お読みになる前に:この作品は読みきりです。
 又、今回も性懲りも無くオリジナル兵器を出すに飽き足らず、キャラの性格が変わってるかもしれないです。
 トドメと言わんばかりに他のゲームのキャラまで出てます(おい)
 それと、最後に設定集も一応はありますが不明点がありましたら言ってください










 

 遥かなる地球(ふるさと)を飛び出して宇宙へ舞い上がった人類達。
 その移民団の一つが降り立った惑星J。

 絶え間無い努力によって適合した人類達であったが、同時に人類として特有の意欲も掻き立てられた・・・・


 それは・・・戦い


 










 

 機甲兵団Jフェニックス裏史実INコバルト


 戦場に賭ける命

 第2話










 

本作品におけるオリジナル設定重要用語(いきなり)


アルサレア軍開戦派:アルサレア軍内における派閥。
 元々アルサレアは傭兵達が集まって出来た国である、加えてヴァリムによって滅ぼされた国からの移民者も多い。
 そう言った中から戦いを望む者・ヴァリムへの復讐を誓う者が居るのは言うまでも無く、その集合体のようなものが開戦派である。
 彼等が軍最高司令である元帥と首相であるフェンナの意向であるに現在の状態・・・表面上の戦争終結に対して反抗しつつ、最終目標として「ヴァリムへ攻撃を仕掛けて叩きのめせ」つまり再度の戦争勃発を狙っている。
 それ故に元帥や戦争に反対する反対派と呼ばれる派閥と対立中。











 

 サーリットン戦線

 

「アルサレア如きがぁ!」
「昇進のチャンス!」

 ヴァリム雑魚兵の定番台詞が砂漠に響く(そろそろレパートリー増やして欲しい)。
 ヌエ数機の一斉ガドリング砲撃のマズルフラッシュが光る。
 砂漠用の量産機として名高いロキ・デザート
 さらに爆撃装備をしたカルラがミサイルを地上に乱射。

「かぁーーーさんーー・・・」
「アイゴーーー!」
「こ、こない・・・」

 JファーやJキャノン達に突き刺さり搭乗者もろとも爆砕した。
 生き残ったJファーカスタムやナイトヴェアは味方の断末魔を気にする余裕も無く弾幕を張って対抗。
 だが小口径のヴェアバルカンやサブマシンガンは正面から突撃してきたヴェタール改の装甲には微々たる物。肉薄したヴェタール改はパイルバンカーを構え・・・

 

「其処までだ!」

 上空を制圧していたカルラ小隊が爆発すると同時にソレは急降下。
 底知れぬプレッシャーを感じたヴェタール改はサブマシンガンで応戦する。
 が、狙った瞬間にソレ・・・通常カラーであるが光沢の強いJフェニックスはゼロ距離まで接近。そのままカタール一閃。
 一瞬の出来事だが、突撃してきたヴェタール改は綺麗に両断されていた。

「各機撤退しろ! 俺が殿を勤める!」

 突如現れたJフェニックスカスタム「カイゼル・フェニックス」を駆るナギ・クーガ(空我・凪)は叫んだ!

「元帥! 危険です、下がってください!」
「私たちに構わず!」

 そう。ナギはアルサレア救国の英雄として名高い旧グレンリーダーにして元帥・・現在のアルサレア軍の最高位に位置する存在である。
 それが名も無き兵を助けに殿を務めると言い出したのである。

「問題は無い! お前たちこそ、そんな機体では足手まといだ」

 無論は撤退させる為の口実でもある。
 が、同時に本心・・・一度味わった「助けられたかもしれないのに助けられなかった」と言う後悔を2度としたくない。

「元帥としての命令だ! 退け!」

 元帥としての権力よりも彼の気迫に負けたのだろうか、悔し涙を流しているかのように下がっていく兵達。
 そして反対の方角、敵の中心点に進むナギであった。







 

「うぉぉぉぉーーーー!」

 獣が如き雄叫びを上げてロキ・デザートやヴェタール改の弾幕に入り込むカイゼル。
 だが、彼の意思を具現化したバリアに守られているかのように攻撃は掠りもしない。
 逆にMガントレットから放たれるミサイル・・数こそ少ないがPFにとって最も装甲の低い部分である頭部に着弾。
 先頭にいた重装甲砂漠仕様PFヴェタール改は性能を活かす前にヘッド破壊によるシステムフリーズで沈黙した。

「たった一機の敵に!?」
「わが生涯に一片の悔い無し!」

 ヴァリム兵の戯言が聞こえる(おい)
 僅かな時間で接近戦の距離に入り込んだナギは何を狂ったのか特尉の様に敵の中央に突入(狂ってるとは失礼な。踊る風さんスイマセン)

「ジャマだ!」
「テメェこそジャマ!」

 周りは全て敵という状況でのナギの攻撃は狙わなくても当たる。
 逆にヴァリムの部隊は同士討ちのタメに下手に攻撃できない。
 ヴァリムのPF部隊は一気に瓦解。

「つ・・・強い・・・」

 背景と変わらない扱いの雑魚兵が呟く。
 元帥になって前線に出る事が殆どと無いと言って良いナギだが腕は鈍っていない。

「俺には・・・負けられない理由がある!」

 彼にも戦って負けられない理由もある。
 そして本来は前線に出る事が無いはずの彼が居る理由を語るには少し場所と時を変える必要があった。

















 

 数日前のヴァリム首都ザーンシティ・ヴァリム総司令部


「ねみぃ〜〜〜〜疲れた〜〜帰らせろ〜〜〜」
「30回目の五月蝿い」

 オフィスの様な部屋の一角でパソコンと睨みあっていたレンの愚痴にケンは意味も無く愚痴の数を数えて何回目か知らせながら文句を言っていた。

「働け・・馬車馬の如く」

 非情な言葉がレンに突き刺さる。
 部下のカールの毒舌に慣れているとは言え、ケンの場合の歯に衣着せぬ言葉なので悲しいらしい。

「俺、お前の事を手伝いに呼んだ事を少し後悔してきた(悲)」

 此処まで来て気づいた方も居ると思いますが何でアルサレア軍の一員であるケンがヴァリム軍の司令部で本来の敵であるレンと一緒に居るのか?
 話せば長くなる事だった。


 「終息の灯火」の時にレンに手伝って欲しいと言われたから。

















 

 そこ!短いって言わないでください(謝)







 

 と、レンへの義理の為だけに行ったように見えるが作者のように腹黒い(おい)ケンが義理だけで行動するわけではない。
 今のヴァリムも戦争を控えるような思想を持つ穏健派と戦争を再発させようとしている強行派の二つが争っている。
 ケン達としては戦争を繰り返したくない。その為にも穏健派には勢力を伸ばして貰いたい。
 穏健派のレンの頼みと一緒をかねて雇われ参謀傭兵として出向していたのだ。




 

「何とでも言え」
「じゃあ何度でも言うさ・・・疲れた〜飯食わせ〜」

 「何とでも」と言う言葉を「何度でも」と都合よく解釈したレンである。
 だが、朝から同じような会話が続いているが仕事自体は進んでいるので問題は無い(筈)

「では黙れ」
「・・・」

 まだ続いていた(汗)いや、レンは机に突っ伏して倒れているから一時的に止まった。
 そう言いながらも実は機密書類をコピーしたり暗号解読するなど危険な仕事をする彼等は凄いのか馬鹿なのか?

「ケンさ〜ン。ついでにオマケで存在感の薄い隊長。緊急事態ですよ! って、隊長死んでますね」

 部屋に入ってきたのはカール。
 どうでも良いですが仕事場で騒がないように。

「俺はデリケートだぜ? シティ派の俺が根暗そうに仕事を続けられると思うか?」
「シティ派なら仕事は命ですよ。昔からジャパニーズ・ビジネスマンは無敵って言いますし」

 カールよ・・・此処はヴァリムであって日本じゃないぞ(そういう問題?)
 って言うか一人だけでも話をギャグに持って行ってしまう奴が3人も揃った為に話が前進してないし。

作者の為にも話を進めねば為らんな・・・で、そこのは捨て置いて、どうしたんだ? ゼクルヴの大群がサーリットンにでも現れたか?」
「凄いですよ、うちの隊長と違って先見性が有りますね」
「にゃんと!?」「なんだと!??」

 ケンは適当に言ったらしいのだが当たりらしい。
 流石に二人は真面目モードに変化している(常にそうだったら周りは喜ぶぞ)

「ただ、予定であって作戦の最終段階での事だそうです」

 カールが付け足しながら話を進めていく。


 

(省略)



 

「なるほど・・・あのババァも手の込んだ作戦を考えつくな」
「戦役末から神佐も失敗は続くはライバルの邪魔が入るはと、良い所無しだもんな」

 カールの話は簡潔かつ丁寧に纏まっている、ケンやタケルの報告とは酷い違いだ。
 そして要約すると

 ――アルサレアに挑発的な攻撃を仕掛けて勢力圏まで引き込み、数が揃ったゼクルヴ部隊を中核にして殲滅する作戦であった――


「しかも最初の挑発担当の部隊は捨石らしいですよ」
「下衆が」「・・・グリュウ、すまん」

 3人の言葉には哀愁や怒りが篭っている。
 カールは死ぬ為に送られる人達への喪、ケンは人としての一線を外れた外道への怒り、レンは無駄死させてしまう仲間を救えなかった事に対するグリュウへの謝罪。
 だが彼等には続けている暇は無い。

「兎に角、手は打てるだけ打つしかない。下手するとアルサレアの開戦派の口実にされるかもしれん」
「分かってる・・・今から30分だけ通信室を貸す。そっから暫くの間だが特務行動命令を出してやる」

 性格の面では反対の二人だが二人の共通点として「意味の無い戦争を防ぐ」と言う思想があった。
 だからと言って戦い其のものを否定する気は無い。
 ただ喰らい合うだけの戦いや一部の権力者の都合の為だけの戦いを容認する事はしたくないのだ。

「作戦は既に始まってます・・・って言うか、もうアルサレアは追撃に入ったって連絡が来ました・・・青汁並に不味いですね」

 携帯電話で報告を聞いていたカールの報告にケンは席を立ち、レンも急いで書類を作り始めていた。

「って聞いてませんね。それにしても・・・」

 奇しくも部屋から出て行ったケンも机でキーボードを打ち込んでいるレンも同じことを呟いていた。

「ババァが人からの評価を気にするのか?」









 

 通信室に入るなりケンは極度の暗号を敷いて更に様々な・・・それこそ民間から個人所有の物など様々な中継点を経由し最後に軍の自分専用コードではなく、プライベートのコードを打ち込んだ。
 そうまでして彼が知らせようとした相手とは・・・

「久しぶりだなケン。そっちの方はどうだ?」
「元帥・・って言ったら怒るから取り合えずナギ。緊急事態だ。サーリットンは罠だぞ」

 ケンの繋いだ相手はアルサレア軍の現最高司令官であるナギだった。
 通常ならば直属の上司は参謀本部長であるゴルビーなのだが彼としては現状・・・ただヴァリムを退けるだけでなくアルサレア軍の戦争開戦派を抑えなければならないと言う理由から一つのシナリオの為に元帥であるナギに連絡を取っていた。


「お前の権限で集められるだけの部隊と一緒にサーリットンへ向かえ」
「何が有った?サーリットンで何が起きたというんだ?」

 無論、ナギは本心ではケンの性格から動かす必然性は認めている。
 だが理由も無く素直にYESと言う事は立場上出来ない。

「時間が無いから一度しか言わんぞ・・・今のヴァリムの後退は罠だ。精鋭の待ち伏せを用意してやがる」
「分かった! 直に出撃する!」

 そう言ってナギのほうから通信は切られてしまった。

(取りあえず・・・ナギの性格ならば自分で動くな)

 ただケンは意味も無く・・・権限が強いからと言う理由だけでナギに連絡した訳ではない。



 

 ナギが元帥に就任できた理由には実力やカリスマ性もさることながら「アルサレア戦役を駆け抜けた英雄」と言う周りからの人気も大きい。
 しかし、時が経てば如何な栄光も堕ちる時が来る。
 まして戦争が終結して一年も経つ。
 今後のアルサレアの為にもナギに元帥を続けていて欲しいケンは活躍の場を出す事で人気と存在感のアピールを考えていた。
 通常ならば周りからの反対も有るだろうが、緊急事態を理由にすればゴルビーと共に情報支援や裏工作次第でどうとでもなる。
 何より開戦派に対して反対派である自分たちの旗頭を示す絶好の機会に成るのだ。



 

「ナギ、すまん」

 結果的に道化を演じさせてしまう事となった事に対してケンは罪悪感を感じてはいた。
 しかし後で罵られ様と最悪の事態だけは防ぎたい。
 此処で懺悔をするのも一興かもしれないが彼には遣る事は残っている。

「当面のミリタリーバランスは此れでどうにかなる・・・後は・・・」

 最悪の事態を防ぐ為に汚名を着ててでもケンは戦うつもりだった。





 

 そしてケンの連絡は功をなし、ナギとゴルビーの尽力で掻き集められた臨時編成で作られた師団によってサーリットン戦線の崩壊だけはギリギリで防がれていた。









 

(道化か・・・だが、俺は平和の為ならば問題は無い)

 既に今回の一件で自分が道化に近い状態になっている事にナギは既に感づいている。
 と言うよりケンの心情をゴルビーから聞いていたのだ。
 普通ならば憤怒するものだが彼には考えがある。

(次の世代の為にも俺達は負けられない!)

 取りあえず目の前のヌエ4機を一蹴しながら今もGエリアや宇宙で戦い続ける若者・・・次のアルサレアを背負って経つリーダー達の事を思い浮かべた。
 自分たちの代で戦いを終わらせる事は出来なくても次の世代がやってくれると信じて戦う。

「俺は負けられない!」

 同時に政治の面で共に戦う一人の女性の顔も浮かぶ。
 彼女を一人にしない為にも負けるつもりは無い、いや彼女が居る限り自分に敗北は無い。
 その願いは届いたのか数発の砲火がヴァリムのPFに降り注いだ。
 砲撃の基点にはPFとは違う・・・全長は18メートルもある人型の機体が銃を構えて居る。

「一人相手に大群とは恥を知れ! 其処の者よ、手を貸すぞ!」
「すまない・・・君は?」

 その中心点に居た紫色の機体からの通信で何となく敵ではないと思った・・・危険地帯で戦う件の青年と何処となく同じ雰囲気を感じたのだ。

「私か? 私はミツ・・・」
「・・・様。ここで本名を名乗る事は流石に・・」

 ナギには聞き取れないが背後で付き添っていた機体から紫色の機体へ何か通信が入ったようだ。
 その紫色の機体のパイロット、おそらく女性であるが彼女は再度名乗りを上げた。

「申し訳ないが、故あって本名を名乗る事は出来ぬ。すまぬがヘルナイトと呼ぶが良い」

 名前から来る演技なのか、元からの話し方なのかは知らないが皇女口調である。
 しかし不思議と不満は出ない、先の青年と同じ雰囲気から来るものだろう。

「了解した! 恩に着る!」


 いや、そんな微妙な偽名で納得するなよ!

 ともかく、ナギの言葉が言い切らぬうちに紫の機体を筆頭とする計5機のロボットは銃やら太刀などでロキ・デザートに攻撃を始めていた。
 その実力は現アルサレアの精鋭とも言われるロイヤルガーディアン程ではないが良く訓練された動きで大きさから来る運動性の差を埋めている。
 特に

「アレは・・・ジャンプキャンセル?」

 ナギの目の前では何度も先から出ているGエリアで戦う青年「タケル・ミラーソード」の得意技の一つであるジャンプキャンセルを決めてカルラを落していた。

「下がれ、下郎!」

 其れだけではない。
 ダッシュキャンセルや2段ジャンプなど整備班が見たら泣き叫ぶような機動・・・しかもタケルと同じ系統のマニューバを駆使していた。

「君は・・・もしやタケ「後方より新手接近してきました〜・・・あら?正面の敵機が後退を開始してますぅ〜」・・・ナンだと?」

 ナギの言葉を遮って紫の機体に付き従う白色の機体の一機が報告。
 同時にレーダーに中隊クラスの搭載力を持つ輸送機の反応が出た

「助けに来たゾイ!」
「コバルト特務隊到着しました」

 最年長者(多分)のギブソンを臨時リーダーとしたコバルト・第1部隊(マイナス4名)の到着である。
 同部隊の実力を噂や報告書で聞いていたヴァリムは劣勢を感じて撤退を開始するのは必然だった。













 

「久しぶりだゾイ!元気に将軍職やっとるかゾイ!」
「そっちこそ元気そうで問題は無いな。Gエリアでの噂は聞いているぞ」

 コクピット越しではあるが旧友との再開を果たした(そんな大層なものではないが)ギブソンとナギ。
 その様子を意外そうに見る影があった。


(元帥と知り合いって・・・ギブソンさんって実は何気に凄い人なんじゃないですか?)
(私は初めてみましたのに・・・二人に接点があったなんて)


 ジータとリンナである。
 共に名家出身であるが所詮は下級仕官である二人はナギとは面識が無いのは分かる。
 だが、元帥が天と地ほどの階級差のある一介の隊長と面識があることを純粋に驚いていた。最も、スティールレイン中隊は数少ないグレン小隊と共同作戦を取ることがある部隊である、その中の隊長クラスであるから面識はあって当然なのだ。

「ところでキースやアイリ達はどうした?」

 彼等は1話でロイナーデ小隊の救援に行っているのだが、今回は今までの1個小隊ではなく師団1個を統括している。遊撃隊扱いの特務隊の居場所を全て把握する暇は少ないのだ。

「タケル隊長と一緒に他の部隊の救援に向かっております」
タケルだと! そなたは居場所を知っているのか?!」

 ムラキは何気ない(と言うが相手が相手だけに緊張はしている)報告のつもりだったが行き成り大声で怒鳴られるとは、しかも女性からは予想もしなかっただろう驚いている。

「ところで元帥閣下殿? 彼女達は何者だい?」

 先ほどからアルサレアの識別反応をしていない未確認機としてヘルナイト(今更書いて恥ずかしい)を警戒していたオスコットは確認の意を唱えた。
 輸送機から採取したデータでグレンリーダーへ支援行為から「取りあえず今は敵じゃない」と判断して警戒する程度のレベルだったが、これからの話し次第で変わってくる。

「そなた達はタケルの知り合いか?」

 ヘルナイトは関係無と言わんばかりに質問を発した。同時にタケルの写真をデータとして送り付ける。

「なるほど、アイツの関係者か」

 グレンリーダーのモニターの一つにはコバルトリーダーことタケルの写真が映し出されている、その時点で大体の予想はついて来た。

「俺は上官に当たる者だが・・君達は?」
「私か? 私はタケルの友だ」

 ヘルナイトは普通に答えていた。
 だが、リンナは偶然に聞こえてしまった。

「そして振られてしまった伴侶候補とも言うべきか・・」

 あまりに小さい声である事と尊大な雰囲気で周りは気づいていない、だが何処と無く親近感・・・同じ振られた(リンナの場合は告白したわけでもないが)者同士の共感があったからかもしれない。

(この人も・・・隊長を・・・)

 今でこそ普通にタケルと話せるほどまで立ち直ったが、一時期は顔を見る事も出来ないくらい落ち込んでいた。
 だが立ち直ったといっても「妻」や「恋人」と聞くと虚しさと悲しさが込みあがってくる。

「彼に用があるようだな・・・分かった。これから基地に戻るんだが一緒に同行してくれないか?ある程度の補給や整備も出来るはずだ」
「・・・了解した。そなたに感謝を」

 リンナの精神葛藤を無視して話は其処まで進んでいた。
 兎も角、アルサレア基地に波乱が巻き起こる前兆だった。













 

 アルサレア前線基地


 サーリットン戦線に複数あるアルサレアの基地の一つ。
 其処にはJファーやJグラップラーなど良く見かけるPFは勿論の事、未だに試験量産の段階の時点で配備数の少ないJアームドや鹵獲したヴァリムPF、挙句は個人仕様のカスタムPFなど数えるのに一苦労しそうな種類のPFが格納庫に所狭しと固定されている。
 例えて言うならPFの博物館。
 入場料は100円(大嘘)
 冗談は置いておいて、この様な光景を見れるのは他にアルサレア要塞とオルフェンシティの防衛隊の駐屯所ぐらいだろう。
 その格納庫の一角に3名のパイロットが何かを話していた。

「しっかし・・お前らも来てたのかよ」
「僕達も行き成り元帥閣下に呼び出しを受けて来たんだけどね、そういうタケルだってGエリアから呼び戻されたじゃないか」

 1話の最後で窮地を脱出したタケル達は基地に着き、落ち着いて昔の戦友と話す事が出来たのだ。
 話し相手は、その窮地を救ってくれた部隊「閃光の爪隊」の第3小隊の隊長「エヌス・ハイケルン」である。

「んで、隊長どうしてる? あと、副隊長とシオンさんは?」

 現在第3世代機開発の為の実験機を運用している閃光の爪隊の人員状況を聞くのは普通は軍法に触れるものであるが、そもそもタケル自体が閃光の爪隊に属していたのだから問題は無い(だろう)。

「え〜っと、隊長が何か何処かに特務に行くって言った所為で二人が隊長代行ってことになってる」
「んじゃ、かなり安心だな」

 ケンが部隊管理をすると非合法に近い合法で多大な補給を貰っている。
 それはそれで良いのだが(良くないです)、少し補給が減っても恨みを買う恐れが少ない二人にやってもらった方が精神衛生的に良かった。

「ね。マユも久しぶりなんだから何か言いなよ」

 話に混ざっていなかったマユを促がすエヌス。

「久しぶりだな、元気してたか?」
「・・・」

 タケルの何気ない挨拶に無言のマユ。
 二人の仲は悪いと言うわけではない、例えて言うならば「悪友」と言う感じである。
 しかし雰囲気が違う。

「タケル・・・」

 掠れるような声で呟くマユ。
 まさか彼女までタケルラブになるのか?!

「何だよ・・・?」


 その言葉は世界を震撼させた。


「あなた・・・死後の世界だか異世界に行ったんじゃなかったっけ、学校ごと?」


   ・
   ・
   ・


 

 作品が違う!


 いくら主役が同じ名前だからって・・・漫画が出てるからって、それは色々と不味いだろ。
 この作品を投稿不能にするつもりか!?


「何でそうなる!」
「君、タケル(猛)でしょ? せっかく主役になるチャンスなのに、何で帰ってきたの?」

 一応はコバルトリーダーやってるから主役だろ。

(この偽名・・・少し辞めたくなったかも)

 今使っている偽名について(殆ど本名と変わらないが)少し後悔したタケル。
 更にマユは続けた。

「いくら寒い所(レベルが違う)に飛ばされたからって脳みそ凍った?」

 考え事をしていたタケルをみて、「考え無しの直線馬鹿」のタケルが変わった事に対する褒め言葉なのだが、ライバル意識を持っている為にこうなってしまう。

「ナンだと!」
「騒がない、騒がない・・・」

 タケルが怒鳴り返して、マユがシレっと回避する。
 そしてエヌスがオロオロとしながら対処を考える。
 閃光の爪隊の頃の何時もの風景だった(他の隊員に合掌)
 少し気を取り直したタケルは

「ま、俺は用事有っから行くわ」
「僕達も呼び出し喰らってるし行くね」

 動き出したタケルとエヌス。


「それが私達の最後の出会いだった・・」

「「不吉な事を言うな!?」」


 マユの所為で変なオチがついてしまっていた(おい)









 

 インターミッションに続く



 



 後書きのような謝罪文


 ども、久しぶりの投稿です。
 そして謝罪!

 ナイトメアさん、桃音さん、双首蒼竜さん、バーニィさん、タングラムさん、キャラをお借りすると言いつつも今回に出番を出せなくて申し訳ございません。
 本当ならば邂逅シーンまで書きたかったのですが時間が時間だけに暫くかかりそうなので先行的に投稿してしまいました。

 で、今回の感想です。
 相変わらずギャグ中心です(爆)
 ある意味でお祭り的なものですのでグレンリーダーを出したかった為のアルサレア軍開戦派というオリジナル派閥を使いました。
 実際、傭兵が集まったのだからアルサレア内部にも戦争継続を求める人も居ておかしくないと思ってです。
 そしてマトモに集まった表現がなされていない第2代閃光の爪隊三馬鹿トリオの会話シーンは実は危険の塊です。
 最後に謎のキャラ「ヘルナイト」は別の作品とクロスを考えていたので、その為に某ゲームから偽名と言う方法で登場させました(おい)

 さて、次にはお借りしたキャラが続々(?)登場です。

 では〜



 

設定集


ナギ・クーガ(空我 凪):私の作品におけるグレンリーダーの名前。
現在はアルサレアの英雄として元帥職を着実にこなしている一方でPFの訓練も欠かさない前線行動派の人。
性格面は原作のまま(声も山寺風に)

カイゼルフェニックス:元帥専用のJフェニックス。フル改造型Jフェニックスとも呼ぶ(おい)
採算性と互換性を無視した部品の使用により従来型のJフェニックスの数倍の耐久力と高い機動力、出力、稼働時間を誇る。
武装はMガントレット、カタール、ウイングで全て最高級品かつカスタムメイドの業物。

ヘルナイト:一応は別ゲームのキャラ(偽名はオリジナル)
・・・・何も言えないくらい名前を書いた時には笑った。
一言で言えば「猛ラブで尊台かつ勇敢、皇女口調で話す女性」。
現在のタケルの妻、他数名と共にタケル争奪戦を繰り広げていた。
機体は紫色の大型の機体。偉い方から専用に貰った機体らしい。

従者:ヘルナイトの手下(短!)

マユの言ったネタ:今考えている次のクロス物で母体となるゲームの発売が非常識なくらい遅れている為に他の作品で書こうとして考えた候補の一つ。
一応はコンフィグと呼ばれる角川系漫画雑誌にて連載中の作品。
両者共に共通点は「タケル」と呼ばれる主役が居る(今のタケルが、そいつと同一の存在として描け、話をつなげられるから)
ただし、下手すると一般公開は出来ないかも(おい)



 


 管理人より

 神楽歌さんより第2話をご投稿頂きました!!

 グレンリーダー出陣! しかしアルサレアの内部抗争も良い感じですね(ニヤリ)

 それにしても、レンも自業自得とはいえ可哀想に(爆笑)
 


[感想掲示板へ] [目次へ] [投稿部屋へ] [神楽歌さんの部屋へ]