聖暦0021、惑星Jにおいてヴァリムとアルサレアの戦闘が激しさを増し、戦火が広がった時代。
この戦いの時代であっても人々は必死に生き抜こうとしていた。
これはそんな人々の中で『ジャンク屋』という道を選んだ者の記録だ。
ここはアルサレアの輸送航路の一つ、そのはるか上空だ。
「予定時刻まで後15分、二人とも準備はいい?」
「はい。」
「問題ないぜ!」
「・・・マイ、お前は言葉に問題があると思うのだが?」
「まあそれは個性ということでいいじゃない?
二人とも気をつけてね。」
「もし一回失敗したら深追いせずさっさと戻ってこいよ。
これが最後って訳じゃないんだ、つぎは俺も手伝ってやるからな。」
「「了解。」」
「良い返事だ。それじゃあレイ、投下開始だ。」
「解りました。二人に武運があらんことを・・・。」
レイがそう言うと、ユイとマイはガウから降下を開始した。
ガイギスとレイはその様子を片時も離れずじっと見守った。
ユイとマイはガイギス達が見守る中、キサラギ姉妹は首尾よくパーツを奪取した。
「あなた、あの小隊って。」
「ああ、あの小隊だな・・・・・まあ奪うだけだし、そう難しくはなかったな。」
「はい・・・それでは合流地点に向かいます。」
レイはそう言うとガウをヴァリムの国境近くに向かい、ステルスモードにガウを変更した。
しかしその後すぐ現れるはずのキサラギ姉妹が現れず、二人は心配していた。
「何かあったのかな?」
「解りません、レーダーにもまだ反応がないです。」
「・・・ちょっと行ってくる。レイはここで持っててくれないか?」
「解りました。大丈夫だとは思いますが気をつけて。」
「解ってる。」
ガイギスはそう言うとカスタムPF「紅の死神」で出撃した。
ガイギスが10分ほど進むとレーダーに数体のPFの反応があった。
ガイギスはそこにフルブーストで突っ込むと、そこには双子の悪魔とアルサレアのPFが2体、更に多数の残骸があった。
「ユイ、マイ、無事か!」
ガイギスはそう言いながら手に持つバズーカでPF一機に牽制した。
「やっほ〜丁度良かった、もう少しで終わるからそこで見ててよ。」
「マイ、相手が動き出したわ。」
ユイはそう言いながら背中に背負っている手裏剣を相手に投げつけた。
マイはシンザンレッグを生かしジャンプ、真上からブーストサァイフでユイの手裏剣を見ていたPFJファーは、マイによって頭から右肩にかけて切り取られた。
もう一機のJファーはユイの手裏剣をかわしマイに襲いかかろうとしたが、手裏剣が反転、後ろからJファーを腰から真っ二つにした。
「ふ〜ん、さすが双子の悪魔、だな。
二人とも怪我はないか?」
「今のみりゃ解るだろ?相手の攻撃なんて当たっちゃいないよ。」
「損傷率は23%、問題はありません。」
「ふう、そりゃよかった・・・なんか力抜けたな、
レイに行ってあっちから来てもらうか。」
「そうですね、早くこれを基地に運ばなければなりませんし。」
どうやらユイの肩にかかっているのが今回奪取した物らしい。
「ま、んなことよりお前らが無事でホント良かったよ。」
「何でそんな事言うんだ?あたい達は戦闘兵器だぜ?」
「その前に人間だ、ちゃんと感情もあるし会話も成立する、な。」
「・・・」
「ま、そういう訳だ・・・そういえばなんで遅れると連絡を寄越さなかったんだ?」
「だって連絡したらそっちから駆けつけてくるだろ?
そしたらあたいの獲物が少なくなるじゃん。」
「それにあの程度の敵に対し損傷はありえません。
しかしこちらが発見したのは遅く戦闘は避けられませんでしたが・・・」
「・・・ま、それでいいなら俺は良いけど・・・レイにはそれは通用せんぞ?」
「え?」
「なぜですか?」
「・・・じきに解る。」
ガイギスはそう言うと空を見た。
その空の中でもう肉眼で解るほど近くにガウは来ていた。
「・・・・・・・・・」
レイはキサラギ姉妹から話を聞き、俯いて黙っていた。
ユイとマイはレイの前でガイギスと同じような事を言った後、レイの様子がおかしいので困惑していた。
ガイギスはその様子を遠くから見ていた。
レイは黙ったままユイとマイの近くまで歩くと顔を上げた。
その顔は怒気に揺れていた。
「あなた達、そこに座りなさい。」
「な、なんだよ?」
「いいから!!」
マイは戸惑いながらも抵抗したがレイに大きな声を出され、しぶしぶ指示に従った。
「まずはマイ!あなた消化不良だからって任務中にほかの部隊と戦うなんて、
しかも連絡も寄越さず!」
「あたいは獲物を横取りされるのが嫌なだけ・・・」
「まずそういう発想はやめなさい!!
それにユイ!あなたなんで妹を止めなかったの?
確かに無傷で相手できる相手だとしたって必ずそうなるとは限らないのよ?」
「しかしこちらが・・・」
「シンザンのスペックなら簡単に振り切れるでしょう!
それにマイならともかく貴女まで一緒になって連絡しないなんて。」
「・・・けど仕方ないじゃん、会っちゃったんだし。」
マイがそう言うと遠くで見ていたガイギスはあちゃーと言いながら右手で目を覆った。
「なら逃げればいい事でしょ!!!
あなた達はすでに一戦しているのよ?
しかも相手はあのグリュウ大尉でも手を焼く相手。
損傷は少なかろうともしそれが元で負けて死んじゃったらどうしようもないのよ!?
あなた達は死んでもいいの!!?」
「私達は人である前に兵器です。だから・・・」
ユイが言い切る前にレイはユイの頬を右手で叩いた。
「違います!!ちゃんとした『人』です。
ちゃんと考えて行動できるし何よりこうして意見をしている、
あなた達が兵器である訳がありません!!!」
「な、姉貴?」
「大丈夫よ、マイ。
私達は戦闘用に作られた存在です。」
「ま、そう言うなよ。
確かキサラギ研究所だっけ?確かにそこからの研究素材として扱われたんだろうけど、
ここにそんな事気にする奴はいやしないよ。」
「・・・なぜその事を?」
「サンから聞いた。お前達を任せるといった時にな。後それと情報屋からもな。
ほら、レイも落ち着け。お前がここまでやるとは珍しいな?」
「・・・・・・・・はい。」
レイは深呼吸すると姉妹を抱き寄せた。
「わ。」
「ごめんなさい二人とも、怒鳴ったりして。
けどこれだけは言わせて?
少なくとも私達はあなた達の事を兵器だとか捨て駒だとか思っていないわ。
それとユイ、叩いてしまってごめんなさい。
ついかっとなってしまって・・・・
けど二人がちゃんと帰ってきてくれてよかった・・・」
レイはそう言うと二人を抱きしめたまま泣いた。
「ど、どうしたんだよ?あたい達は簡単に負けないよ。」
「大丈夫です。今の様にぶたれたのは初めてですが、
不思議と嫌悪感はないです。」
そう言ってマイとユイはレイを慰めるがレイは泣きながら首を横に振った。
「そう言うもんじゃなくて時間内に来なかった事に心配してたんだよ、レイは。
お前らの事は大切な仲間って認識だからな、俺達には。」
ガイギスはそう言うとレイの背中をぽんぽんと叩いた
「仲間?」
「そうだ、ユイ。信頼できる仲間だと思っている。
けど信頼しているのと心配するのは別だからな。」
ガイギスはそう言うと頬をかいた。
「・・・何からしくない事を言ったな。」
ガイギスはそう言うとレイは泣き止んで、二人を放した。
「ごめんなさい、泣いちゃって。
けどあなた達を人として、仲間として心配している事は事実よ。」
「まあ妙に涙もろい所もあるのも事実だがな。」
「あなた、茶化さないで。」
「へいへい。」
「ユイ、さっきはぶったりして本当にごめんなさいね。
それとマイ、あなたの理屈も間違ってはいないわ。
偉そうな事言ってごめんなさい。」
レイが改めて頭を下げるとマイは、
「べ、別に謝る事じゃないよ。」
と狼狽し、ユイも、
「いえ、問題はありません・・・それより顔を上げてください。」
と、珍しく相手を思いやる言葉が出た。
しかし言った本人が今の言葉を一番驚いていた。
「さて、しんみりしている所悪いんだがサン達との約束の時間だ。
ヴァリムの基地でサン達がグリュウと一緒にお前達の帰りを待っている。」
「そうね、『あなた達』の帰りを待っているもんね。
ついでにパーツと。」
ガイギスとレイがそう言うとユイとマイは顔を見合わせた。
基地に着くとそこにはサンとロウス、そしてグリュウが滑走路で待っていた。
ガイギスは基地にガウが着地するとまずサン達の所に行った。
「お預かりしていたパイロット及びPFをお返しします。」
と形式的に言った後表情を崩した。
「お疲れ様です。双子はどうでした?」
「ん?なかなか、腕は立つし悪い奴という訳ではないな。」
「・・・確かに。それでユイとマイは任務を果たせましたか?」
と、これはグリュウが訊いた。
「ああ、まあ少しダメージはあったようだがそこは問題ないだろう。
ま、奪うだけなんだからそんなに難しくはな。
確かグリュウだっけ?あの双子を預かっているのは?」
「はい。」
「あ、別にそんなに硬くならなくて良いぜ?
今は個人的に言うだけなんだからな。」
「・・・解った。」
「あの双子の事、宜しくな。
サン達にも言ってあるんだがお前が一番あの双子と付き合うだろうからな。
次に会う時はここにいる全員でな。」
「・・・了解した。」
「ん、・・・・さて、ではちょっと向こうに行くわ。
なんかレイがやってるみたいだし。」
そう言いながらガイギスは3人から離れた。
ガイギスが向かった先には姉妹とレイがいた。
どうやらレイが二人にいろいろ言っているようだ。
ガイギスはため息をつくと言った。
「レイ、どうした?」
「あ、ううん。それじゃあ二人とも、元気でね。」
「今後の武運を祈る。」
ガイギスとレイがそう言うとマイは困惑顔で言った。
「ブウン?」
「これからの戦闘での勝利を祈る、という事よ、マイ。」
「ま、そんな感じだ。
あ、そうだ、二人に成功祝いとして渡すもんがあったんだったな。」
「へ?何々?」
マイがそう言うとガイギスは二人に一つずつ箱を渡した。
「これは?」
「トランプだ。しかも柄はレイが考えたオリジナルのな。」
「へ〜、ありがとね。」
「有難うございます。」
「さて、それじゃあ、これでお別れだ。
敵同士で会わない事を俺としては希望するが・・・・まあそれは神のみぞ知るだな。」
「またどこかで会いましょうね。
なるべくなら戦場ではない所で、ね。」
ガイギス夫婦はそう言うとガウに乗りヴァリムの基地を後にした。
マイは複雑な顔で、ユイは無表情だが目は戸惑いの光を宿しながら、それぞれガウを見送った。
その手には二人ともどこか大事そうにトランプのケースが握られている・・・・。
「ゴルド大佐から依頼が来ました。」
「大佐から?・・・何といっている?」
「はい・・・どうやら新兵の訓練をするのでその教官として一緒にやってくれないかと。」
「・・・・・場所と報酬は?」
「場所はカンツスに近い高原、報酬はPFの足パーツだそうです。」
「なら受けるか・・・」
「解りました・・・どうやら試験の内容は実戦形式だそうです。
模擬弾が向こうから支給され、2対1で戦うみたいです。」
「模擬弾か・・・レイ、肩武装は全部はずしておいてくれ。」
「解りました・・・剣もはずす?」
「いや、剣は持っていく。」
「了解・・・武器は?」
「左手にサブマシンガン、右手は・・・スマートガンでいいだろう。」
「準備しておきます、ガウ飛翔目的地アルサレアの基地のひとつ。」
「・・・名前は?」
「不明です。では仮としてゴルド基地とします。」
「・・・そこいらへんは任せる。」
ガイギスはそう言うと背もたれに体を預けため息をついた。
「あなたが今回指導してくれる教官か?」
女性のような顔立ちだが、どうやら青年のアルサレア兵が言った。
「ああ。えと、二人いるんだよな?もう一人は?」
「もう少しで来ると思います。」
それから3分後、慌てた風にして一人の女性兵が入ってきた。
「遅れてすみませ〜ん!!」
「いや、まあ悪いと思っているだけいいよ。
それじゃ全員そろったところで自己紹介としますか。
俺はガイギス・クリムズン、今回教官となるべく雇われた傭兵だ。
よろしく頼む。」
「よろしくお願いしま〜す。
私はルーベット・ルゼ・エファルです!よろしくお願いしま〜す。」
ガイギスが挨拶したあと女性アルサレア兵、ルーベットは右手を上げてそう言った。
外見は顔立ちは美人で目は青く、髪の毛の色が紫がかったの黒く長い髪をしていた。
「ハガネ・リュウガだ、よろしく頼む。」
もう一人の好青年、ハガネはそう挨拶をした。
「さて、ゴルド大佐から訓練の内容は言われていいるだろうが2対1での実戦訓練だ。
まあないとは思うが手を抜くなよ?」
「りょ〜か〜い!」
「・・・。」
「では各自PFに乗って指定の場所まで移動、その後訓練を始める。
解散。」
ガイギスはそう言うとその場を後にした。
ここはカンツスに程近い荒地、ここに3体のPFが集まった。
機種はカスタムPF『紅の死神』と、Jファーが2機だった。
Jファーはどちらともレーザーソードにスマートガンを装備していた。
「それではこれより訓練を行う。各自ベストを尽くしなおかつ死ぬ気で向かって来い。」
ガイギスはそう言うとジャンプし、距離をとった。
と、行き成りハガネがジグザグに接近して来た。
「ふむ・・・接近するのにその形は悪くない・・・だが・・・」
ガイギスはそう言いながらスマートガンを打った。
「もう少し近づいたら大きく動け。じゃないとこうなる。」
ガイギスがそういい終わると、ハガネの乗っているPFのコアに模擬弾が命中した。
「く、くそ〜〜〜接近さえできれば〜〜〜〜。」
「さて、次は・・・お?」
ガイギスがレーダーを覗くとハガネの上からルーべットが、
こちらに向けて突進してきた。
ガイギスがサブマシンガンを打つとルーベットは腕などにかすりはするが直撃はなかった。
「ほ〜やるな。ではこれでどうだ?」
とガイギスは言い、両手を前に出し、二つの銃を一斉に連射した。
「か、かわし切れない。」
ルーベットはそう言って距離を開いたが追い討ちをかけられ、直撃した。
「まずは一勝、ではもう一度行くぞ!」
ガイギスはそう言うとハガネのもとに急行した。
今回の訓練は模擬弾が直撃するとPFが止まる様になっていて、ガイギスがあるコマンドを入力すると再度動き出すようになっていた。
ガイギスはコマンドが短縮されているボタンを押すとハガネは、一直線で向かってきた。
「今度はお望みの接近戦だ。」
「俺に切れないものはない!覚悟してもらいます!!」
ハガネはそう言うとレーザーソードを繰り出したがガイギスはそれを右手に持つスマートガンで、その付け根に当て、止めた。
ガイギスは止めた後ジャンプしてその場を離れると一瞬前までいたところに模擬弾が飛んできた。
「っと、危ない危ない。」
「おし〜、もう少しだったのに〜。」
どうやら撃ったのはルーベットだったようだ。
ガイギスは右手の武器を腰に吊るし、剣を抜いた。
「さて、それでは本気で行こうか。」
ガイギスはそう言うとまずハガネに向かって動いた。
「よし!今度こそ〜〜!!」
ハガネはもう一度ソードを振った。
剣の素質はあるようでさっきより良い剣筋だったがガイギスはそれを簡単にはじき、みね打ちで切った。
と、ルーベットが回り込んで接近戦をかけて来た。
ガイギスは、口笛を吹いてジャンプした。
「なかなかのタイミングだ。まだ詰めは甘いがそれでもかなり良い。」
「う〜ん、後もうちょいだったな〜。」
「まあそうがっかりするな、かなり資質はあるぞ?
ハガネも剣の腕は今はまだ低いが磨けば光る、腐らず練習することだ。」
「「はい!」」
ガイギスはそう言うと二人は大きな声で返事をした。
「さて、それでは帰還するか・・・ついて来い。」
ガイギスはそう言って帰路につき、しばらくは後ろの2体もついていったのだが、途中で行き成りガイギスに向けて模擬弾を撃った。
「わ、何をする!どっちが撃った!」
「す、すみません、多分あたし・・・あれ?PFがいうこと効かない・・・」
「俺もだ・・・くそ、どうなってるんだ!?」
二人が自分の操縦桿を動かしたりしているのだが、PFはまったくいうことを効かず、ガイギスに向かっていった。
ガイギスはため息をつくと2体のJファーに対し模擬弾を撃った。
2体とも直撃したのだが止まる事無くこちらに襲い掛かってきた。
「ううう、止まらないよ〜。」
「くそ〜・・・ガイギスさん、すみませんがこいつを止めてください!」
「いや、止めろと言われてもどう止めたら良いか・・・」
「コックピットさえはずせばどこでも良いです、とにかく早く止めて〜〜。」
「ち、了解。
お前達、歯を食いしばれよ、衝撃が大きいからな!!」
ガイギスはそう言うと今度は刃のほうでPFに切りかかった。
Jファー2体はそれぞれ自分勝手にガイギスに攻撃を仕掛けてきたが、ガイギスはそれを冷静に回避、
ルーベットの乗るJファーには右肩と右足を、ハガネのほうには両足を切断、右腕を踏み、右手を切断した。
「・・・二人とも大丈夫か?」
「はい・・・すみません。」
「ごめんなさい。」
「いや、謝る事じゃない・・・基地に連絡したからもう少ししたら来るだろう。」
それから3分後、2小隊(6機)のJファーがこちらに来た。
「ご苦労さん、こいつ等の回収宜しくな。」
「はい、申し訳ありません。実はこの前も一度PFが暴走したんです。」
「マジか?・・・原因はわかったのか?」
「それが全然・・・けどこうも立て続けにおこるとは・・・」
「そうか・・・ゴルド大佐に
『俺は先に帰るから報酬は後日指定場所においておいてくれ』
と言っといてくれないか?」
「・・・解りました。」
「一応訓練は終わったんでな。・・・それじゃ宜しく。」
ガイギスはそう言うとその場を離れた。
それから数日後ゴルド大佐から、Jキャノンのレッグとバスターランチャーが届いた。
「あれ?これは?」
ガイギスは通信を開いてゴルドにバスターランチャーの事を聞いた。
「それは暴走した機体を停止させてもらい、
なおかつパイロットが無傷だったのでそのお礼です。」
「ああ、その事なんだが、その後解った事はあったか?」
「いえ、比較的プロテクトの低いPFが暴走するという事しか・・・」
「そうか・・・まあ解らないんじゃ仕方ないな。
プロテクトは多めにかけておくか。」
「その方が良いでしょうね・・・・それではこれで。」
「ああ、大変ですね、そっちも。」
「たしかに・・・・それではまた。」
ゴルドはそう言うと回線を切った。
ガイギスは暴走のことを含め、このことをレイに報告した。
レイは意気込んで改造を行おうとしていたが、
その前にガイギスに止められた。
「どうして止めるの?」
「ああ、ちょっとエレベーターのほうに行こうと思ってな。」
「またPF狩り?」
「そ、そろそろお前にもPFが必要だからな。」
「うん・・・ありがと。
でも気をつけてね?」
「わ〜ってる、まあそんなに心配するな。」
ガイギスはそう言うと通常装備でガウから降下した。
PF狩りを始めて3時間、いくつかのアルサレア、ヴァリムの小隊を見つけたが、いまだにこれと言ったパーツは手に入らなかった。
とその時、レーダーに2体の反応があった。
普通PFは3体1組で行動するし、今までもそれ以外ではあの双子の悪魔ぐらいしか見た事がなかった。
ガイギスは興味を覚え、その2機のもとに向かった。
その2機はピンク色の機体でどうやら今までに見かけたJファーや、ヌエの小隊とは違う、特殊部隊のようだ。
ガイギスはその機体を見たことがあった。
「確かあれは・・・アルサレアの機体だったな・・・
ええと名前は・・・・J・・・J・・・・まあ何でもいいや。」
ガイギスがそう言うと向こうもこちらに気づいたのか、ガイギスめがけてサブマシンガンを撃ってきた。
ガイギスはそれを半歩体を反らして避けたが、相手は見境無しという感じで撃ちまくっていた。
「おいおい、まるで素人・・・とまでは言わないがあんなのがあれに乗ってるのかよ。」
ガイギスはそう言うとジグザクに2機のピンク色PFに接近、弾にかする事無く、逆にガイギスが牽制目的で撃ったバズーカに、一体の左足が当たり、吹き飛んだ。
ガイギスは苦笑しながらもジャンプし、起き上がろうとしていた片足の無いPFの上に乗った。
そしてそこで左膝をつくとメガフレアでもう一体のPFに集中砲火、更に背中にのっているガイギスに対してサブマシンガンを撃とうとしていたが、ガイギスはそれを見逃さず、バズーカを目算で撃ちサブマシンガン、そしてソードを破壊した。
「おい、パイロット出て来い。
さもないとコックピットをこいつで爆破するぞ。」
ガイギスはそう言うと適当な場所にバズーカを撃った。
そうすると中から二人少女が出てきた。更に向こうからも二人、女が出てきた。
「おいおい・・・」
ガイギスはそう呟くとその四人を並ばせた。
「救難信号は打ったか?」
ガイギスはPFに乗ったまま、変声機を使い声の質を換えて話した。
するとその四人の中のリーダー格の銀髪の長身の女が首を縦に振った。
「そうか・・・なら大丈夫だな。そこから下がっていろ。」
ガイギスはそう言うとピンク色のPFから自分が乗っているPFを降ろし、片足が吹き飛ばされたPFを担いだ。
「これは貰っておく、もう一つコックピットは外して置いたから救難信号は出ている筈だ。
それじゃあな。」
ガイギスはそう言うとそのままブーストを吹かしてその場を去った。
後ろのほうでメガネをかけた少女が何か言っている様だったがガイギスは見なかったことにした。
しばらく移動するとガイギスはレイに連絡を入れ、岩場に身を潜めた。
それから5分後、レイはガイギスのもとに降下し、機体を回収、すぐに上昇した。
「レイ、アルサレアの新型、狩って来たぞ?」
「怪我はありませんでした?」
「ああ、なんか最新鋭に乗っている筈なのに中に乗っていた奴の腕が悪くてな。
怪我どころか損傷も無しだったよ。」
ガイギスはそう言って首を傾げた。
「新型を貰うぐらいだから被弾覚悟だったんだけどな・・・
何であの程度の腕の奴らに新型を渡すんだ?ま、いいけど。」
レイはそれを聞きながらガイギスが持ってきたピンク色のPFを見た。
「これは・・・・確かJフェニックス・・・・。」
「あ、そうなの?」
「ええ、ゴルド大佐から噂は聞いています。
なんでも翼を標準装備しているエース用カスタム機と・・・あら?」
「・・・ま、なんかの間違いで配備されたんだろうよ。
あ、こいつの事はロウス達には内緒にしようぜ?」
「・・・そのつもりです。
あ、そう言えばロウスと聴いて思いだしたんですが。」
「なんだ?」
「この前話した傭兵マックス・ロンバート、彼の雇用期間がもうすぐなくなるそうです。」
「ふ〜ん、あの元ヴァリム兵の?」
「あ、それについてロウスから詳しい情報が、
どうやら彼、一般兵からではなく元は情報部だったそうです。」
「情報部?」
「はい、なんでも最終階級は少尉だったそうです。」
「なるほどね・・・・それで?」
「戦局が現在ヴァリムからアルサレアへと変わりつつありますので、
再契約は無いだろうと言ってました。」
「ま、腕はかなりのものなだけにな。」
「はい。・・・・私達はどうします?」
「ま、出たとこ勝負だろ?基本的に依頼が来るまで情報収集、
それと戦力の強化・・・」
「そうですね・・・」
レイはそう言うともう一度ピンク色のJフェニックスを見た。
「早く戦争が終われば良いですね。」
「まったく同感。」
ガイギスはそう言うと頷いた。
あとがき
作者>うが、うが〜〜〜!!!
マイ>ど、どうしたんだよ?
作者>いえ、今回は色々ありまして・・・・ああどうしよう・・・
マイ>なにがだよ?
作者>・・・・続き決めてない・・・(滝汗
マイ>は?
作者>だから続きどうするか決めてないんだよ〜〜〜(涙
マイ>・・・・駄目じゃん
作者>うう・・・
マイ>まあそんな落ち込むなよ。
作者>有難うマイ君。
マイ>今回はあたい、マイ・キサラギがあとがきキャラね、よろしく〜
作者>まあ続きの事は棚上げにして、今回はどうだった?
マイ>レイさんがあんなに怒るなんて・・・
作者>これには書いてた本人もビックリ
マイ>・・・なんで?
作者>キャラの一人歩きです、しかも歩き始めたら止まらない・・・・
マイ>あれ?けどこの場面はこれを書く時にはもう決めてたんだろ?
作者>はい、てかこの回を書きたいが為に始めた様な物なんですが・・・
色々考えると無理が出てきたので修正したんです
マイ>・・・これは?<そう言いながら地面に落ちていた紙を取る
作者>それは原案A、です。本来はそういうものを書きたかったんですが・・・
マイ>・・・プ!姉貴が怒られて縮こまってる!!!
作者>はい、そうなんです。
これはちょっとはじめ考えていたものからは離れましたが結構私は気に入っているんです・・・
マイ>じゃあこれにすればよかったじゃん
作者>いえ、けどまさかたった1日でこうまで変わるのはちょっとおかしいかなと・・・
まあきっかけとするには十分すぎますが・・・
マイ>そんなもんか〜?まあ姉貴の性格を考えればすぐにというのは無理だろ〜ね〜
作者>はい、ですが内容が濃ければ問題ないかなと思ったのですが・・・
マイ>どこの内容が濃いんだ?
作者>う・・・
マイ>全体的にそんなに濃い訳じゃ無いじゃん。
作者>同感です・・・
マイ>まあそれはそれとして・・・その後の訓練はともかくとして最後のはなに?
作者>原案ではあなた達が任務の帰りに取るはずだったんですが、
それがなくなってしまったので急遽作ったものです。
マイ>そうなんだ・・・
作者>はい、もともとあの小隊から機体を奪取する事は最初から考えていました
マイ>しかもあたい達に?
作者>はい、それだけにちょっと大変でした。
マイ>ま、それはご苦労さん。
作者>さて、次を考えますか
マイ>じゃああたいはこれを姉貴に見せてくるね〜♪<原案Aを持って去ろうとする
作者>はい、ついでに意見も聞いておいて下さい。
・・・・・・・・・さて、ここまで読んでくださった人に深く感謝します。
更にキャラの使用をOKしてくれたレードさん、本当に有難うございます。
あのキャラのおかげで話が繋がりました。
更にナイトメアさん、キャラ設定間違えて申し訳ありませんでした。
今回修正しましたのでどうかこれで勘弁してください<ペコ
・・・さて、一応今回出てきたキャラについて・・・
ハガネ・リョウガはレードさんから貸していただきました。
そしてルーベット・ルゼ・エファルは自前のキャラです。
下にそのプロフィールを書いておきます。
それではこれで・・・・そう言えばユイ君から感想がこな(グサ)<後頭部に大手手裏剣が刺さった音
マイ>多分死んでるな、それが姉貴からの返事だってさ<そう言うとそそくさと退場
作者>ま、気を散り直して(字が違う)それでまた次出会いましょう!<まだ手裏剣が刺さったまま
ルーベット・ルゼ・エファル・・・・年齢15歳
アルサレアの兵士、階級は戦役までは曹長、戦役後中尉、コバルト開始前に大尉、コバルト終了時に少佐になる。
外見は顔立ちは美人で目は青く、髪の毛の色が紫がかったの黒く長い髪をしている。
性格は戦役まではお調子者というか年相応の性格、戦役後は落ち着き、周りに気を配る事のできるしっかりものに成長する。
どうやら戦役での出来事によって何かを学んだようだ。
急激な階級の変化は彼女の潜在能力に由来する。
アルサレア戦役でゴルド大佐がまとめている部隊の一つ、部隊名(メルフェー)の一員として戦ったが、その中で仲間のほとんどが死亡、あこがれていた隊長も死にその時感情が爆発、戦いを終えた後2週間自我が無くうわごとを言っていたが、何とか自分を取り戻した。
戦役後は小隊には入らず一人であちこち戦場を渡り歩くが、ゴルド大佐はそれを容認している。
どうやら仲間の死を完全に乗り越えた訳ではないようだ。
更にPFの才能はすさまじく、潜在能力は桁外れに高くアルサレア戦役では、終盤、隊長の死亡により暴走その力の一部が垣間見れた。
彼女の機体は、戦役前までは支給のJファーに両手にソード、肩にミサイルとガトリングを装備、戦役後はカスタムPFに乗っている。
PFの色はすべて黒が基調で顔と腕は白く胸の部分に赤い筋がある。
戦役での戦果はキシン13機、オニ5機、ヴェタール11機、ヌエ28機、イリア9機、ロキ10機を撃破、その間補給は2回のみという驚異的なもの。
戦役後、中尉となり機体を与えられ、サーリットンなどの前線に顔を出し、少しずつ潜在能力を発揮し始めている。
ヴァリムから「破壊の天使」と言われ、アルサレアの兵士からも畏怖される存在だが、そんな中でも彼女はやさしさを捨てる事は無かった。
まだ成長途中でアルサレアの次期エースとして最有力に上っているが、彼女自身はそんな事は知らない。
年齢はこの小説登場時のもの。
管理人より
ガイギスさんより第7話をご投稿頂きました!!
先ずはBT編初期をクリアーっと(笑)
さてさて、どうやらガイギスもフォルセアに狙われ始めたようですね……(苦笑)