※この文章には機甲兵団J-PHOENIXには考えられない表現が多数含まれています
これに関しては作者の空想の物としてご覧ください・・・






 

 Gエリアの作戦から3ヵ月経った今もなお各地で戦闘は続いている・・・

 サーリットン戦線の攻防戦は激化し死者の出ない日は無かった・・・








 

「本気・・・なのですか?」

「ああ、俺はいつでも本気だ」

「しっかしそれは全世界を敵に回すようなもんねんよ」

「そうだ。だが、今の我々の“体”では出来ないことではないだろう?」

「・・・」

「続々と同志は集結しつつある。そこでだ、君達には明日ちょっとしたアクションを起こしてもらう」

「おうよ、俺は乗せてもらうぜ」

「そうですね・・・私も乗りましょう」










 

 それから4日後のアルサレア上層部緊急会議

「先日の物資輸送団襲撃事件ですが、エボリューションズと名乗るグループから犯行声明が出ています」

「オーガルディラム級の輸送艇を護衛のPF40機ごとたった3機で全滅とは・・・そこらのゲリラとは思えん」

「早急に対策を立てねば取り返しのつかないことになる」

『参謀本部長、エボリューションズの指導者と思われる人物のデータを送信します』

「スクリーンに出してくれ」

 部屋の照明は落とされスクリーンにデータが表示される

「ディア・コート28歳。元アルサレア軍第46陸上特殊部隊隊長・・・」

「そんな馬鹿な・・・彼は既に・・・」

 参謀本部長が口に出す直前だった

「彼はアルサレア戦役終結直前に既に死亡しています」

「サチコ主任、それは本当なのか?」

「変わり果てた彼の遺体をこの目でしっかりと見ましたからね・・・」

「それはそうと一時期君の助手もしていたそうだな」

「ええ、彼無しではJフェニックスは完成できませんでした」

「生きていようが死んでいようが、これはアルサレアに対する反逆であろう。それなりの処罰をせねばならん、何か案は無いものだろうか」

 しばしの沈黙の後

「対エボリューションズ部隊の結成はいかがでしょうか?」

 その案を出したのは今では将軍となったグレンリーダーであった

「うーむ、全兵力を投入しなくてもその部隊だけで対処できれば済む・・・か。他に意見のある者は居るか?よし、早速フェンナ首相にこの案をお伝えしろ」

『かしこまりました。守秘回線で送信します』













 

 次の日の夕方

 徹夜をしたのか休憩所で居眠りをしてるグレンリーダーの姿があった

 そこへやってきた女性・・・サチコであった

「ずいぶんお疲れのようね」

「ああ、今朝まで悩んださ」

「あら、起きてたの」

「とんだ思い付きをしてしまったよ。まさかすぐ可決されるとは」

「うふふ、でも面白いかもね」

「指揮官に任命されたが・・・自分の機体すらないんだ。1から組み立てだよ」

「あーそうそう。ねぇ、新型試してみる気は無い?」

「新型?」

「極秘裏に開発していたんだけどもね」

 サチコは耳元でこうつぶやいた

 (まだ重要な部品はつけてないんだけども、あなたに見せてあげる。今晩、8時に・・・ね。)

 そう言い残すと彼女は立ち去って行った



 

 時を同じくしてオルフェンシティ郊外の共同墓地

 真新しい石碑の前に花を手向ける青年・・・石碑書かれた名はロナサン=カートマン

「本日17:00付で、コバルト小隊から“グレン特務小隊”へジータ=ランバートは転属いたしました。今日はその報告に参りました、隊長」

 1ヶ月前患っていた病気が悪化しコバルトリーダー・・・ロナは他界したのであった

「あなたから学んだ全てを十二分に発揮してアルサレアの平和のために勤めさせていただきます」

 夕日を背に亡き師の墓を後にするジータ











 

「これが・・・その新型なのか?」

 目の前の白い機体を隅々まで見るグレンリーダー

「カラーリングは好きにして構わないわ。それよりこっちに来て」

 サチコの後について行くと巨大な三角形が置かれた場所に出た

「これがあの機体のジェネレータよ。取り付けがまだなの」

 時折光るその物体・・・得体の知れない何かを感じさせていた

「光ってるが・・・大丈夫なのか。これは」

「原理も大体解明できたし、大丈夫よきっと」

「解明って、なんなんだこれは?」

「これはねぇ、オリジナルアポロンに組み込まれていたジェネレーターなのよ」

「アポロン? あれのことか。1度乗ったことがあるが、何もなかったな」

「あなたの乗ったのは模造品。オリジナルは別にあるの。

 あの機体には無数のブラックボックスが存在していて、これもその1つだった。

 でも研究が進むに連れて、これの運用方法と原理が分かってきた」

「まさか、先の襲撃事件で強奪されたのも模造品だったのか?」

「いいえ、あれがオリジナル。でも機体各部をバラバラにしたし、パーツもいくつか抜いてあったのが幸いだわ。あれ単体ではもう起動不可能よ」

「ふむ。で、完成まで後何日かかる?できるだけ急いで欲しい」

「3日後の合同起動テストまでには仕上げるわ。それと、この機体は出力に注意して」














 

 起動テスト当日

 この日は他の隊員数名の機体テストも行われていた

 (キース・エルウィン――――アイリ・ミカムラ―――――ムラキ・オニキス――――サリア・バートン――――
 ―――――オスコット・リースボン――――ジータ・ランバート―――――歴戦の勇姿ばかりか・・・。)

 1人1人を隊員名簿で確認中に突然

「ぉ、ボーイじゃねぇか。お前もここ配属なのか?」

「え、あ、ははは。なんか選抜されたみたいで、いやぁ、キースさんと一緒に戦えるとはぁ」

「でも、名簿に名前あったか? 気付かなかったが」

「ボーイ、ボーイ呼ばれてますけど、名前はサナー・K・アーシェですよ」

「あ〜そうだったようなぁ・・・」

「あ、起動準備始めるんでこれで」

(サナーって言ったら初陣で35機落とした噂の・・・)





 

『“グレンリーダー”搭乗完了、これより“Sロードフェニックス”起動テストを開始します。システムチェック開始・・・』

「今日はテストだから私が乗るけど、実戦は隊員が搭乗する事になるわ。基本は変わらないけど、この機体で注意することは先日言ったわね」

「ああ、出力だな。それと・・・複座式だったんだな、この機体」

「出力数値の横に↑と↓が表示されるようになってるわ。↑が表示されると増加、↓が表示されると減少ね」

「了解した」

『システムオールグリーン。いつでもどうぞ』

「じゃ、始めて」

 ・・・従来のウイングパーツよりも大型の翼を広げ、外部へと通じるトンネルへ飛び込んでいった・・・

「ぐっ、なんてスピードだ」

「軽くJフェニックスの4倍は出る・・・わ」

 勢い良く外へ飛び出したその機体は・・・まるで巣立ちの鳥のようであった

「このまま4ブロック奥の演習場へ行って・・・って、新兵の訓練隊に突っ込むわよ」

「なかなか・・・手懐けるのに時間がかかりそうだ」

 突っ込む直前に・・・機体を急上昇させる

 遥か下では新兵がPFの歩行訓練を何事も無かったように行っていた

「で、武装は向こうに用意してあるのか?」

「うふふ、既に全兵装は装備済みよ」

 怪しげな笑みを浮かべるサチコ

「主兵装はメインフレーム内蔵の大型バスターランチャー。そしてウイングパーツの変形兵器」

「その2つだけか?」

「これだけで積載量丁度。他に武器要らない位の代物載せてるのよ」

「ほぅ・・・」

『ターゲットを捕捉、ビッグウイング攻撃モードへ移行します』

「3連ショットの強化型よ。固定位置の変更と攻撃兵器増量で前方広範囲を攻撃可能よ」

 機体下方に展開した黒い演習ターゲットPFが一斉にマシンガンを発射してきた・・・

「まずは・・・ロック無しでランダムアタックだ」

 地上に降り注ぐ無数の光弾

「20機中17機撃墜・・・まぁまぁね」

「接近戦は・・・素手か。丁度良い」

 地上に降り立った直後突進攻撃を仕掛ける

「まず1機」

 そしてその後方の機体を左ストレートで後ろへ押し倒す

「ラスト!」

『緊急事態じゃ、アルサレアからPFを空輸していたミラムーンの輸送艇がエボリューションズに襲撃されているとのことだ。起動テストを中止し、現場に急行せよ』

 右フックで最後の演習機を倒した直後であった

「なんですって」

『敵機は先日確認された3機。1中隊、3小隊を先に向かわせたが相手にならん。御主だけでも・・・』

「了解した、これより向かう。主任はどうする?」

「このまま付いて行くわ。今すぐ単座には変更できないしね」













 

 その頃現場では・・・・・・

「はぁ・・・あまりにも弱すぎて相手になりませんね」

『全くですねんな。ミラムーン軍の護衛部隊は旦那の一撃で全滅ですしねん』

 背中を合わせた青と黄色の機体

 周りには大量のPFの残骸が転がっていた

『おーし、落ちるぞ。地上の方はどうだ?』

「地上部隊も掃討完了ですよ」

『ミラムーンの第二期PF試作機のデータ及び実物は輸送艇ごと破壊されました。皆さん撤退してください』

『はいな』

「了解です」

『・・・おい。こっちに高速で接近する機影があるんだが』

『こちらでも確認しました。が、このままでは振り切ることはできそうもありません』

『この反応は・・・“あれ”が搭載されてるねんよ』

「2人は先に合流地点へ、ここは私が食い止めます」

『おぅ、良いのか?』

「1度手合わせをしてみたかったのですよ」







 

「全滅・・・ね。輸送艇も撃墜されてる・・・」

 残骸の山が辺り一面に広がっている

「なんて奴らだ・・・」

「1機PFがこっちに来るけど・・・生き残りかしら?」

「そうなら良かったのだが、そうでもないようだ!」

 見る見るうちに近づいてくる青い機体

『ターゲット捕捉、ビッグウィング攻撃モードへ移行します』

「向こうは既に構えているわ、発射方向前方で撃って!」

「そんなことは分かっている」

 青い機体目掛けて飛んでいく光弾

「着弾・・・いや、違う。3機に・・・分身ですって!?」

「まだ扱い慣れてないようですねぇ、討たせて頂きますよ」

 両手に持った巨大な剣をSロードフェニックスに向けて突き刺す

「当たりはせん、これでどうだ!」

 青い機体へのボディブロー・・・だが

「また3機に分身・・・くそっ」

(これは・・・出力が急上昇してる・・・まさか)

「良い感じに・・・HAHAHAHAHA!!」

「出力がどんどん上がってる、どうなってるんだ」

「・・・っこのまま急いで撤退して!あれにはまだ・・・あなたでは勝てない」

「やってみなければ、そんなこと分かるわけが・・・」

「いい、気合とか努力とかじゃどうにも出来ない代物なのよ。あれは」

 助言も聞かず距離を置いて交戦しつつも全てが劣っていた・・・

『機体損傷率96%を超えました。撤退が適切かと思われます』

 機体の外部装甲はボロボロに崩れ落ち内部パーツが剥き出しになっていた

「いい加減頭を冷やして、撤退よ撤退」

「・・・くっ」

 アルサレアへ向けてブースターを吹かすものの追撃はなお続く

「ヒャハハハハハ、私から逃れることなどできませんよ。大人しくここで落ちなさい!」

 コクピットへ向けて振り下ろされる剣

 直撃かと思われた瞬間・・・

「“ラッセル”、これ以上は無意味だ。私共々撤退するぞ。これはあの方からの命令だ。・・・パリパリ」

 振り下ろされた剣は突如現れた黒い機体の右手で止められていた

「ハァァァァ・・・仕方ありませんね、命令は絶対ですし。また・・・いつか楽しませてくださいよ」

 そう言い残すと2機は霧のように消えて行った・・・










 

 それから2時間後・・・

「襲撃事件ですが、同時刻に複数の場所で発生しています」

「あちらも人数が増員されたということか?」

「現在確認されただけでも、12機の異なる機体があちらに在ると考えられる。戦力増加は間違いないだろう」

「急行したグレンリーダーはどうなったのです?」

「御心配はありません、フェンナ様。機体も“無傷”で先ほどこちらへ帰還いたしました。が、精神的ダメージが大きかったようです。あれを出せ」

『了解、回収した戦闘データを正面スクリーンへ出します』

 青い機体との戦闘を息を呑んで見る幹部達

「彼ほどの実力者すら・・・赤子同然ではないか」

「機体が慣れていなかった点もあるが、それでも並のエースパイロットよりも段違いであろう。あちらの次元が違い過ぎる」

「予想以上の・・・“敵”ですね」

「この先一層、被害は大きくなるかと思われます。彼らにも、がんばってもらわればな・・・」










 

 「偽りの前奏曲」   END・・・



 



 設定関係の説明


 ディア・コート

 元アルサレア軍第46陸上特殊部隊隊長。28歳。

 今回の事件を起こしているグループのリーダーであり、前作全てに出てきた謎の男でもある。

 アルサレア戦役時に既に死亡しているらしいが・・・何故生きているのか、何故この事件を起こしたのか、まだ謎が多い。


 

 サナー・K・アーシェ

 ボーイの本名。現在21歳。

 PFのパイロットへ転向してからというものメキメキと頭角を現した。それゆえか対エボリューションズ特殊部隊に選抜された。

 行動から何か裏がありそうである。


 

 Sロードフェニックス

 対エボリューションズ特殊部隊の隊長となったグレンリーダーの乗る新型機。

 オリジナルアポロンに使用されていたジェネレーターが搭載されていたり、戦闘でボロボロになっても帰還時には修復されていたりとこれまた謎が多い。

 主兵装はメインフレーム内蔵の大型バスターランチャー(ヘヴンズドライブ)とウイングパーツ(ビッグウイング)の変形兵器フェザーマシンガン。

 ヘヴンズドライブの威力は次回作以降に明らかに・・・。


 

 “ラッセル”

 アルサレア戦役時に無念の最後をとげた彼・・・であろうか。一緒の2人も・・・まさかね。

 レボリューションズのメンバーである事は間違いない。操縦技術はグレンリーダーを遥かに凌いでいる様だ。

 搭乗機体は接近戦重視の青い機体(Sウンディネス)。ロードフェニックスとウンディネスとの戦闘時、両機共出力が急激に上昇した。


 

 黒い機体とそのパイロット

 ウンディネスの一振りを止めた黒い機体。これもまたエボリューションズ所有の機体でろう。

 パイロットの一言の最後が気になる所。




 

 ♪後書き♪

 非常に久々の投稿でありまする。もう執筆時間が全く取れなくなってます。(つД⊂)

 まだまだ軽いジャブ程度ですが、引き続き書いていこうと思います。

 新勢力との戦闘はもちろん、今まで明かされなかったものも今回のシリーズで明かす予定です。

 次いつか分からんですがね。(ぁ




 


 管理人より

 Guttiさんより第5作目をご投稿頂きました!

 …………う〜ん、急すぎてよく分からない所が幾つか(汗)

 取り敢えず敵については分かりましたがw
 



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