ナイトメア「という訳でやるぞ」
リュウハ「何をだ?」
悪夢の召喚士「何をじゃ?」
ナイトメア「軍事物創作に役立つ書籍紹介をやるぞ」
リュウハ「唐突にも程があるぞ」
ナイトメア「そんなのいつも事だ」
悪夢の召喚士「それはそうじゃが、何でまたやろうと思ったのじゃ?」
ナイトメア「ロボット物とはいえ、根本的なとこでは戦争物を書いているからね。
そこで作品の質を更に上げてもらおうと思ってな」
悪夢の召喚士「ふむ、立派な理由じゃな」
ナイトメア「拝んでもいいぞ」
リュウハ「死んでもやらん!」
悪夢の召喚士「存在を消されてもやりとうないわ!」
ナイトメア「ジョークの分からん連中だな……まぁ、いい。紹介する前にいくつか言っておく」
リュウハ「何だ?」
ナイトメア「初心者を対象にしてやるので購入しやすいのを中心に紹介する」
ナイトメア「俺自身、浅学なので一部の書籍は、ギコ教授の兵器・事件史〜世界史はじめました〜さんのコメントを流用させてもらう」
悪夢の召喚士「このサイトは書籍だけではなく兵器や歴史なども取り上げておるので、目を通しておくとよいぞ」
ナイトメア「Jフェニックスの話には海戦がないので海関係は省かせてもらう」
リュウハ「俺達からすれば、ないのが不思議で仕方ない事なのだが」
ナイトメア「……最後、安く買えるのを中心にしているが、中には高い物もあるから容赦して欲しい」
悪夢の召喚士「流しおった」
ナイトメア「それじゃ、書籍紹介始めるぞ」
1、孫子
ナイトメア「最初に取り上げるのはこれだ」
リュウハ「オーソドックスに入ったな」
ナイトメア「どういう方向でやるのか、よく分かるだろ」
リュウハ「まあな」
悪夢の召喚士「世界最古の兵書じゃな」
ナイトメア「同時に世界一か世界二の兵書でもある……個人的には孫子に軍配を上げるけど」
リュウハ「あれとの優劣は、意味がないと思うが」
悪夢の召喚士「その話は置いておけ、話を戻すぞ。有名なだけあって様々な所から出版されておる」
ナイトメア「その中で守屋洋氏(知的生き方文庫)か浅野裕一氏(講談社学術文庫)の孫子を勧めします」
リュウハ「中国語が読めるなら十一家註孫子もいいぞ」
ナイトメア「それ中国でしか販売してねえよ。日本語で読みたい方は、2ch軍事板から探して下さい」
2、戦争論(クラウセヴィッツ)
ナイトメア「孫子ときたら、次にあげるのはこれだな」
リュウハ「戦争は政治の延長で有名だな」
ナイトメア「孫子が戦争の本質をついた書なら、こっちは近代の戦争の本質をついている」
悪夢の召喚士「近代の戦争の本質を簡単に解説するとじゃな、この書は近代国家が生まれ始めた時代に書かれたのじゃ」
悪夢の召喚士「それまで貴族のスポーツだった戦争は、国の意志を強要する手段へと変わっていった」
リュウハ「それをしっかりと体系化し、今日に至る。詳しい概要はWikipediaを参照するといい」
ナイトメア「こちらも多数の出ているけど、清水多吉(中公文庫BIBLIO)訳で十分。もう一冊読みたいならクラウゼヴィッツ学会から出ているのがいいでしょう」
ナイトメア「さらに副読本として値段は少し高いですが、クラウゼヴィッツと戦争論(彩流社)を勧めます」
3、軍事学入門(かや書房)
ナイトメア「上2つは戦争そのものに対する総論なら、こちらは各論の総論に値する」
悪夢の召喚士「ややこしいのう」
ナイトメア「ややこしいけど、これが適切な表現だと思う」
リュウハ「内容は、軍事力の意義から国際法、戦術や戦略から軍事史、現在の陸戦、海戦、空戦。初心者向きに記載されており、丁寧かつ詳細。初心者には最適、上級者も読んで損はありません」
悪夢の召喚士「口調が違うようじゃがどうかしたのか?」
リュウハ「……作者が読んでいないので引用させてもらった」
ナイトメア「失礼な。立ち読みしてるから読んでいないってわけではない」
リュウハ「屁理屈だな」
ナイトメア「一応、読んだのを証明する為に言うと、各兵器が作られた背景と歴史が書いてありました。
ナイトメア「ただ、911前の物なので対テロに関しては一切触れてないので注意」
リュウハ「これ以上の追及は止めておくか。他に江畑謙介氏の著作、戦争の常識(文春新書)、本当の戦争 すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄(集英社)もいいぞ」
悪夢の召喚士「江畑謙介というのは誰じゃ?」
ナイトメア「日本の軍事評論家で数少ない本物の方。NHKによく出演してるので見た事がある人もいるでしょう」
ナイトメア「外見は独特ですが、100の知識で1の事柄を語るのでハッとする発言ばかり。彼のお蔭で全うな軍オタになった方も多いと思います」
悪夢の召喚士「お主もその口か?」
ナイトメア「残念だけど別、初めて彼の著作を読んだ時、目から鱗だったけど」
4、地政学入門(中公新書)
悪夢の召喚士「軍事と何の関係があるのじゃ」
リュウハ「軍事は政治の一手段。つまり、周辺諸国との関係も考えないといけない……」
ナイトメア「まあ、ヴァリムの人間が言っても説得力がないので交代」
ナイトメア「地政学というのは、自国の地理的位置が政治にどのような影響を及ぼすかを研究する学問です」
ナイトメア「これを知っておけば、創作物での国と国との関係を考察するのに便利です」
悪夢の召喚士「そいつは分かったが、地政学入門はどういう本なのじゃ」
ナイトメア「文字通り入門書。一通りの事は書いてある」
ナイトメア「本来は開祖であるマッキンダーのマッキンダーの地政学を読んでもらいたいが、値段が高いので余裕がある人はこちらをどうぞ」
リュウハ「地政学ではないが、高坂正堯氏の国際政治(中公新書)もいいぞ」
5、補給戦(中公文庫BIBLIO)
ナイトメア「ここからは、戦争の中身についての書籍を挙げていきます」
リュウハ「その第一段がこれか」
ナイトメア「軍オタを名乗るなら、絶対読んでおくべき。これか海上護衛戦を読んでいない奴は軍オタを名乗るなって言いたい」
リュウハ「作者、言い過ぎだ」
ナイトメア「……ゴホン、内容はナポレオン戦争〜WW2までの補給の変遷について書いてあります」
リュウハ「いかに戦争が補給との戦いかが分かるな」
ナイトメア「よくここまで調べたもんだと思うよ。ただ、東洋の補給について触れてないのが残念」
リュウハ「資料が残ってないのだろう」
ナイトメア「三国志軍事ガイド(絶版)に少し載っているらしいから……興味がなかった可能性もあるけどね。」
リュウハ「向こうでは改訂されているのが出ているから、あるかもしれないがな」
ナイトメア「どっか出してくれないかなあ……」
悪夢の召喚士「作者よ。補給についての本は、他に何かあるのか?」
ナイトメア「他には、さっき挙げた海上護衛戦(絶版)、山・動く(絶版)、大東亜補給戦(絶版)、コンテナ物語がある」
悪夢の召喚士「絶版ばかりじゃのう……」
リュウハ「軍事板書籍スレで稀にBOOKOFFで発見したと報告があるので見つけたら救助してやれ」
ナイトメア「下らん反戦本を新刊で出版するなら、これらを復刊してくれないかなあ」
6、大本営参謀の情報戦記-情報なき国家の悲劇(文春文庫)
ナイトメア「補給ときたら次は情報についてかな」
リュウハ「だったらインテリジェンス入門(北岡元著)が適していると思うが?」
ナイトメア「あれ、一般人からしたら高いからな。なるべく安い物を挙げるのが、今回の趣旨だから見送ることにした」
ナイトメア「それに実例がある方が分かり易いだろ?」
リュウハ「それもそうだな」
ナイトメア「内容はマッカーサー参謀のあだ名で呼ばれた著者が、戦時中の情報戦について書いてあります」
ナイトメア「いかに日本の情報戦がお粗末であったか、そして日本軍の組織のアレっぷりに涙が出てきます」
リュウハ「同じ情報屋として同情したくなる内容だな」
ナイトメア「そして、アメリカの化物っぷりの一端が分かってくる内容でもある」
リュウハ「現場を詳しく知りたければ佐藤優氏の著者や元公安関係者の著作を読むといい」
リュウハ「この他にも、太田文雄氏の著作、日本のインテリジェンス機関、世界のインテリジェンスなどいい本が色々とある」
悪夢の召喚士「神佐、いつも以上に生き生きしておるのう」
ナイトメア「専門だからな。ここで饒舌にならなかったら、他に饒舌になるとこがないからね」
リュウハ「…………」
後日、作者の家が火事となったのは別の話
7、コンバット・バイブル アメリカ陸軍教本完全図解マニュアル(上田信著)
ナイトメア「あ〜こういうのを先に出せとかいう声が聞こえてきそうだ」
リュウハ「自衛隊も使っているらしい本か」
ナイトメア「噂の域だから、本当かどうかは分からないがな」
リュウハ「内容は、米軍の歩兵マニュアルを漫画形式で紹介している」
リュウハ「基本的な装備、隊列の組み方など創作の参考になるぞ」
ナイトメア「4冊出ていますが、正直1と2だけで十分です」
悪夢の召喚士「何か、似たような名前の本が多いのう」
ナイトメア「見分け方は簡単、コンバット・バイブルは大型(ゲームの資料集くらい)なので、それで分かります」
ナイトメア「これは余談ですが、ゴルゴ13にM-16を持たせたのは、この人です」
リュウハ「あれは、一番かっこいいライフルと聞いた、さいとうたかを氏が悪い」
8、戦術と指揮(PHP文庫)
ナイトメア「ビジネス書の体裁をとっているのに中身はバリバリの軍事書という謎な本です」
ナイトメア「内容も戦術の解説とクイズ形式の問題集とビジネスのビの字もありません」
リュウハ「一体、何処をターゲットにしているのだろうか……」
9、歴史群像アーカイブ
ナイトメア「これは歴史群像という雑誌の過去の記事を纏めたものです」
ナイトメア「中でもvol2と3は戦術入門に最適な上に野口さん(若しくは夏目さん)一人という安さ。良い仕事をしています」
リュウハ「他にvol6の戦国合戦入門もいい」
悪夢の召喚士「……オチはないのか?」
ナイトメア「ない」
10、急降下爆撃(学研M文庫)
ナイトメア「今回、最後に紹介するのはこれ」
ナイトメア「ナチスドイツの空軍軍人であったハンス・ウルリッヒ・ルーデルという方の自伝です」
悪夢の召喚士「随分と毛色が違うのう」
ナイトメア「戦争の現実を知るにはいい本なんだよ」
リュウハ「作者の言う通りだな」
ナイトメア「この人は簡単に言ってしまえば、某戦艦のコック+シュワちゃん+世界一運の悪い刑事かな?」
悪夢の召喚士「なんじゃそりゃ?」
ナイトメア「読んでみれば、言いたい事が分かるよ」
読書中なので少しお待ちください。
悪夢の召喚士「……こやつ人間か?」
ナイトメア「いえ、人の皮を被った化け物です」
悪夢の召喚士「そうじゃよな……」
ナイトメア「と言いたいですが、人間です。どんな人物か気になる方は、検索して下さい」
悪夢の召喚士「しかし、こんなのがいても戦争に勝てないとはの……」
ナイトメア「そう、どれだけ化け物や英雄がいても戦争に勝てないという事がよく分かります」
ナイトメア「戦争物を書く方は、それを胸に刻んで書いて頂けると嬉しいです」
リュウハ「そう言っている作者は、好き放題やり過ぎではないか?」
ナイトメア「まぁ、若気の至りさ……」
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