは作戦の詳細な打ち合わせをしていた。







 

第1話へ続く

 



設定


エルディス・ネーピア
追加設定。
戦闘中は的確な指示を出す冷静沈着な人だが本当は非常に熱血漢。
普段は明るい三枚目を演じているはず・・・。
今回の前にあった恋人の戦死によってやけに情緒不安定気味
無音殺傷術の訓練を受けていて潜入工作員としても優秀
コードネームは「ガイスト」。
得意な戦闘法は剣を使った高機動戦闘。



エスト・レムリア
15歳。 階級は少尉。
ロストナンバーズに配属されたうちの一人だが士官学校を出たばかりの新兵。
成績はほとんど平均だったが射撃だけは成績トップだった。
親がヴァリムの研究者だったが聖暦13年にアルサレアに亡命、
現在は二親とも第3研究所で働いている。
茶色い髪を全体的にウェーブさせていて身長は160cmぐらい。
得意な戦闘法は中距離から遠距離の精密射撃。
コードネームは「ストールス」


エレナ・クローティア
18歳。 階級は大尉。
ロイヤルガードの一人でコードネームはロイヤル02.
この話以前に死んでいるので元々の階級は少尉。
おしとやかで礼儀正しい性格でエルディスとは恋人同士だった。
容姿はショートカットの黒い髪に黒い目、身長は165ぐらい。
戦闘時は主に中距離からの援護射撃を得意としていた。



キョウヤ・カンナギ
19歳。 階級は大尉。
ロイヤルガードの一人でコードネームはロイヤル03
この話以前に死んでいるので元々の階級は少尉。
義に厚く曲がったことが嫌いな熱血漢。
エルディスとは仕官学校の同期で次席だったがあまり気にしてはいなかった。
容姿は短めの銀髪で、身長180ぐらい。
戦闘時には零距離格闘戦を得意としていた。



クルス・コールド
20歳。 階級は少佐。
グレンリーダー。今回は主人公の友人として登場。



セシリア・ネーピア
16歳。 研究者。エルディスの妹。
リーネ・フォルテの友人でつい最近までは第3研究所で働いていた。
開発者としての実力は中の上だがつい最近アルサレアとミラムーンとの国境
でうち捨てられたラボを発見したらしいがその報告を最後に消息不明らしい。
彼女は髪を短く切っていて、身長は158cmぐらい。



ナナセ・カミムラ
17歳。 階級は少尉。
ロストナンバーズに配属された1人で前の部隊では
サーリットン戦線防衛部隊として戦い、「」と呼ばれるほどの腕前だった。
以前からグレン将軍を崇拝していて今回念願叶って直属の部隊に配属される。
髪はピンクで肩で切り揃えてある。身長は168cmぐらい。
得意な戦闘法は近距離での射撃戦。
コードネームは「アブグラント」



マリン・ダールス
22歳 階級は中尉。
ロストナンバーズのオペレーター。
以前は情報部の所属でハッキング等の技術に優れている。
ただ一人ゴルビー参謀長の推薦で選ばれたメンバーで、
ロストナンバーズの機密保持も担当している。
金髪で右眼が赤、左眼が蒼のオッドアイ。



ミーナ・ラグランジュ
19歳。 階級は技術大尉。
エルディスの幼馴染で元グレン小隊付きの整備兵。今回本人の希望でロストナンバーズに移動、
理由は本人曰く「彼に会えるかもしれないから」との事。
あまりうまくはないがPFに乗って戦闘をこなすこともできる。
容姿は緑の髪を束ねたているて、170ぐらい。
時々他の部隊からパーツを持ってくる怖い人。



ロストナンバーズ

グレン将軍とゴルビー参謀本部長が秘密裏に考案した非公式部隊。
主な任務は表沙汰にできない潜入工作やグレン小隊の援護等。
一応優先的に補給を受けられる権利も持っている。
任務時には高速輸送機「ゲシュペンスト」を用いる。


Jドラグナー
ロイヤルガード小隊に送られるはずだった。
Jファーカスタムと時期主力を争って負けた機体。
性能はJファーカスタムより少し上程度だったがコストが高かったため廃案にされた。
今回ロストナンバーズに1機だけ配備される。



特攻用ヌエ
ロイヤルガード小隊を解散する元になったヌエカスタム。
パイロットはマンマシーン計画の試作型のなれの果て
肩武器、レーダー、WCSを排除し、余ったスペースに爆薬を積んでいる危ない機体。
用途はもちろん至近距離での自爆。



   後書き
ずいぶん短いうえに1とくっつけてもいいような感じですがプロローグ2をお送りいたします。
なにやらグレンリーダーのキャラが若干変わっていますが気にしないでください。
次回はいよいよロストナンバーズ初の任務です。
いきなり誰かと因縁のあるキャラが登場します。
皆さんよろしければ感想をよろしくお願いします。

 


 管理人より

 百夜さんよりプロローグ2をご投稿頂きました!

 次回からミッション開始のようですが……因縁のあるキャラですか。

 そういえば……フォルセアに関する情報ってどの程度流出しているものなんでしょうね。
 



インデックスに戻る   投稿部屋に戻る   百夜さんの部屋に戻る