※この文章には機甲兵団J-PHOENIXには考えられない表現が多数含まれています。
これに関しては作者の空想の物としてご覧ください・・・。
あの大爆発から3日後・・・。
調査団が宇宙空間より持ち帰った“あるもの”がアルサレア要塞の格納庫に運び込まれた。
「こちらの方は・・・損傷が激しくこれだけ・・・です。」
メカニックに連れてこられたブロックの床にまかれたスクラップを眺める体格のいい男たち。
「ヘッドフレームの・・・一部ですよねぇ。」
「これだけ・・・って、あっあああああっ。」
「うっ、隊長・・・こんなにちっちゃくなって・・・。」
「俺ぁあんたに借りた金まだ返し終わってねぇんだぞ!」
「ウオオオオオオオオオオオ・・・。」
目をこするも・・・流れない涙。
「これ・・・がグレンリーダー・・・の?」
「面影が・・・のこってるよなぁ。」
「ううっ、うっ。」
フラフラしたサリアが残骸の右太ももに寄りかかった瞬間であった。
ガラガラと音を立てて装甲が崩れ、サリアが中に落ちてしまう。
「サリアーっ、大丈夫?」
「あ・・・大丈夫ですよ先輩・・・。」
「ほとんど“風化した焼き物”状態です。むやみに触らないでください。」
メカニックから注意をされるサリア。
「皆さん、こちらへ・・・。」
丁度コクピット付近へかけられた橋へ呼ばれる。
「これから、コクピット上部の装甲を撤去します。」
「やってくれ。」
キュイーン・・・キュイーン・・・。
ツェレンコフの指示で部分ごとに切り崩されていく上部装甲。
そして・・・それが完全に取り払われた。
その場に居た女性陣は皆うずくまってしまった。だが、フェンナはその現実を・・・見続けた。
中には焼き物化したシートだけが残っていた。
グレンリーダーの姿も、彼の勲章も、時計も何もかも残っていない・・・。
その日の夕方、今回の戦闘で戦死した兵士達の合同葬儀が執り行われた。
その会場となったオルフェンシティセレモニーホールには、国中から家族や友人が詰め寄せた。
巨大ホールのステージに飾られる今は亡き者たちの顔写真・・・皆、笑顔であったりシャキッとしていたり・・・。
その中にグレンリーダーの写真も飾られていた・・・が。
「・・・なんだこれは。」
「キラキラしてるんだけどぉ・・・。
こんなの誰が飾ったのよっ
“キラースマイル”に端の歯光ってるし、全体にキラキラ振りまいてるし。」
「あれ〜?トイレ行く前は皆で取った時のだったんですけどぉ。」
その頃ホールの外では“不審者4名”が護送車に連行されている真っ最中であった。
それから1時間後、式は開始された・・・。
ホールの外に1人たたずむサチコ。
裏手の倉庫に近いせいもあってか、誰も行き交わず倉庫入り口のライトだけがサチコを照らしている。
「・・・そこに居るんでしょう。」
もちろん返事をする者など居ない。
「ふぅ・・・分かってるんだから出て来なさい。」
・・・・・・・・・・・・。
「“指輪”まで渡しておいてその態度?」
「はい、はい。ご心配おかけしましたっと。」
暗闇から聞こえてくるディアの声。
「あの状況でよく無事だったわね。」
「直前で新しいモデルに・・・移ったんだ。」
ひょっこりと明かりに照らされた場所に出てくる。
「ずいぶんとまぁ・・・イメチェンしたのね。」
これまでの茶髪ショートオールバックとは違い、金髪ロングヘアーで現れた。
「全く同じだと何かとあるだろう。」
「でも・・・カッコイイ。」
「・・・・・・。」
2人は抱き合ったまましばし時が過ぎる・・・。
(くっ、苦しい。)
サチコがプレス機で押しつぶされるのに近い状態であるのはこの際触れないでおこう。
「皆は・・・あなたが死んだものだと思ってるわ。」
「近い内に会いに行くつもりだ。それで、処分の方は?」
「“全員銃殺”。」
「殺せるものなら殺してみろってんだ。」
「グレンリーダーは・・・どうなったか分かる?」
「帰ってきたものがあるだろう?あれが全てだ。」
「・・・皆、悲しんでる。英雄の死ってことで軍の士気も大幅に下がってるわ・・・。」
しばしの沈黙の後・・・。
「これ見てみぃ。」
ディアのポケットから出された小型端末。
「これは?」
「グレンリーダーの現在の居場所だ。」
「えっ、何処何処?」
「“ロードフェニックスを表すものだが”・・・急ごしらえだから大雑把な場所しか分からん。あの機体に長時間生身で乗ると構成ナノマシンが体内にも侵入するんでな。
んで、彼は現在海を挟んだ反対側の大陸だ。場所的に言うと・・・“帝政国家フリズマ”か。」
「“帝政国家フリズマ”・・・。」
「40年前、フリズマは周辺国を支配しようと侵攻作戦を行っていた。次々に周辺国は制圧されていったが・・・最後に手を出した国が根強く粘ってな。
開戦から半年後、アルサレアから傭兵部隊を雇って戦線を押し返し始めた。向こうも負けじと制圧した国の兵士を投入して巻き返しを図った。
が、開戦から1年後。戦線を国境から800キロ、フリズマ国内に押し込まれて終戦。仕返しされて終わったわけだ。」
「ふむふむ・・・。」
「そんなことがあったから、アルサレアのことが嫌いなわけだ。傭兵部隊が来なかったら勝てたかも知れないわけだからな。
だからフリズマとの国交も最悪。20年以上首脳会議もしてないだろう。」
「つまり・・・。」
「正規ルートじゃ迎えに行くにも中に入れないわけだ。」
「思ったんだけど、何故グレンリーダーはそんな所に?」
「“長距離瞬間転送”システムだろう。図面にあったから付けたんだろう?」
「あのね、それ自体の図面無いと“作れません”から。」
「・・・もしかして付いてなかった?」
「あたりまえ。」
「・・・・・・。(ジャアナンデソンナトコロニイルンデスカ。)」
しばし時が止まる。
「ま、まぁグレンリーダーは生きてるわけだ。」
「それなら早速皆に・・・。」
「いや、だめだ。こんな時に救出作戦なんてやってみろ、留守を突かれてヴァリムに攻められるぞ。」
「留守って、そんな大部隊投入するわけじゃないだろうし。」
「今回グレン小隊に選抜されたパイロットはどんなパイロットだ?」
「歴戦の勇姿ばかりが・・・。」
「そう、つまりは実力者揃いだったわけだ。隊長クラスもかなり居ただろう。」
「“全体的な・・・戦力低下”。」
「仕官学校出たての若手に最前線の指揮やらしてみろ、シミュレーション育ちが即戦力になると?」
「・・・そうね。」
「そんな状況にしたのは・・・俺達だ。落とし前はつける。」
同時刻のフリズマ国内。
最北端の小さな町で騒動が起きているようだ。
「う、売り物とぉ現金を盗まれたんですぅ。ワシがトイレに入ってる隙に・・・。」
パニック状態の中年店主。
「盗まれた売り物とは?」
「バックパックにぃシャツが5枚と上着が3着、下着が6枚に・・・靴が3足とぉコートが1着・・・靴下も何足かぁ。」
「鞄と衣類・・・と靴ね。」
「後、手袋とぉ帽子とぉ財布もぉ・・・です。」
「現金の方は?」
「レジにあったのを根こそぎ・・・。」
「現金だけではなく服飾品も取っていったか・・・私もこんな事件初めてですよ。」
「私がぁこの町に移ってからぁ一度もこんなぁ事件は無かったのにぃ・・・。」
「この町はひとつの家みたいな物なんだがねぇ。」
「よそからぁ来た者の犯行でしょうかぁ?」
「ん〜本庁にどこかの窃盗犯がこの周辺に逃走していないか聞いてみますわ。」
「いやぁ、犯人の顔もぉ出てきたらこの有様だったからぁ分からないですわぁ。」
「とりあえずー今日はもう店閉めて、一杯やりましょうや。」
保安官に肩をポンと叩かれ。
「じゃぁ、チヨちゃんのスナックで。」
「酒飲んですっきりするべさぁ。」
これが最北端の・・・ド田舎町で起こった騒動の全容。
町の外れでは1人の男がモゾモゾと服を着ている。
「ふぇっ・・・くしょん。真冬なのに裸で居たからか・・・。」
二十歳前後の黒髪の男だ。
「気が付いたらここに倒れていた・・・あの後何があったんだ・・・。」
ふと夜空を眺める。
「アルサレアから見えるのとは2つの衛星の位置が違うな・・・。」
それから2週間後・・・。
「以上30名の昇進を認定した。全員敬礼!」
ザザザッ。
真新しい軍服の男女が一斉に敬礼をする。
「解散っ。」
号令と共に兵士達は部屋を後にする。
「“サナー少尉”昇進おめでとう。」
「“キース中佐”もね。」
「見たことある奴が大勢居たなぁ。」
「ジータ君も中尉に昇進だそうです。」
「・・・あいつの具合は?」
「リハビリでやっと・・・剣が持てるようになりましたね。」
「復帰にはまだ時間がかかるか・・・。」
「アルサレアが力を取り戻すのにも・・・ですね。」
「今回の昇進は仕官クラスの補充が目的なんかねぇ。」
「“足りなくなれば補充、補充の繰り返し・・・所詮は使い捨ての駒・・・ね”。」
「だったら、俺は使い捨ての意地見せてやるぜ!」
「ええ・・・いつかは大将になってみせますよ。」
「そりゃ、でっけぇ夢だな。」
「そうそう、今回の部隊再編で“分隊長”になったんですよ。」
「ほー、そりゃすげぇな。それで何処の所属よ?」
「“キース中隊第2分隊”・・・ですよ。」
「せいっ、はぁっ。」
病院の中庭で1人木刀を振るうジータ。
「まだまだ・・・本調子じゃないね。」
中庭を見渡せるテラスから彼を眺める1人の男。
「先週まで全身打撲で動ける状態じゃなかったわ。」
「真面目・・・だからね。私に似て。」
「会ってあげなくていいの?」
「私がいると・・・彼は成長できないよ。」
「“アレキセア”・・・。」
「一度、ヴァリムに戻ります。“姉”を弔うために・・・ね。」
「何も・・・残って無いのに。」
「いいえ、ありますよ。彼女の“意思”がね。」
ふと彼はジータの方を向く。
「次出会うときは・・・また“敵同士”かもしれませんね。」
「・・・・・・。」
「サチコ主任、お世話になりました。それと・・・。」
「あの機体のことは任せて。時期が来れば彼に渡すわ。シードラボでの最終調整が終了次第“フランベルジェ”を地上に送ってもらう。」
「頼んだぞ。」
「5本の剣を携えた騎士かぁ。」
「“聖騎士”・・・だ。」
生きる者・・・死ぬ者・・・出会う者・・・去る者・・・。
それぞれの思いで今を生きる者達。
夢に向かって走る者達。
本来の居場所を求めて奔走する男・・・。
時代を作る者達は今、この時も何処かで戦っている。
「全員、構え。」
ここは要塞外の処刑場。
そこには横一列に並ぶ銃を持った兵士達。
「旦那ぁ、俺達どうすればいいねん?」
「おとなしく撃たれてろっ。」
現在レボリューションズメンバーの処刑の真っ最中であった。
「ガハハハ、あんな豆鉄砲じゃぁ・・・。」
「なんか、でっかいのが出て来たんですけど。」
「ありゃぁ・・・“対戦車バズーカ”じゃねぇか。」
「いくら我々でもあれは・・・。」
そしてその砲身は彼らに向けられる。
「撃てぇ。」
兵士が引き金を引く瞬間であった。
『非常事態発生、非常事態発生。何者かが要塞内部に侵入した模様。各員警戒態勢へ移行するように。繰り返す・・・。』
スピーカーから流れるエマージェンシー。
「侵入者?」
「こっちは後回しだ、狩り出すぞ。」
ぞろぞろと武装した兵士が行く。
「だーれも居なくなったねんな。」
「チャンスだ、皆ずらかるぞっ。」
彼らは一目散に走り出し処刑場の外壁を飛び越える。
そして飛び降りた先には1台の軍用トレーラーが。
「迎えに来た。皆、乗り込め。」
「た、隊長。」
「ニューモデルに移ったんですね。」
「・・・俺は信じてましたぜ。」
要塞内部も兵士がぞろぞろ徘徊している。
「・・・こちらアップル、どうやら発見された模様。脱出ルートを・・・。」
『このドジっ。何べん世話やかせるのよっ。』
「ご、ごめんなさい。デリシャススティックが置いてあったからつい・・・。」
『潜入任務中に堂々と出て行く馬鹿があるかぁ。それで、今何処だ?』
「ロッカー室の中です。東棟3階の。」
『まず、部屋を出て非常階段を目指して。絶対に見つかるんじゃないよっ。』
「は、はい。」
恐る恐るドアを開けて外の様子を見る。
「誰も居ない・・・。」
そそくさと部屋の外へ出て警戒しながら進む。
『その突き当りの先の非常階段を下りたら駐車場に出るわ。車でも拝借しなさい。』
そして突き当たりの所で彼女は角から通路を覗き込む。
と、次の瞬間。
「動くな。」
声から察するに若い男・・・に銃を後頭部に突きつけられてしまう。
「あ・・・あ・・・。」
「両手を頭の後ろに。」
言われるままにそうする。
腰のハンドガンとナイフ、ポーチが取られるのが分かった。
「そのままうつ伏せになれ。」
「うっ・・・ううっ。」
手を頭の後ろに置いたままうつ伏せになった。
「“しばらく囮に”なってもらうぞ。」
「へ?」
男が自分を飛び越えて前に出た瞬間彼女は頭を上げた。
「“ヴァリム諜報部の潜入服”!?」
そのまま男は非常口から出て行く。
「侵入者居たぞぉ。捕らえろっ。」
背後からはアルサレア兵が迫ってくる。
「くぅ〜くやしぃ。」
急いで立ち上がると彼女もまた非常口から出て行く。
「はぁ・・・はぁ・・・外へ出ました。」
『車は手に入ったか?』
「え〜と、スポーツカーを頂きました。」
ナイフでケーブルを切り、ショートさせエンジンを掛けて走り出す。
『回収地点は海岸だ。行けるな?』
駐車場を突っ切ると検問が待ち構えていた。
「そこの車、止まりなさいっ。」
「止まるわけには行かないんです〜ごめんなさい。」
バリケードをぶち破って車は道路へ。
その頃駐車場には騒ぎを聞きつけたキースとボーイが。
「車を奪って逃げましたね・・・。」
「ああ・・・やってくれるぜ。
“俺の新車”持って行きやがったぁぁぁぁぁ!
あのオープンカー昨日届いたばかりなのにぃ。」
すると彼らの横を1台のバイクが突っ切っていく。
「あのマーク・・・ヴァリム諜報部!」
「何だってぇ。」
「単独じゃなかったみたいですね。」
「追いかけて車取り返すぞっ。」
『追っ手はどうだ?』
「え〜と・・・バイクが一台、ってあの男〜。」
『あの男?』
「私を囮にした同じ諜報部の人ですよっ。」
『ちょっと待て、今回の潜入任務にお前以外が居るとは聞いて無いわよ?」
「でも居るんですよっ。」
同じ頃後ろのバイクの男も。
「何なんだあの女は、俺以外の工作員が居るなんて聞いて無いぞ?」
『ナッツ君落ち着いて、このことについては部長に聞いてみるから。』
「けっ。」
『まずは回収地点のビーチまで急ぐんだ。時間がかかれば海域の警備もきつくなる。』
「ああ、分かってる。」
『それでディスクは無事か?」
「6枚のうち4枚はコピーできた。」
市街地を逃走する2人であったが、だんだんと軍用車に保安車両も集まってくる。そして・・・。
猛スピードで交差点を左折してくる一台のバイク・・・サイドカーがついている。
「正面、捉えましたよ。」
「おっしゃぁ、キース様の華麗な射撃を見せてやるぜっ。」
サイドカーに座ったキースがスナイパーライフルを構える。
スコープの先は・・・ナッツのバイクだ。
「もうすぐ直線が終わります、撃つなら今しかありません。」
「でもなぁ、路面ガタガタしてて狙いが定まらんが・・・。」
しぶしぶ引き金を引くキース。
放たれた弾丸がバイクに向かって・・・燃料タンクに穴が開く。
「ちぃ、燃料タンクに穴が開いた。」
『あちゃー、厳しいねえ。』
「こぼれる量が半端じゃねえ、この様子じゃもたないぞ。・・・そうだ、前の奴に便乗させてもらう。」
フルスロットルでキースのスポーツカーに向かっていく。
「ベリーさん、後ろの人スピード上げたんですけどぉ。」
『追っ手が増えたってことじゃないのぉ?』
カーブを曲がった直後にスピードを上げたナッツ。
徐々に差は詰まり横並びになった。
「ちょっとぉ、寄ってこないでよ。」
「燃料タンクをやられた、悪いが乗せてくれ。」
ギリギリまでバイクを寄せるとナッツは車内に飛び移る。
「ちょ、ちょっとあなたねぇ。もう少しでつかまる所だったのよ!」
「・・・すまなかったな。俺はナッツだ。」
「私はアップル。お互いコードネームだけど・・・自己紹介は以上。」
道路の封鎖の影響か、渋滞し始めていた。
「脇道からビーチに抜けるわ。」
「今回の潜入任務は俺単独だと聞いていたんだが。」
「私もそうよ。何かの手違いかな?」
「ちぃ、バックミラーのサイドカーずっと後をつけてきやがる。」
スコープで自分の愛車を眺めるキース。
「くそぉ、俺のじゃなかったらとっくに撃ってるんだが。」
「どうやら、ビーチに向かってるようです。」
「ビーチだってか。」
スコープをビーチの方に向けてみる。
すると海面から何かを突き出した物体が接近してくるのが見えた。
「強襲艇が・・・2隻!」
『上陸しますよ。』
「どうやら、迎えが来たようだな。」
砂浜の砂が柱のように吹き上がる・・・それが収まると2隻の強襲艇が姿を現す。
「ビーチに入りますね〜。」
キースの車は砂を巻き上げながらビーチを走る。
「くそぉ、逃げられちまう。」
2人がビーチへ入る直前であった。
「いけない、キースさん飛び降りて!」
彼らに向かって飛んでくる銃弾・・・これは強襲艇の機関銃だ。
2人が飛び降りた後、バイクは大爆発した。
「おぇっ、砂食った。」
「大丈夫ですか?」
砂まみれのサナーがホフクで寄ってくる。
「ここからなら狙えるぜ!」
ライフルを構え、照準をアップルの頭に合わせる。
ガチッガチィ。
「トリガーが引けない!?」
「貸して下さい・・・飛び降りた時砂を食いましたね。」
慣れた手つきでライフルをばらし始める。
「ずいぶんと・・・板についてるな。」
「PFよりもこっちの方を・・・たくさん教わりましたからね。武器の無効化の応用で修理も教わって・・・よし、直った。」
サナーはマガジンを込めるとうつ伏せの体勢でライフルを構える。
(もう車から降りて走ってる・・・。これがラストチャンス!)
深呼吸して目を閉じる・・・すると脳裏に何かの映像が映る。
「・・・仕留めた。」
放たれた2発の弾丸・・・初弾はアップルの左胸を貫き、2発目がナッツの右肩を貫いた。
「は、早く船を出して。」
重症を追いながらも強襲艇に乗り込んだアップル。
「ベッ・・・ベッ・・・。」
「私はここにいるから・・・心配しないで。」
「また・・・ドジしちゃいましたね。ごめんなさい・・・。」
「そんなことない・・・だからもう喋るな・・・。」
「こ、これ。2枚・・・だけだけど・・・ディスク・・・を・・・。」
ビーチを離れる2隻の強襲艇。
「1人は確実に仕留めました。でも・・・。」
キースの方を振り向くが姿が無い。
「お・・・俺の車が・・・。」
乗り捨てられたキースの車・・・機関銃の“流れ弾で蜂の巣”になっていた。
「やっぱり保険に入ろうなぁ!」
そのころアルサレア要塞では・・・。
「・・・格納庫に潜入成功。」
『2人が引っ掻き回してくれたおかげで容易だっただろう。』
「部長、先日の戦闘で確認されたアルサレアの新型PFを発見。どうしますか?」
『強奪は出来そうか?』
「これだけ手薄なら大丈夫です、やってみます。」
「希望の炎」 END・・・
『・・・サチコ、聞こえるか。これから重要なことを伝える、よく聞いてくれ。グレンリーダーが何故転移できたのかやっと分かった。
2基のスパイラルスフィアが爆発した際、空間に亀裂が生じたみたいでな。その中にグレンリーダーは入ってしまったようだ。
でも奴は出てこれた、それは何故だ?・・・あくまで俺の予想だ・・・が・・・向・・・側にも・・・命体・・・が・・・いて。
そい・・・・・・・・が彼をこちら側・・・に・・・した・・・と・・・・・・・。』
設定関係
“帝政国家フリズマ”
今後のキーとなりえる国。フィアッツア大陸と海を挟んで反対側の大陸にあるらしい。
アルサレアのことを良く思っていないらしく、国交といえる物は無い。
フランベルジェ
Gエリアでの任務の際、ジータがテストパイロットに指名された機体。
しかし、エボリューションズの事件が起こり満足なテストを行うことができず、レガルド小隊によりテストが行われることとなりシードラボ送りになった。
アップル
アルサレア要塞に潜入したヴァリムの工作員。本名ではなくコードネーム。
何らかの情報が入ったディスクを持ち出す任務だったようだが、数々の災難に会いラストではサナーに左胸を撃たれてしまう。
ベリー
アップルの上官で任務時指示をしていた模様。彼女も本名ではなくコードネーム。
ナッシュ
アルサレア要塞に潜入したヴァリムの工作員。彼もまた本名ではなくコードネーム。
アップルと同じく何らかの情報が入ったディスクを持ち出す任務だったようだ。。
後書き
え〜何とか第二部終了となりました。読んでくださった方に感謝(ノω`)
書けるうちに書いておこうと早足で執筆・・・。
どうやら死んだのはフォルセアだけだったようですが、グレンリーダーは救出困難な場所へ。さて、次回からどうなることでしょう!?
終盤に登場したヴァリムの諜報部の方々ですが、何やら重要なものを持ち出した模様。彼女達も次回から本格登場・・・のはず。
まぁ次がいつか分かりませんが期待して待っていてください。(´ワ`)ノシ
管理人より
Guttiさんよりご投稿いただきました!
どうやら次の部で第1部の謎が明かされそうですね。
問題はグレンリーダー……果たして無事アルサレアに戻れるのでしょうか(苦笑)